法人のお客様 事例 新たなエンタテインメント空間に生まれ変わった「福岡 ヤフオク!ドーム」

新たなエンタテインメント空間に生まれ変わった「福岡 ヤフオク!ドーム」

〜福岡ソフトバンクホークス様の新たな挑戦を、ソニーの最先端映像技術がバックアップ〜

プロ野球2019年シーズンが開幕し、3月29日、「福岡 ヤフオク!ドーム」でホークス対ライオンズ戦が行われました。ホークスが劇的なサヨナラ勝ちを飾った開幕戦となりましたが、それに先駆けて、福岡ソフトバンクホークス株式会社様(以下、ソフトバンクホークス様)は、球団本拠地の九州・福岡移転30周年記念事業の一環として、ドームの大規模なリニューアルを実施。世界最大の大きさを誇る大型映像装置「ホークスビジョン」の中央部分を入れ替え、明るく高精細な映像を5面のスクリーンにシームレスに表示することで、大迫力の映像を映し出せるようになりました。さらに、球場内スピーカーを一新し、クリアでパワフルな重低音サウンドを実現し、さらにエキサイティングな演出が可能に。「福岡 ヤフオク!ドーム」は新たなエンタテインメント空間に生まれ変わりました。

3月29日の開幕戦セレモニー。スタジアムは満員御礼!
ど派手な場内演出で盛り上がる、試合前セレモニーの様子

また明日も来場したいと思ってもらえる、世界一のボールパークを目指して

当社は、2008年に企業広告などを表示するバックネットLEDシステムを納入して以来、ソフトバンクホークス様と継続的な関係を築いてきました。今回のリニューアルのお話をいただいたのは、今から約2年前のこと。日頃から熱心にファンサービスに取り組んでいるソフトバンクホークス様との会話の中で、「ファンの皆さまが明日もまた来場したいと思える、世界一のボールパークにしたい」というご要望が見えてきました。このご要望にお応えするために、営業担当・技術担当が一丸となってアイデアを絞りました。

まずご提案したのは、映像演出の強化です。より臨場感のある演出ができるよう、ホークスビジョンのセンタースクリーンとサイドスクリーンの隙間を1cm以下にまで縮小し、大迫力の映像表現を可能にしました。さらに、スクリーン間で映像がズレないよう、動画の表示タイミングを厳密に合わせられる映像送出システムを新開発しました。今回導入したセンタースクリーンは12Kもの解像度があり、既存の再生機では対応できないため、4Kサーバーを活用して12K映像の表示を実現しています。4Kのコンテンツ制作はソフトバンクホークス様も未経験。システムをつくるだけでなく、仮編集のコンテンツの確認やシステムへの登録など、運用のサポートまで二人三脚で行いました。また、映像だけでなく「音による演出」もご提案。ドーム天井に設置したスピーカーの低音域を拡充させ、迫力ある演出を実現しています。さらに、球場内とコンコースを一体感のある空間にするために、160台以上のデジタルサイネージシステムをコンコースへ新設。広告表示の他、球場内と連動した映像演出を可能にしています。

今回のリニューアルでは、大型ビジョンやデジタルサイネージなど、これまで納入したシステムを連携させ、一つの大きなエンタテインメント空間をつくり上げました。当社はこれからも、世界一のボールパークを目指すソフトバンクホークス様の挑戦を支え続けていきます。

夏に向けて、さらに盛り上がりを見せるプロ野球。生まれ変わった「福岡 ヤフオク!ドーム」で、エキサイティングな瞬間を体感してみてはいかがでしょうか。

今回リニューアルされたホークスビジョン
ホークスビジョンの映像を配信、モニターするAVコントロールルーム
コンコースに設置された約160台の映像モニターは、球場内の演出と連動
コンコースの各ゲートに設置されている、存在感抜群の円形サイネージ
安達(技術担当)

ホークスビジョンは1面から3面、5面へと増築してきたため、これまでは映像を自由にレイアウトすることができませんでしたが、今回のリニューアルで、ビジョンのどの場所にでも映像を映し出せるようになりました。映像の構成も複雑になりますが、どの映像をどこに表示するかを事前にリスト化できるので、安心して運用できると好評です。実際にオペレーターの方からも非常に使いやすくなったとのお言葉をいただきました。

岡部(営業担当)

さまざまな球団がボールパーク化構想を進めている中で、いち早く携われたことはとても貴重な経験でした。このたびのリニューアルを終えて、ソフトバンクホークス様からは、「とても迫力のある映像演出ができるようになりました」とのお言葉をいただきました。他球団の方々も「福岡 ヤフオク!ドーム」へ視察に来るほどで、ご説明のために立ち会わせていただくことがあるのですが、「演出、機材(映像・音響)のレベルが高い」などの感想をいただいております。これからも、お客さまのご要望に耳を傾け、新たな技術をいち早くご提案ができるように、営業活動に努めてまいります。

左から、大谷(送出設備、音響設備担当)、安達(ソフトウエア、演出回り、コンコースのサイネージ担当)、岡部(営業担当)、坂田(大型ビジョン、音響設備担当)