カメラで記録された素材はスマホの内蔵ストレージに一時保存すると同時にクラウドへ転送します。撮影中であっても転送できるため、素材伝送の所要時間を大幅に短縮できます。カメラからとスマホ間はUSB接続の速度で転送するため、カメラから直接クラウドへ転送するよりもすばやくカメラを取り外すことができます。
そのため、撮影終了後にはカメラをすぐに取り外し、次の現場へ移動できます。スマホにすべての撮影データが一時保存されているため、そのスマホへの一時保存の性能を活用して、移動しながらスマホで素材をプレビューしたり、一時保存した素材をクラウドへ転送を継続できます。スマホでプレビューと転送をすることで、カメラから素材に直接クラウドに転送する時間を気にせず、撮影終了後にはカメラをすぐに取り外して次の現場へ移動できるようになります。
C3 Portalは2種類の伝送方式があります。1つは即時性に特化したストリーミング伝送、もう1つは柔軟かつ品質を担保して転送できるファイル転送です。
これらの伝送方式は一長一短があるため、用途に合わせて使い分けますが、一部のカメラ*には、ストリーミング伝送とファイル転送の良い部分を上手く取り入れた第三の方法「チャンク記録・転送」が利用できます。
撮影しながら素材を分割して記録することで、転送待ちの時間を最小限に抑えることができるため、撮影後すぐに、クラウド上でのプレビューや先行編集を開始することができるようになります。
複数のカメラでの収録や、複数拠点で同時に開催されるスポーツイベントやライブなどの場合においては、C3 Portalを活用することで、素材伝送と収録を同時に行うことができます。C3 Portalのストリーミング伝送機能とファイル収録機能により、素材伝送と収録を同時に行うことができます。
外部へのストリーミング配信の裏で、収録した素材を使用して、ハイライトシーンを集めるためのストーリーボード編集を行えます。その素材の一部をSNSへの投稿したりすると同時に、オンプレミスでの本編集用にダウンロードするなど、さまざまなワークフローをC3 Portalに集約できるため、時間や機器のコスト削減が見込めます。
C3 Portalは放送局の報道支援システムや、報道編集システムとの連携に対応しています。一般的な報道支援システムで入力する、取材場所、内容、クルーや機材などのアサインなど、事前に登録された取材予定をC3 Portalに連携すれば、C3 Portal上でもう1回文字情報を設定する必要がなくなり、取材現場で撮影された素材を手間なく効率的に管理できます。
サービスのオプション機能として、ニシコン製のJaprsなどとの連携を行える「C3 Portalゲートウェイ」を提供しています。報道支援システムとの連携におけるカスタマイズに対応しているため、手軽にシステム連携を行うことができます。
ソニー製報道編集システム「Media Backbone News」との連携により、現場で撮影された素材のインジェスト作業の自動化を実現できます。