「防犯カメラが捉えた!衝撃コント映像」の番組制作でCi Media Cloudを活用

ご担当者の紹介

  • 朝日放送テレビ株式会社
    技術局 制作技術部

    井上 隆也 様

    20年近く、収録・編集、ポスプロ関連の仕事に従事。最近は、ファイルベースやライブラリー設備にも関わっている。

  • 朝日放送テレビ株式会社
    技術局 制作技術部

    森島 健太 様

    2006年に入社。3年半ほど送信に携わり、その後、回線センターを経て、2016年からは制作技術を担当している。

ポストプロダクションへの一括発注ではなく、撮影、編集、MA、完パケの各作業を別々の制作チームが担当し、撮影・粗編・MA・完パケは東京、本編集は大阪で行うといった場所の制約も発生する条件において、『Ci Media Cloud』を活用することで、番組制作の効率化を実現。

  • 東京で撮影および粗編を実施後、粗編後の素材を大阪に渡して本編集を実施、本編集後の素材(黒・白、AAFファイル)を東京へ戻してMAを実施、関係者でプレビュー後、必要に応じて手直しを経て完パケ生成の5段階の作業で構成されている。
  • 『Ci Media Cloud』を活用することで、遠隔地の制作チーム間で素材交換ができるとともに、即座に素材を渡せることで早期に作業を開始でき、制作コラボレーション機能により作業効率化や制作期間の短縮にも寄与。

クラウドソリューションに対するイメージを教えてください。

昨今のファイルベース/クラウドシステムは、従来のメディアベースの運用と比較して、利用者のワークフローが変化します。円滑な運用を実現するには、現場の担当者へ便利になる点を丁寧に説明して、メリットを理解してもらいながらフォローして進めることが大事であり、技術だけで完結できるものではないと考えています。

システムを使用するユーザーが主に技術メンバーであるシステムと比べて、ファイルベース/クラウドシステムでは、目に見えない多くのユーザーがターゲットとなっています。ユーザーにメリットがあれば、導入が進むのですが、メリットがないと見向きもされません。いかにメリットがあることを伝えられるかが重要で、現場が望んでいる一番大きなメリットは「時間削減」であると考えています。

Ci Media Cloud 導入を決めていただいた理由を教えてください。

導入の経緯

弊社は、現場がよいと思ったソリューションについては、技術的に優れていて、ワークフローを改善できる場合は、積極的に採用することができる社風があると思っています。また、会社のスローガンは「すべてはコンテンツのために」で、コンテンツをしっかりやっていかないといけないとの信念があります。そのような状況の中、新たなクラウドソリューションを探していました。

Ci Media Cloud は、アメリカなどで、幅広くコンテンツ制作に利用されている、高付加価値のサービスであるため、弊社にフィットして使えないかなと思ったのがきっかけでした。Ci のようにコンテンツ制作に向いていて、すべて揃っているサービスが存在するのであれば、まずは試してみたいと考えて、PoC 環境を提供いただき、評価を行いました。

決め手となった特長や機能

Ci は、分かりやすい UI で簡単に利用できる点に加えて、社内セキュリティの懸念なく、社外のメンバーに対しても素材を送受信でき、細やかなアクセス権や有効期限などのセキュリティ設定もできることも、魅力的に感じました。現場の担当者からは、プレビュー機能への評価が高く、特にサムネイルをマウスオーバーして内容を簡易チェックしたり、レスポンスよく快適にプレビューが再生される点はとても便利だったとのフィードバックを受けています。

Ci を利用することによって、セキュアに簡単にやり取りできるため、ちょっとしたファイルのやり取りなどに使えるようになりました。東京のMA・完パケ担当者からは、編集後の素材(黒・白・AAF)を『Ci Media Cloud』で素早くやりとりができ、非常に効率的で今後も同じような番組が続くのであれば継続的に使用したいとの声も届いています。

将来のフローを実現するにあたり、ソニーに期待することはありますか。

Ci Media Cloud を導入して、いつでもオンラインで素材へアクセスでき、複数の制作メンバーとレビューが行えること、素早くセキュアに素材渡しができることは、安心材料となっています。今すぐは変わらないかと思いますが、クラウドでのアセットの保存(アーカイブ)に適した運用が発生するかもしれないと考えています。ソニーのクラウドソリューションは可能性があると感じているので、今後、具体的なシステム検討の中で、よりよいシステムをご提案いただけることを期待しています。