導入事例：株式会社メディプラン様

介護施設を複数運営されている株式会社メディプラン様は、施設内におけるスタッフ間のコミュニケーションのツールとして、スマホで利用できるインカムCallsignを導入されました。

今回は、Callsignの導入に関わられた吉田様と、利用している施設の施設長山村様にお話をうかがいました。

導入の背景

メディプラン様は、大阪府を中心に住宅型有料老人ホーム／サービス付き高齢者向け住宅の「ケア・キューブ」や、介護付き有料老人ホーム「ソレイユ」を複数運営されています。

吉田様

私たちは、介護施設の運営と、在宅専門薬局の運営をしている会社です。この度、介護施設で、新しい介護記録システムと服薬管理システムを導入するタイミングで、全施設にスマホが導入され、それを機にインカムの見直しをすることになりました。これまでにも、業務のコミュニケーションツールとしてトランシーバーの専用機を利用していたのですが、介護記録用のスマホ、ナースコール用のPHS、トランシーバーの3台の機材を持ち歩くことになるため、スタッフに非常に負担になるだろうと考え、コミュニケーションツールをスマホに集約できないか、という考えからスマホインカムを探しました。

もともと、施設の担当者がCallsignを探してきて、ヘッドセットも含めた無料トライアルを行い「これは使えるのでは？」ということで、全施設に導入することになりました。

また、最終的には利用していないのですが、導入にあたってはICT導入支援補助金の利用も検討しました。

Callsignの利用について

山村様

Callsignは、館内のスタッフのコミュニケーションに使っています。ヘルパーや看護師、その他のスタッフがインカムで連携をして、作業の進捗状況や現在の居場所などを共有しています。1つの施設内では15～20名程度が同時に利用し、また、大阪府内にある複数の介護施設でも同様に利用しています。介護記録用のスマホを使用し、インターネット接続は館内のWi-Fiを使用しています。

Callsignのよいところ

山村様

まずは、導入の目的にもあるように、介護記録用のスマホにインカムを集約できたので、トランシーバーの専用機を持つ必要がありません。業務用の専用機に比べて、非常に軽くコンパクトなので、スタッフの負担が減りました。以前はインカムやPHSを入れるための大きなポーチを持たなければならなかったので、コンパクトになって動きやすくなったことはとても良かったです。

また、トランシーバーを使っていた時には電波の混信が時折あり、スタッフの声が聞こえづらいなど、ストレスになることもありましたが、Callsignは混信などは全くなくセキュリティーもしっかりしているので、安心して使えます。

私たちは、ワイヤレスのヘッドセット（CSEM-200BTとCSE-C01の組み合わせ）を利用してCallsignを使っていますが、以前のトランシーバーは有線接続をするヘッドセットだったので、コードがなくなり動きやすくなりました。介護中にどこかに引っかかったりすることを気にしなくて良くなったのは大きいですね。

時にはヘッドセットを接続せずスマホ単体で利用することもあります。スマホ単体で利用する時はスピーカーから音が出るので、複数人で一緒にインカムの会話を聞くことができます。ヘッドセットを使う時と、スマホ単体で使う時と、両方で利用できるのは便利だと思いました。

吉田様

また、そもそもトランシーバーも同様のことではありますが、リアルタイムにコミュニケーションを取りながら業務ができることは、介護業務においてはとても重要です。タイムリーに連絡が取れることによって、協力して業務を進めることができます。Callsignは館内のWi-Fiと接続して利用していますが、遅延も少なく使いやすいです。そのかわり、建物内のWi-Fiが弱い所は通信がしづらいので、Wi-Fi環境を整備しています。

今後の運用について

今後もスタッフのコミュニケーションにはCallsignを利用していく予定です。現在は、施設長がそれぞれの施設でCallsignの管理者となって、それぞれの施設内のみで利用していますが、Callsignは通信距離に関係なく利用できるので、今後は施設を超えたスタッフコミュニケーションもできたらと考えています。また、現在ナースコールはPHSを利用していますが、ナースコールもCallsignと連携するともっと便利になるだろうと期待しています。

アップデートしていくことができるのもアプリの魅力だと思うので、介護現場のコミュニケーションがさらに良くなればいいと思います。