湘南ケーブルネットワーク株式会社 様
湘南ケーブルネットワーク株式会社様は、1988年に設立したケーブルテレビ局。「見るテレビから参加するテレビへ」を目標に事業を展開しています。中でも、2万人以上のランナーが参加する「湘南国際マラソン」や関東三大七夕祭りの1つ「湘南ひらつか七夕まつり」の放送は、視聴者の皆様から好評を得ています。また、開局当初から「緊急情報・行政情報」の充実に注力するなど、名実ともに地域密着のケーブルテレビ局として知られています。
湘南ケーブルネットワーク株式会社様は、2017年10月に番組自動送出システム「SWEV-X100」を導入し、運用を開始されています。
同局の営業本部・技術部・部長の根津朋一様、営業本部・営業部・制作編成グループ・主任の西村和敏様、営業本部・営業部・制作編成グループの
大竹真帆様に同システムのコンセプトや成果・評価について伺いました。
根津 朋一 様
営業本部・技術部・部長
西村 和敏 様
営業本部・営業部・制作編成グループ 主任
大竹 真帆 様
営業本部・営業部・制作編成グループ
2009年に導入したSWEV-N100Aによる番組自動送出システムは、送出サーバーやPCなどIT機器のサポート終了も見え始めていたため、リプレースを検討しました。
リプレースで重視したのは「既存機器との親和性」と「スムーズな移行」の2点です。
当社は、カメラなどを含めてソニーの機材が多くこれらの機器との親和性を考慮して検討を進めました。親和性が低いと機器や運用で障害が発生する恐れがあり、一旦障害が発生すると、その対応に多くのリソースを割かなければなりません。そうならないよう実績のあるシステムを導入したいと考えました。
また、新しく導入するシステムには、可能な限りスムーズに移行できるよう考慮しました。移行期間が長くなると、その間スタッフへの負担が大きいからです。
これらの点を踏まえ、ソニーの番組自動送出システム「SWEV-X100」に決めました。
SWEV-X100は、既存システムと同じソニー製ですので、機器との親和性が高く、スムーズな移行も可能だと考えました。また、ソニーには24時間365日のサポートがあり以前から活用しています。つまり、何か障害があったときに即座にサポートを受けることができるのです。この安心感は非常に大きいものです。
さらにSWEV-X100は機能面も充実しています。HD放送の多チャンネル運用に加えてオプションにて4K放送との混在運用もできますし、番組コンテンツの管理機能も標準装備しています。4K番組をダウンコンバートしてHD放送に活用したり、HD番組をアップコンバートして4K放送に活用したりするサイマル運用にも対応できます。将来、4K放送を視野に入れているので、段階的な投資ができる点も高く評価できました。
移行は非常にスムーズでした。当初の予定どおり操作方法などの教育も最小限で済みました。
現行システムと併用していた期間は1カ月予定していましたが、実際には2週間ほど。それでも余裕を持って移行できました。もし他社製品を導入した場合、操作などを1から覚えなければならず、移行期間も数倍程度は必要になったのではないかと思います。
またSWEV-X100は、GUIが強化され複数の作業ウィンドウを立ち上げられるようになり、作業効率が大幅に向上しました。細かい部分なのですが、「右クリック」によるオペレーションも生産性の向上に役立っていると思います。
さらに、コンテンツの差し替えが簡単になりました。これまでは差し替えるコンテンツごとに作業する必要がありましたが、1回の作業で複数のコンテンツを差し替えできます。作業時間や誤操作のリスクも大きく減っています。
とくに便利な機能が、実行監視画面です。これまでテキストのみの表示でしたが、SWEV-X100ではサムネイル画像で確認できるようになりました。パッと画面を見るだけで確認でき、ミスを減らす効果も期待できます。
これらの機能追加・強化のおかげで、作業効率は大幅に向上しチェック作業に割り当てる時間を増やせました。これまで以上に安心して番組の放送を行えています。
今後は、4K化について考えていく必要があります。その点SWEV-X100であれば、オプションを購入することで4K対応できます。これは非常にありがたい。
また、ケーブルテレビ局として、IP配信やマルチデバイスへの配信なども検討しています。お客様がコンテンツに触れる機会をどうやって増やしていくのかが大きなテーマです。
そのような展開をしていくなか、ソニーの提案や支援には大きく期待しています。今後も、使いやすいシステムの開発やさまざまなご提案をお願いします。
2018年5月掲載