DEPA(ディーパ)によるアラーム検知・検索機能
カメラとNSR-1000シリーズ/IMZ-NSシリーズで分散処理を行うことにより高度な画像処理機能を実現する新技術DEPAを採用。単に動体を検知するだけでなく、画面上に設定したライン上を人や車が右から左へ移動した場合にアラームを発生するなど、より高度なアラーム検知が可能になりました。
また、あらかじめ映像データとともにメタデータ*を記録しておけば、記録済みの映像データに対し条件検出フィルターを適用し、検索処理を 行うことも可能です。
本機能を利用することにより、監視時におけるオペレーターの負荷軽減や映像検索の効率化が実現できます。
*メタデータ:カメラの動体/不動体検知機能を用い映像データから生成された付加情報。カメラ名や時間情報、検知されたオブジェクトの位置、大きさなどの情報を持ちます。
DEPAによるアラーム検知・検索機能では受信したメタデータの情報をもとにアラーム検知や検索を行います。詳細は下記DEPAの概念図を参照ください。
<ご注意> 本機能は監視時におけるオペレーターの負荷軽減や、映像検索時の効率化を目的とした機能であり、100%の検知精度を保証するものではありません。また、本製品の利用にあたっては、検知・記録内容の補償およびそれに付随するあらゆる損害について、当社は一切の責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。
DEPA(ディーパ):
Distributed Enhanced Processing Architectureとは
従来の画像処理システムでは、カメラは映像を送信するだけで、画像処理の全てを専用のソフトウェアまたは画像処理装置で行っていました。これに対しDEPAではカメラとNSRシリーズの間で協調して分散処理を行います。カメラ側では映像データと同時にカメラ情報、時間情報および大きさや位置などのオブジェクト情報のメタデータを生成、映像データとともにNSRシリーズに送信します。NSRシリーズでは受け取ったメタデータ情報をVMF(Video Motion Filter)と呼ばれる条件検出フィルターと照合し、あらかじめVMFで設定した条件と合致した場合にアラームを発生します。分散処理方式を採用していますので、従来型の画像処理システムに比べシンプルかつ拡張性に富んだシステム構成が可能です。
6種類の条件検出フィルターを用意
アラーム検出条件を設定する条件検出フィルターは動体検知用フィルター5種類、不動体検知用フィルター1種類の計6種類を用意。複数のフィルターを組み合わせてアラーム検出条件を設定することも可能で、最大3つまでフィルターを組み合わせることができます。
※動体検知用フィルターと不動体検知用フィルターを組み合わせてアラーム検出条件を設定することはできません。
動体検知用フィルター
アラーム検知条件*に合致する人や物体が検知エリア内に出現したことを検知します。(エリア内でいったん人や物体が停止し、動体検知が外れた場合、再度動き出した際に出現として検知される場合があります。) | アラーム検知条件*に合致する人や物体が検知エリアから消失したことを検知します。(エリア内でいったん人や物体が停止し、動体検知が外れた場合、消失として検知される場合があります。) | ||||||||||||||||||||
検知エリアにおいてアラーム検知条件*に合致する人や物体が指定時間動き続けた場合に検知します。(いったん物体が停止し、動体検知が外れた場合はリセットされます。) | 検知エリアにおいてアラーム検知条件*に合致する人や物体の数が指定数を越えた場合に検知します。このとき、人や物体は動き続けている必要があります。(いったん物体が停止し、動体検知が外れた場合はリセットされます。) | ||||||||||||||||||||
アラーム検知条件*に合人致するや物体が画面内に設定されたラインを指定方向に通過した場合に検知します。 |
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不動体検知用フィルター
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