ネットワークカメラ/防犯・監視システム

全銀座会様 街頭防犯 全銀座会様
システム開発:株式会社文祥堂
銀座を見守るソニー製ネットワークカメラ。店舗ショーウィンドウ内に小型カメラを設置して街全体の街頭防犯を実現。夜間でも鮮明な映像を記録

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導入前の課題・目的
これまでの監視カメラは大きく設置場所に苦慮、回線費用など高額な運用コストも課題だった。
導入による効果
小型カメラでローコストな運用を実現した。

尾関一郎 様

全銀座会 環境安全委員長
尾関一郎 様 にお話しを伺いました

銀座には通りごとに店舗や企業が加盟している9つの「通り会(商店会)」があります。さらに、町会、組合、任意団体などの組織も多数存在します。それらを連携して銀座の街の全体方針を意思決定していくのが「全銀座会」です。全銀座会の環境安全委員会では「銀座が安心・安全な街でなければならない」という観点でいろいろな活動をしています。

全銀座会 環境安全委員長 尾関一郎 様 にお話しを伺いました

小型カメラ内のメモリーに録画して運用コストを大幅に削減

銀座の街では以前から複数台の防犯カメラを設置していました。旧システムでは防犯カメラの設置現場から無線や電話回線を通じて銀座ガイドという拠点に置いたサーバーに映像を送っていました。カメラやサーバーの初期費用に加えて、回線費用などの運用コストが非常に高額であるという課題を抱えていました。現在導入しているソニーのシステムでは、カメラ内のメモリーに映像を録画して、必要な時にのみそれを取り出すという運用方法です。これにより大幅に運用コストを抑えることができました。


2階のショーウィンドウから街頭を見守るカメラ

防犯カメラの設置スペースや施工の課題もありました。従来のシステムでは、屋外にカメラを設置するため限られた場所にしか設置できず、工事費も高額になりがちでした。今回のシステムでは、全銀座会に加盟している商店様の通りを見渡せるショーウィンドウ内にカメラを設置してもらっています。電源は店内から使用させてもらっています。そのため、商店様のご商売の邪魔になることや、ご来店のお客様に意識されないようにカメラが小型であることも条件でした。

今回のシステムではカメラ内のメモリーに映像を録画することで経費を削減、サーバーの設置場所に悩むこともなく、運用やメンテナンスも比較的簡易であるということでソニーを選定しました。

ショーウィンドウにカメラを設置して街頭防犯

それぞれのご商売をしている商店様の店内に設置していただくので、導入時には趣旨説明を十分にすることによって理解を得るように努めました。自分の持ち物・財産ではないカメラが敷地内に置かれるのが嫌だという方もいらっしゃいます。防犯カメラ自体を敬遠される方もいらっしゃいます。それは個人の考え方であり仕方のないことです。しかし、銀座地域全体での犯罪抑止、「安心・安全」のプライオリティーを高く考えていただくことで、ご理解をいただけるようになりました。


店内のショーウィンドウに施錠されて設置

カメラは施錠された透明ケース内に固定して収められています。勝手にカメラを移動したり角度を変えられないようになっていて、常に正確な情報を得られるようにしています。また、プライバシーに配慮して何らかの事件事故があったときのみ、カメラのメモリーに録画されている映像をチェックしています。


神社のスペースにも設置可能

2015年冬に導入して1ヶ年が経ちます。店舗への侵入窃盗事件では犯人の逃走経路の確認、神社では賽銭泥棒の人物確認などにカメラ映像を活用しました。特に、夜間でも鮮明な映像が得られることが非常に役立っています。映像が不鮮明だと現場でどういうことが行われていたのかを正確に確認できません。導入前に朝昼晩と環境を変えてテストを行い、常に鮮明な映像が録画できることを検証してから導入を決定しました。


夜間映像も鮮明に確認ができる

銀座は「安心・安全の街」というほかにも、「清潔な街」であることもスローガンの一つです。銀座にはたくさんの店舗があり、かねてからゴミ出しルールの徹底が大きな課題です。中央区の担当者がゴミ箱の中を全部調べ、ルールを守らない人や不法投棄を確認するというご苦労をされていました。そんな場面でもカメラを活用できるようになりました。映像で具体的な事象を指摘して改善指導につなげています。

人と機械で、お互いを助け合いながら街を守っていく

日中は、銀座パトロールという監視員がいます。銀座地域を巡回して、安心・安全の向上のために街を人的に見守っています。しかし、人が関わるので24時間体制まではできません。24時間稼働の防犯カメラを導入することで、いろいろな情報を得て、それが安心安全に繋がり銀座パトロールの補助をする大きな力になりました。

現在導入しているカメラ台数で全銀座会のエリア全てをカバーできているわけではありません。これからも商店様のご理解を得ながら、エリアを網羅できるように広げていきたいと考えています。

限られた予算や条件の中で運用しているので、現在よりもローコストで、高い解像度で、長い時間録画できるなど、要望をあげれば切りがありませんが、機能を充実させスマートに、ソニーらしいデザインのカメラを期待しています。

安心・安全は銀座の大切な観光資源

世界各地でのテロ事件など、今までのように安心・安全はタダで手に入る時代ではなくなってしましました。この銀座も例外ではありません。

東京には世界中からお客様がやってきます。その人数は2020年に向けてさらに増えていきます。「日本は安全である」という前提条件で銀座にもやってきます。「安心・安全」は一番大切な観光資源です。わたしたちはそれを守っていかなければなりません。カメラシステムで街全体を守るのも非常に重要なことです。

海外に旅行した際は絶えず身の回りに注意を払い神経を使います。女性が一人で夜間に外出しても安全で自由に行動できる街であることは、大きな魅力です。銀座で事件事故が発生すると「銀座なのにこんなことが起きた」と言われがちです。小さなことであっても、「銀座だからこそあってはいけない」ことを全銀座会は守っていきます。

納入機器

施工会社
株式会社 文祥堂

導入機器
ネットワークカメラ
SNC-CX600W ×27台
※上記は納入時の構成です。閲覧される時点で販売が終了している可能性がありますことをご了承ください。

2016年3月掲載