料理やスイーツの写真をおいしそうに撮るにはどうすればいいですか?
背景をぼかして、ふんわりした感じの写真を撮って、ブログにのせたいのです。
それなら「Aモード」で撮影するのがおすすめです。
この写真を見比べてみてください。
F2.8
F11
上の写真は背景がぼけていますね、こんなふうに撮りたいな。
写真の下に書いてある、Fから始まる数字は何ですか?
このFから始まる数字はF値と言って、カメラの液晶画面にも表示されています。
Aモードというのは、F値を自由に変更できる「絞り優先」の撮影モードです。
F値とか絞りって何ですか?
絞りとは、レンズを通る光の量を調整する部分のことで、穴の大きさが変わるとカメラに入る光の量が変わります。この、カメラに入る光の量を数値化したものがF値です。
図にすると、このようなイメージになります。
絞りのイメージ図
F値が小さいと絞りが大きく開いた状態になり、たくさんの光が入ります。
また、ピントが合う範囲が狭くなるため、背景や、手前にあるものがぼけます。
逆に、F値が大きいほど絞りが閉じた状態になり、入ってくる光の量が少なくなります。
また、ピントが合う範囲が広くなるため、手前から背景までくっきり写ります。
もう一度最初の写真を見てください。
数字の小さいF2.8の方が背景がぼけているのは、このためです。
F値が小さいと、絞りは大きく開いている、ということですね。
なんだかややこしい…。
Aモードでは、設定されたF値に合わせて、最適なシャッタースピードが自動で設定されます。
メインの料理を中心にして背景をぼかしたり、逆に背景をぼかさず店のインテリアやテーブル全体をくっきり写したり。
思いどおりのイメージで撮影することができますよ。
DSC-RX100M3というカメラを使っています。Aモードで撮影する方法を教えてください。
初めに、モードダイヤルをAに合わせます。
次に、F値を決めます。
初期設定では、コントロールリング、コントロールホイール、どちらを回してもF値が変えられるようになっています。
コントロールリングに初期設定で割り当てられている機能は、撮影設定により異なります。
好きな機能を割り当てることもできますので、詳しくは取扱説明書を見てくださいね。
コントロールリングを回したら、液晶画面に数字がでてきました!
やってみると意外と簡単ですね。
F値のほか、明るさなどの設定を変えられるのが、Aモードの大きな特徴です。
明るさを変えるには「露出補正」を使います。コントロールホイールの▼(下側)の部分を押すと、「露出補正」の画面が表示されます。
暗くしたい場合は「-(マイナス)」に、明るくしたい場合は「+(プラス)」に、コントロールホイールを回して調整します。
窓際のテーブルなど、明るい場所であっても、逆光で料理自体は暗くなってしまう、そのような場合は、明るめに補正するとよいですよ。
露出補正をプラスにすると、料理が明るくなっておいしそうに見えます!
-
補正なし
-
+1.0
-
+2.0
スイーツも同じように設定すればおいしそうに撮れますよ。
Fn(ファンクション)ボタンを押すと、そのほかにも設定できる項目が出てきます。
部屋の状況や被写体に合わせて、いろいろ設定を変えて撮影してみてくださいね。
料理やスイーツをおいしそうに撮れるような気がしてきました。
Aモードに挑戦してみます!
お店で撮影する場合は、「ブログに載せたいので写真を撮ってもいいですか?」など、お店のかたに断ってから撮影しましょう。