100Mbpsの記録にはなぜUHSスピードクラス3のSDメモリーカードが必要なのでしょうか?
Mbpsの意味もわかりません。数字が大きいほうが画質がよさそうだということくらいはわかるのですが。
Mbpsはmegabits per secondの略で、ビットレートを表す単位です。1秒間に何百万ビットのデータを送れるかを表しています。
お察しのとおり、数字が大きいほど、きめ細やかな描写が可能で美しい映像になります。
よく、メモリーカードなどの容量を表すのに2メガバイト(MB)などと言いますが、MbpsとMBは違うものですか?
よく似ていますが、ビットとバイトは異なる単位です。
8ビットが1バイトに相当します。
1Mbpsは125KB/s(125キロバイト/秒)です。
ハンディカムのXAVC S 4Kで設定できる100Mbpsと60Mbpsを当てはめると次のようになります。
100Mbpsは12500KB/s=12.5MB/s
60Mbpsは7500KB/s=7.5MB/s
ビットとバイトの関係はなんとなくわかりました。
それで、スピードクラス3とはどういう関係なのでしょうか。
SDメモリーカードのスピードクラスについては以下のページで詳しく解説していますが、最低書き込み速度と深い関係があります。
UHS規格のSDメモリーカードの最低書き込み速度を確認してみましょう。
スピードクラス3 ⇒ 30MB/s
スピードクラス1 ⇒ 10MB/s
ここで、さきほど計算した100Mbpsと60Mbpsをバイトに変換した数字をみてください。
60Mbpsは7.5MB/sです。10MB/s未満なので、スピードクラス1で間に合います。
100Mbpsは12.5MB/sで、スピードクラス1の最低書き込み速度を超えるためスピードクラス3が必要なのです。
高精細に記録する分、データの容量が多く、最低書き込み速度が速いカードでないと、記録が追い付かないということですね。
なるほど、よくわかりました。ありがとうございました!
ビットレートについてはこちらのページもあわせてご覧ください。