Bluetoothヘッドホンをヘッドホンケーブル(有線)で接続したとき、どうしてマイク機能は使えないの?
はじめに結論をお伝えしますと、付属のヘッドホンケーブルを使ってパソコンと接続した場合は、ヘッドホンのマイク機能を使うことができません。
そうなんですか!
パソコンとBluetooth接続したときは、ヘッドホンのマイク機能が使えるに、ケーブルを使って接続するとマイク機能が使えないのは、どうしてですか?
はい、理由を説明させていただきます。
はじめに、お使いのBluetoothに付属しているヘッドホンケーブルは、3極の3.5mmステレオミニプラグケーブルです。
下図のように、3極のプラグは、ステレオ音声とGNDの端子から構成されており、マイクの端子がありません。
- 3極のステレオミニプラグケーブル
- 1:ステレオ音声(L)
- 2:ステレオ音声(R)
- 3:GND
つまり、ヘッドホンケーブルを使ったとき、マイク機能が使えないのはこの端子の構成にあります。
なるほど、ヘッドホンに付属しているステレオミニプラグが3極で、マイク機能に対応していないということですね。
はい、その通りです。
残念ながら、ヘッドホンのマイク機能を使うことはできませんが、パソコン本体にマイク機能が搭載されている場合は、パソコン本体のマイク機能で通話することは可能です。
よくわかりました!
パソコンとBluetooth接続したときは、ヘッドホンのマイク機能が使えたのですが、それはどうしてですか?
Bluetooth接続は、ヘッドホンとパソコンの両方で対応しているBlueoothプロファイルに基づいて対応します。
このBluetoothプロファイルの中に、ヘッドホンを使って電話の発信や通話を行なうためのhands-free-profile(HFP)、headset-profile(HSP)といったプロファイルがあります。
これらのプロファイルを使うことで、Bluetooth接続時、ヘッドホンのマイク機能を使うことができます。
よくわかりました!
Bluetoothプロファイルを使って、ヘッドホンのマイク機能が使えるということですね。
ありがとうございました!
今回、ご紹介したようにBluetoothヘッドホンを有線ケーブルを使って、パソコンと接続した場合は、ヘッドホンのマイク機能を使うことができません。
一方で、Bluetooth接続を行なっているのに、ヘッドホンのマイク機能が使えないという場合もあります。その場合は、以下のような点を確認してみてください。
- ■Bluetoothプロファイルを確認し、できることを把握する
- 使っているパソコンのBluetoothデバイスがhands-free-profile(HFP)、headset-profile(HSP)といったBluetoothプロファイルに対応しているか確認してください。
このBluetoothプロファイルに対応していないと、使うことができません。- 参考情報
- ヘッドホンをパソコンとBluetooth接続した後に、ヘッドホンの音量ボタンなどの操作でパソコンの音量が変更できないといった場合は、パソコン側のBluetoothプロファイルで、パソコンなどの機器操作を可能にする「AVRCP」というプロファイルが対応していないことが原因の可能性があります。パソコンに搭載されているBluetooth仕様などをご確認ください。
- ■ヘッドホンとパソコンをBleutoth接続する際の機器登録(ペアリング)に注意する
- パソコンの操作で機器登録(ペアリング)するとき、接続するヘッドホンの機種名を選択しますが、以下の点に注意してください。
(例)WH-1000XM3の場合
[WH-1000XM3]もしくは[LE_WH-1000XM3]
両方が表示される場合は[WH-1000XM3]選択してください。
先に[LE_WH-1000XM3]が表示され、[WH-1000XM3]が表示されるまでに約30秒〜1分間ほど時間がかかる場合があります。
[LE_WH-1000XM3]のみが表示される場合は[LE_WH-1000XM3]を選択してください。
Bluetoothヘッドホンを使っていますが、付属のヘッドホンケーブルを使って、パソコンと接続すると、ヘッドホンのマイク機能が使えません。どうしてですか?