すみません、いつもカメラまかせの「プレミアムおまかせオート」や「おまかせオート」で撮影しているんですが、いつも液晶モニター内にF○.○と数字が表示されます。
これってなんですか?
はい、Fから始まる数字は「F値」といって、カメラに光を取り込む際に、絞り羽根(しぼりばね)の中心にある穴の大きさを数値化したものになります。
絞り羽根ってどんなものなんですか?
では、わかりやすく図を使って説明しますね!
絞り羽根はレンズの中にあり、シャッターを押した瞬間に羽根を絞り込み、光が通る量を調整します。
正面からみると絞り羽根は、このような形をしています。
F値の数値が大きいほど羽根を絞り込み(光の通り穴が小さい)、数値が小さいほど羽根を開放します。
なるほど!よくカメラ用語で「絞りを調整する」というのは、このことだったんですね。ところで、このF値の数字を変えて絞り羽根を調整すると、撮影した写真にどんな変化があるんですか?
はい、実際に同じ構図でF値を変えて撮影した写真を比べてみましょう。
まず、F3.5で撮影した写真がこちらになります。
次に、F22で撮影した写真がこちらになります。
F値が小さくなると背景がよくボケます。反対にF値が大きくなると全体的にくっきりとした写真が撮影できてますよね。
Fが小さいとボケて、大きくすればくっきり!絞りを調整するにはF値を変えるんですね。
さっそく撮影したくなりました。どうやったらF値を調整できるんですか?
F値を調整する撮影方法は、色々あるんですが、すべて手動(マニュアル)で撮影する場合は、F値以外にもいろいろ設定しなければいけません。
まずは、絞りから勉強するということでF値だけ手動で設定して、その他は自動でカメラまかせにする「Aモード(絞り優先)」をご紹介します。
はい。私は、α5000というカメラを持っています。
では、α5000を例にご説明します。
背面のコントロールホイール中央にあるボタンを押すと、撮影モードを変更出来る画面が表示されます。次にコントロールホイールを回し「Aモード(絞り優先)」に合わせ、中央のボタンで決定します。
カメラによってボタンの位置、操作方法が一部異なる場合があります。
その場合、取扱説明書などもあわせてご確認ください。
液晶画面の左上に「A」と表示されたら、Aモードでの撮影が可能です。
F値の調整も、コントロールホイールでおこないます。
わ〜、カメラまかせで撮影していた普段の写真と雰囲気が違います。
ありがとうございました!
F値を変えて絞りを調整する以外にも、いろいろなテクニックがあります。
デジタル一眼カメラは、初心者には操作が難しく思われがちですが、α™ (アルファ)には、今回ご紹介した「Aモード(絞り優先)」のように徐々にステップアップしていける機能があります。慌てずゆっくり操作を覚えていきましょう。