すみません、撮影モードにある、Sモードってどういうものなんですか?
Sモードはシャッタースピード優先モードとなります。
シャッタースピードを撮影者が決めて、絞り(F値)とISO感度はカメラが自動で調整し設定露出にするモードとなります。
例えば、滝、波、川の流れ、噴水など、動くものに対して一瞬を静止させたように撮影したり、動いた軌跡を撮影できます。
そもそもシャッターって、どのような役割をしているんですか?
はい、カメラの「シャッター」という単語は、聞き慣れているとおもいますが、どんな形で、どのような役割をしているか意外と知らないかたもいるので簡単にご説明しますね!
カメラのシャッターの奥には、イメージセンサーという、レンズに写った画像(光)をデジタル信号に変換する、いわばフィルムの役割をする部分があります。
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シャッターが閉じている状態
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シャッターが開いている状態
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シャッターが閉じている状態
シャッターを開くと、このイメージセンサーに光が当たり、閉じると光を遮ります。
長い時間、開けると光を多く取り込み、短いと光の取り込みが少なくなり、これが写真のできばえに影響します。
つまり、シャッターは、イメージセンサーに光を当てる時間を調整する役割をしていて、シャッターが開いている時間をシャッタースピードと言います。
シャッターボタンを押したときにカメラの中では、こんな動作をしていたんですね!
ところでシャッタースピードによって、できあがりの写真にどのような影響があるんですか?
はい、シャッタースピードを速くしたり遅くしたりすることで、それぞれ違う効果があります。
川の流れをシャッタースピードを変えて撮影してみました。
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1/1250秒
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1/20秒
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1/4秒
シャッタースピードが速い(シャッターの開いている時間が短い)
動いている被写体なら、シャッタースビードが速いと動きが止まったように写ります。
シャッタースピードが遅い(シャッターの開いている時間が長い)
シャッタースピードが遅いと動きが流れるように写ります。
なるほど、シャッタースピードを変えることで同じ被写体でも表現が変わるんですね!
あれ? Sモードにしてダイヤルをくるくる回してスピードを変えていたら、画面左下の表示が点滅しはじめました。
はい、シャッタースピードを極端に速くしたり遅くしたりすると、自動調整できる範囲を超え、明るすぎたり、暗すぎる写真になってしまうことを、点滅して警告してくれます。その場合、点滅しないところまでシャッタースピードを調整しましょう。
ありがとうございました!早速、Sモードで撮影してきます。
シャッター速度を遅くする場合、撮影者が動いてしまう手ブレがおこりやすいので三脚の利用をおすすめします。