Image Data Converterは「バージョンスタック」と言う便利な機能を備えています。
αで撮ったRAW画像は、撮像素子から出力されたデータそのものと、それを現像するための設定値からできていますが、 Image Data Converterが操作するのは設定値の方だけで、データとしてはごく小さいものなので、もとのRAW画像に新しい設定値を付け足して保存することができます。
この、付け足された設定値を「バージョン」と呼んでいます。

「バージョン」は、撮影したばかりのRAW画像には付いていませんが、Image Data Converterで開くと同時に、ひとつ設定されます。 現像の設定値を変更すると、バージョンスタックで選択しているバージョンに反映されますが、撮影時バージョンだけは設定値を操作することができないので、どんなに極端な設定をしても、撮影時の設定はそのまま残ります。

調整をしていると、自分が正しい方向に調整しているのかわからなくなってくることがあります。 そんなときは、バージョンスタックで「撮影時バージョン」をクリックすると、即座に最初はどんな画像だったのかがわかります。 撮影時バージョンと今のバージョンを切り替えてみて、今の方が好ましいと感じるなら、正しい方向に調整していると考えて良いでしょう。
失敗した!と思ったら、今調整中のバージョンをきっぱり捨ててしまって、撮影直後の状態に戻ることができます。 今のバージョンを選択したら、[×]ボタンをクリックしてください。 次に、撮影時バージョンを選択して[+]ボタンをクリックします。 これで、新しい調整用のバージョンができました。

調整中のバージョンはそのままに、別の設定を試してみたいこともあるでしょう。 そのときは、元にしたいバージョンを選択して[+]ボタンをクリックしてください。 バージョンは、撮影時バージョンを含めて全部で10個作ることができます。 そのうち、一番目的にあったバージョンを選んで[採用する]をクリックし、「採用バージョン」に設定します。 採用バージョンは、Image Data ConverterとPMBまたは、PlayMemories Homeの表示に反映されます。

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