パソコンのハードディスクの内容を購入時(出荷時)の状態に戻す作業のことを「リカバリー」といいます。
リカバリーは、コンピューターウイルス感染やファイルの誤削除など、何らかの原因でパソコンが起動できなくなってしまったときに、再度パソコンを使用できるようにするために行う作業です。
ソフトウェアの影響により、パソコンの動作が不安定になってしまった場合に、リカバリーを実行すると効果があります。
リカバリーを実行するには、「リカバリー領域」からリカバリーする方法と、「リカバリーメディア」からリカバリーする方法があります。
一部のモデルでは、リカバリーメディアを作成していない場合、リカバリーメディアの作成を案内するバルーンが画面の右下に表示されます。
メッセージ内容:「お知らせ:必ずリカバリディスクを作成してください。」
2003年秋以降に発売のVAIO(一部機種除く)では、リカバリーを行うためのデータは、ハードディスク上の「リカバリー領域」という専用の領域に収録されています。これらの製品にはCDやDVDなどの「リカバリーメディア」は付属しませんが、DVDやフラッシュメモリーなどの記録メディアを用意すれば、リカバリーメディアを作成することもできます。
ただし、ハードディスクが故障してリカバリー領域が読めなくなってしまうと、ハードディスクからのリカバリーは行えなくなります。万一の場合に備えて、ご購入後はなるべく早いうちにリカバリーメディアを作成することをおすすめします。
リカバリーメディアの作成は、メディアの種類やVAIOの発売時期によって、使用するアプリケーションやバージョンが異なりますので、発売時期をご確認の上、以下のページをご参照ください。
DVDやBDメディアでリカバリーメディアを作成する場合
USBフラッシュメモリーでリカバリーメディアを作成する場合
ハードディスク上のリカバリー領域を削除してしまった場合や、他の人から譲渡されたVAIOでリカバリー領域もリカバリーディスクもない場合は、リカバリーディスクの有償ご提供サービスの利用をご検討ください(*)。
リカバリーを行うと、ハードディスクの内容がすべて消去され、購入時の状態に戻ります。そのため、受信したメール、作成した文書ファイル、Internet Explorerのお気に入り、SonicStageの曲データ、パソコンに取り込んだ写真や映像のデータ、デスクトップやマイドキュメントに保存しているデータなどはすべて消去され、インターネット接続やメールなどの設定が設定されていない状態に戻ってしまいますので、大切なデータや設定情報、パスワードなどはバックアップをとってください。
データのバックアップ方法については、以下のページを参照してください。
なお、リカバリーが完了したら、バックアップしたデータを復元する必要があります。その方法も以下バックアップ講座のページを参照してください。
ハードディスクがCドライブとDドライブに分かれているモデルの場合、Dドライブに保存しているデータは、Cドライブのみをリカバリーするときには消去されませんが、パーティションサイズを変更したり、「出荷状態へリカバリー」を選択すると消去されますので、ご注意ください。
各種アップデートファイルも適用されていない状態に戻りますので、Windows UpdateやVAIO Updateも再度実行する必要があります。
Windows Updateについては以下のページをご確認ください。
VAIO Updateについては以下のページをご確認ください。
実際のリカバリーの手順を知りたい方は下記を参照ください。