震災時に「携帯電話や固定電話などの通信回線はつながらない中、スマートフォンやタブレット、パソコンからはインターネットやメールがつながったので、家族や知人の安否確認や災害情報を得ることができた。」ということがありました。
また、避難所にパソコンやタブレットなどの支援物資が届けられても、「活用方法がわからず、使えこなせなかった。」という声もありました。
ここでは、いざというときにウォークマンを活用するための方法についてご説明します。
■災害時に役立つウォークマンの機能
Android搭載ウォークマン
停電になると、屋内で使用している固定電話や据え置き型モデム、無線LAN機器は使えなくなってしまいますので、自宅以外でインターネットに接続する手段を覚えておきましょう。
■インターネットにつなげるための通信手段
スマートフォンを介したテザリング
携帯電話の基地局が停電しておらず、事前に通信会社と契約していれば屋外でもスマートフォンを介したテザリングでインターネットに接続することができます。
※ご利用方法については、事前にサービス提供元の通信会社へご確認ください。
モバイルWi-Fiルーター
通信基地局が停電しておらず、事前に通信会社でモバイルWi-Fiルーターの購入および契約をしていればモバイルWi-Fiルーターを介してインターネットに接続することができます。
同時に接続できる機器台数は、モバイルWi-Fiルーターによって異なります。
※ご利用方法については、事前にサービス提供元の通信会社へご確認ください。
Wi-Fiスポット
駅や公民館などの公共施設、飲食店、コンビニエンスストアなどで公衆無線LANスポットが利用できる場合もあります。公衆無線LAN事業者と事前に契約が必要な場合もありますが、東日本大震災では一部で無料開放する緊急措置が取られた場所もあるようです。店先などに目印になるステッカーが掲示されている場合が多いので、ご自宅の近くでWi-Fiスポットがどこにあるのか確認しておくと良いかもしれません。
※ご利用方法については、事前にサービス提供元の通信会社へご確認ください。
■災害情報を入手する準備
被害状況や復旧情報、また避難場所や支援物資の到着状況などの情報を入手する手段には、地域の防災無線やテレビ、ラジオなどがありますが、それ以外の方法として、インターネットを使って情報収集する方法があります。
また、インターネットの接続に時間がかかるとバッテリーを消費してしまうので、短時間で必要な情報を入手できるように、以下のページを参照し、今から役立つページをお気に入り(ブックマーク)に登録したり、必要なアプリケーションをダウンロードして準備をしておきましょう。
Androidアプリのインストール方法については、以下をご参照ください。
災害情報 | 内容 |
---|---|
tenki.jp |
日本気象協会が運営している天気総合ポータルサイトです。 |
Googleクライシスレスポンス |
Googleが提供する災害時に役立つサイトです。 |
Yahoo!天気・災害 |
Yahoo!が提供する天気・災害総合サイトです。 |
Yahoo!防災速報 |
Yahoo!が提供するサービスです。登録すると地震、津波、ゲリラ豪雨、計画停電などの災害情報や今後の予報・予測 を受け取ることができます。 |
ニュース | 内容 |
---|---|
radiko.jp |
インターネットを通じてラジオを視聴することができます。 |
医療 | 内容 |
---|---|
救命・応急手当の基礎知識forポケットメディカ |
症状別の応急手当やけが、事故の応急手当、心肺蘇生法、止血法などの基礎知識をこのアプリケーション一つで確認することができます。 |
交通情報 | 内容 |
---|---|
NAVITIME |
地図でルート案内や周辺検索、また交通情報、電車の運行情報、最寄りの病院検索ができる便利なアプリケーションです。 |
■安否を知らせる、確認する手段の準備
「家族や親せき、友人の安否を確認したい」「自分の無事を伝えたい」という思いは、誰もが同じです。
被災地は、安否を問い合わせる電話が殺到し、通話量が規制されてつながりにくい状態が続くことも予想されます。
東日本大震災以降、携帯電話やインターネットで利用できる安否確認サービスが大幅に増えました。
日ごろから家族内で連絡手段について話し合い、緊急時にどのように連絡を取り合うかを決めておきましょう。
・どのサービスを利用するか、確認しておく
安否確認のサービスは、普段から活用できるものや、災害時を想定して試すことのできるものがあります。
以下に挙げるサービスを参考にしながら、万が一に備え、安否確認に利用するサービスを家庭内でいくつか優先順位をつけて決めておきましょう。
たとえば、自宅に固定電話があり、家族にインターネットに接続できる機器を持っていない方が含まれるなら、災害伝言ダイヤル(171)を利用したり、逆に、固定電話を利用していない場合は、災害伝言版(web171)にするなど、環境にあったものを選ぶのもおすすめです。
サービス名 | 内容 |
---|---|
LINE |
震度6以上などの大規模な災害が起こった際に、ホームタブに赤枠の「LINE安否確認」が出現します。タップするだけで友だちに状況を共有することができます。 自分の住む地域をLINEに登録すると、その地域の災害情報をLINEのトークで受け取ることができます。「Yahoo!防災速報」と連携し、「避難情報」「地震情報」「津波予報」「気象警報」など9つの防災速報に対応。メッセージから速報の詳細を確認することができます。国内最大3地点まで登録できるので、勤務先や家族が住む地域の情報も受け取れます。 |
災害用伝言板(web171) |
「災害用伝言板」とは各電話会社が用意している「災害用伝言ダイヤル」のインターネット版です。ウォークマンには電話機能がないため「災害用伝言ダイヤル」を利用できませんが、代わりの手段としてインターネット経由で「災害用伝言板」を利用できます。 「災害用伝言板」へアクセスし、メッセージを閲覧または登録したい電話番号を入力します。その後、画面の指示に従って進めていくと、静止画、動画、音声、テキストなどのメッセージを、閲覧・登録することができます。 |
X(旧Twitter) |
リアルタイムな情報共有が可能で、地域の自治体や関連機関、メディア、専門家などが公式アカウントを持っており、災害時には最新の情報を提供しています。これらのアカウントをフォローすることで、災害情報を収集できます。 |
Facebook(フェイスブック) |
Facebookは大規模災害の発生時に会員間での安否確認が行える「災害用伝言板」機能を開始しました。「無事を報告」ボタンをクリックすることで、家族や知人に無事を知らせることができます。登録は実名が原則となっているため、情報の信頼度が高いとされています。 |
Skype(スカイプ) |
Skypeは、ビデオ通話や音声通話、インスタントメッセージを送ることができるアプリケーションです。普段から利用しても楽しめるアプリケーションなので、あらかじめ家族や友人のアカウントを登録して使ってみてはいかがでしょうか。 |
Android搭載ウォークマンは、災害時の安否確認や情報収集に活用できる
インターネットに接続できる機器(Android搭載ウォークマン)+インターネットに接続できる環境があれば、災害時の安否確認や情報収集に活用することができます。
災害に備えて、事前に役立つウェブサイトやアプリケーションをお気に入り(ブックマーク)に登録、もしくはダウンロードしておきましょう。こうすることで、災害時に検索やダウンロードをせずに済むため、バッテリーの消費を抑えることができます。 また、いざというときに連絡を取り合う手段を、ご家族で話し合っておきましょう。