■ウォークマンの故障原因の多くを占めるのが「水濡れ」です。
ウォークマンは、防水モデルを除いて水分や湿気を嫌います。本体内部に湿気や水分が浸入することで、内部部品がショートしたり、腐食したりする場合があります。
また、ちょっとした不注意や気づかないうちにウォークマンを水に濡らしてしまい、修理に持ち込まれるケースがあります。
トラブルの元となる事例を紹介しますので、ご使用の際はご参考いただき、製品を長くご愛用ください。
■ウォークマンの腐食
WM-PORT端子が腐食し、青いサビ(緑青)が発生しています。
ご注意
水などの液体が原因で故障したときは、製品保証の対象外となります。その場合、保証期間内であっても修理は有償となり、本体内のデータは失われてしまいます。
また、故障状況によっては修理ができない(全損)場合もありますので、十分にお気を付けください。
雨などの水滴がウォークマンの隙間からしみ込んだ
ウォークマンを濡らしたつもりがなくても、以下のような原因がもとで水濡れ状態になってしまう場合があります。
ごくわずかな量の水でも「毛細管現象」によって、本体のわずかな隙間から水が内部に浸入してしまうことがあります。また、金属端子部に水分が残るとサビを発生させて故障の原因となることがあります。
■水が浸入する可能性のある箇所
■毛細管現象とは
毛細管現象とは、液体の表面張力の作用で、髪の毛のように細い管を液体が伝わっていく現象のことを指します。二本の箸を合わせてその先端を水につけると、箸の隙間を水が上がっていくのは毛細管現象の一例です。ウォークマン本体の合わせ目のような、ごく狭いすき間に液体が付着すると、毛細管現象によって液体がウォークマンの内部に入り込んで思わぬ故障の原因となることがあります。
飲み物をこぼす、水に落とすなどしてウォークマンを水没・冠水させた
ウォークマンに液体をこぼしたり、水の中に落とすと、本体内部に水分が入り込む場合があります。
本体内に水などの液体が入ると火災や感電の原因になります。ご使用を直ちに中止し、直ぐに電源を切り、接続している物を外して、ソニーの相談窓口またはお買い上げ店へご相談ください。
ソニーの相談窓口については、以下のページをご覧ください。
汗や湿度などの影響によりウォークマン内部で結露を起こした
汗や湿度などの影響でウォークマンが結露を起こし、予期せずに水濡れ状態になってしまう場合があります。
本体内部に発生した水滴や湿気などによって、微量な水濡れを繰り返し、時間が経つにつれて内部部品が腐食してしまいます。
急激な温度変化や多湿な環境での使用や放置はできる限り避けるようにしてください。
また、結露が生じたときは、結露が無くなるまで電源を入れずに放置してください。
ウォークマンを水濡れによる故障から守るために、以下のポイントにご注意ください。
ウォークマンをながく安全にご使用いただくために、ウォークマンの定期的なお手入れをおこなってください。
■本体表面の汚れ
柔らかい布(市販のめがね拭きなど)を使って本体表面を拭いてください。シンナーやベンジン、アルコールなどは表面の仕上げを痛めますので使わないでください。
■WM-PORT端子内のほこり
WM-PORT端子に入ったほこりを取り除くときは、乾いた柔らかい布を使ってください。
水分を含んだ布を使用したり、息を吹きかけてホコリを飛ばしたりすると、金属端子に故障の原因となるサビを発生させてしまいます。
WM-PORTキャップが付属しているモデルをお使いの場合、WM-PORTキャップが水やホコリの進入を予防しますのでご活用ください。
取り付け方は取扱説明書をご覧ください。
■ケースと本体の間の汚れ
ケースをご使用になっている方は、ときどきケースを外して清掃することをお勧めします。 ケースと本体の間に溜まったホコリが、湿気を留めてしまう場合があるためです。