斎藤宏嗣が語る ハイクオリティーサウンドシリーズ斎藤宏嗣が語る ハイクオリティーサウンドシリーズ

斎藤宏嗣
斎藤宏嗣
的確かつ洒脱なコメントで人気があるオーディオ界を代表する評論家のひとり。早くからデジタルオーディオ技術に取り組みデジタルオーディオの第一人者の呼び声が高い。料理、スキーはプロ級。アマチュア無線からリコーダー演奏まで多趣味多芸の魅力人。
SRS-ZX1
 SRS-ZX1は、今まであまりなかったタイプのアクティブスピーカーだと思います。デスクトップに置く場合、スピーカー同士を接近させて置くのがスタンダードだと思うのですが、その場合はスピーカーを内側に向けると音がよくなる。ヘッドホン的な聞き方ですね。
 逆に広い部屋に置いてスピーカーから離れて聞く場合は、外に向けると音場がよくなる。どちらの状況にも対応できるのが、この商品のいいところだと思います。Σ型のスピーカーは以前からありましたが、SRS-ZX1はユニットが本格的で、磁気回路から振動系までしっかりとしています。デジタルアンプでありながら音質がとてもいい。スピーカーの口径は小さいですけれども低音がとても伸びており、まるで14cmから16cm級のスピーカーのように感じられますね。 アクティブスピーカーシステム SRS-ZX1
希望小売価格49,350円(税抜価格47,000円)
 音質に関しても、レンジ感が広く低域再生もしっかり伸びていますし、十分な量感を感じさせる表現を実現しています。また小さいながらもメビウスダクトなど技術的工夫を多く取り入れ、とてもソニーらしさを感じさせるスピーカーだと思いました。ポータブルプレーヤー、CDプレーヤーなど、いろいろな機器にもつながりますし、手軽に音楽を楽しむ使用形態にぴったりのスピーカーではないでしょうか。このカテゴリーは、音響メーカーからパソコンメーカーまで、いろいろなジャンルの業種が参加していますが、SRS-ZX1は高級なスピーカーシステムで音楽を聞いているように感じられ、頭ひとつ抜け出しているように感じましたね。
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