「VPL-VW60」用として搭載したフルHDパネル「SXRD」と「アドバンスト・アイリス2」、ランプから光学ユニットを経由して送られてくる光の方向を整える「ハイコントラストプレート」の組み合わせにより、コントラスト比35,000：１（＊2）を実現。シーンの明暗に合わせて、アイリス（絞り）が連動して開閉し、同時に電気的な補正をほどこすことにより、明るい映像はより明るく、暗いシーンはより濃密な黒を美しく表現し、非常に高いコントラスト比を得られます。

高画質化の重要な要素を占める各種映像処理技術を、より最適化させたフルデジタルの高画質回路“ブラビアエンジン”により、色鮮やかで深みのある映像をつくり出します。さらに映像処理のダイナミックレンジや、シャープネスの調整範囲を拡大しました。

「SXRD」は解像度・コントラスト比・応答速度に優れるソニー独自の反射型液晶ディスプレイデバイスです。0.61型のシリコン基板上に、フルHD水平1,920×垂直1,080（207万画素）の固定画素を構成、画素間スペース0.35μm（マイクロメートル）の実現により、メッシュ感のないフィルムのようになめらかな映像を実現しています。また、2μm以下の液晶セル厚、および垂直配向技術により、2.5msec（＊）以下という高速応答速度を実現しました。動きの速いアクション映画やスポーツなどのシーンもよりくっきりと精細な映像で再現できます。また、本機ではR(赤)、G（緑）、B（青）各色を液晶パネルで映像を作り、再度合成して映しだす「3SXRD方式」（総画素数約622万画素）を採用しているので、色再現性が高く、目に優しい自然な映像を再現します。さらに、高いコントラストレベルを実現し、最暗部に至るまで低ノイズを維持できるドライブ回路により、濃密な黒再現が可能になり、シネマフィルムの滑らかな質感を再現します。

200W「高圧水銀ランプ」と独自の光学エンジンによる光の高出力化などにより明るい映像を実現。併せて、今まで再現が難しかった白や赤の色表現能力を向上させ、忠実な色を再現します。弊社上位機種に搭載しているキセノンランプの色の再現性に一層近づけ、映像全体をより引き締めました。

VPL-VW60ではプロジェクターの調整機能の中でも頻繁に使用される機能であるシャープネスや明るさ、コントラストを直接調整できるダイレクトキーを配置した新リモコンを採用。また操作しやすいように選択ボタンを大きくしながら、リモコン本体はスリムなデザインを実現しました。

接続にはPC入力に対応したHDMI入力を2系統搭載し、拡大していくフルHDの再生機器やゲーム機、ビデオカメラ等のデジタル機器の複数接続を可能にしました。またビデオ入力、コンポーネント入力、アナログRGBやPC接続のD-sub15ピン入力端子も各１系統ずつ装備しています。またHDMI入力では再生機器やAVアンプなどとの接続で電源の「ワンタッチプレイ」「システムスタンバイ」が可能なCEC（Consumer Electronic Control）機能も搭載しました。

ブルーレイディスクフォーマットで規定されている映画本来の画質を楽しむ24p信号に入力対応。映画フィルム（24コマ/秒）からビデオ信号に変換される際に生じる映像の劣化を発生させない為に、映画の記録方式をそのまま本機に入力し、映画そのものの高い質感を楽しめます。