「SXRD」は解像度・コントラスト・応答速度に優れるソニー独自の反射型液晶ディスプレイデバイスです。0.61型のシリコン基板上に、フルHD(*1)の固定画素を構成、VPL-VW80では画素間スペース0.25μm(マイクロメートル)の実現により、従来(0.35μm)より更にメッシュ感の目立たないフィルムのようになめらかな映像を実現しています。また、2μm以下の液晶セル厚、および垂直配向技術により、2.0msec(*2)以下という高速応答速度を実現しました。VPL-VW80には従来モデルの60Hzフレームレート表示に対し、液晶駆動速度を2倍に向上させ、120Hzフレームレート表示を実現した新開発「SXRD」を搭載しました。従来からの特長である非常に速い液晶応答性と併せ、動画においても残像感の極めて少ない高精細な映像表現を可能にしました。VPL-VW80の映し出す大画面環境では、特に映画のアクションシーンなど動きの速い映像において、ブレやぼやけを低減した鮮明な画質と残像感の極めて少ない高精細な映像をお楽しみいただけます。
撮影時に生じた画像のぼやけを検知して補正する映像処理をおこなうことで、すばやい動きを残像感が少ない、滑らかでくっきりした映像に再現する、ソニー独自の動画応答改善技術「モーションエンハンサー」を採用。さらに、ビデオプロジェクター独自開発の「フィルムプロジェクション」機能を搭載し、映画館のような映像投射に似た、フレーム毎の映像処理を行うことで、よりくっきり、はっきりした残像感の少ない映像をお楽しみいただけます。お好みにより3つのモードを選択可能で、さまざまな動きのある映画コンテンツに合わせて、映像をお楽しみいただけます。
VPL-VW80用として開発したフルHD(*2)パネル「SXRD」と「アドバンスト アイリス2」、またSXRD光学ユニット内の漏れ光を徹底的に低減する「特殊フィルターと光学補償板」により、コントラスト比最大60,000:1を実現。映像シーンの明暗を検知・処理するアルゴリズムで、アイリス(絞り)を連動開閉し、かつ同時に電気的な映像の補正をほどこすことにより、明るい映像はより明るく、暗いシーンはより濃密な黒を美しく表現し、自然で豊かな階調表現を得ることが可能です。
高画質化の重要な要素を占める各種映像処理技術をビデオプロジェクター用に開発し、本機のハイフレームレート処理に合わせ最適化した、フルデジタルの高画質回路「ブラビアエンジン2」により、色鮮やかで深みのある映像をつくり出します。更にダイナミックレンジや、シャープネスの調整範囲を拡大しました。従来のDVDソフトの映像はもちろん、ブルーレイディスクなどのハイビジョン映像も、ノイズが少なく精細で、色鮮やかな深みのある映像で映し出します。またMPEGノイズリダクションによりデジタル特有のノイズを低減できます。
投射レンズにはフルHD(*)映像の高い解像度を再現可能な1.6倍「電動」ズーム搭載の大口径レンズ「ARC-F(オールレンジクリスプフォーカス)レンズ」を新開発し、画面の隅々までキレのある映像を実現しています。アルミの鏡筒にガラスレンズを収納、全てのレンズに前面マルチ反射防止処理コーティングを施し非常に高い解像度を実現しました。さらに、フレキシブルな設置を可能にする「電動」レンズシフト機能(上下65%、左右25%)も搭載し、キレのある映像を保ちつつも、幅広い設置環境に合わせた投射が可能となりました。
200W高圧水銀ランプと独自の光学エンジンによる光の高効率化などで、メリハリのある明るい映像を実現。併せて、今まで再現が難しかった白や赤の色表現能力を向上させ、忠実な色を再現します。上位機種VPL-VW200に搭載しているキセノンランプの色再現性に一層近づけ、映像全体をより引き締めました。
綿密な検証と多角的なシミュレーションにより、セット冷却のエアフローシステムを最適化したことでファンの低回転化が実現でき、風切り音及び駆動振動を低減することができました。また、ランプ冷却については、エアフローをストレート化し、低風量で冷却できるような新規ランプハウジングを開発、ファンノイズを約20dBまで低減しました。静寂な映画のシーンを充分に堪能できる静音設計を実現しました。
VPL-VW80ではプロジェクターの調整機能で良く使用される機能、シャープネスや明るさ、コントラストを直接調整できるダイレクトキーを配置しました。また新たにHDMIケーブルで接続された対応機器間でHDMIコントロール信号を使用して〈ブラビア〉のリモコンで連動操作できる「ブラビアリンク」対応の新リモコンを採用。操作しやすいように選択ボタンを大きくしながら、リモコン本体はスリムなデザインを実現しました。さらに、暗い視聴環境下でも視認できるよう、ブルーバックライトを搭載しています。
筐体天面はかすかな輝きのあるミッドナイトブルーで、圧迫感を低減する為に曲線を意識し、本体のコントロールパネルをむき出しにしない、新規デザインに仕上げました。ホームシアターの暗い視聴環境に合わせ、天井吊り下げ・床置きなど設置方法を問わず、目障りにならないシンプルな設置をできるようにしました。また電源を入/切した際、自動開閉するレンズプロテクターを搭載し、使わないときでもスタイリッシュな佇まいで、かつレンズ等をほこりから守るよう、機能的なデザインにしています。
接続にはDeepColor、x.v.Colorに対応したHDMI入力を2系統搭載し、拡大していくフルHD(*)の再生機器やゲーム機、ビデオカメラ等のデジタル機器の複数接続を可能にしました。またビデオ入力、コンポーネント入力、アナログRGBやPC接続のHD D-sub15ピン入力端子も各1系統ずつ装備しています。HDMI入力では再生機器やAVアンプなどとの接続で「ワンタッチプレイ」「システムスタンバイ」が可能なCEC(Consumer Electronic Control)機能も搭載し、本機のプロジェクターリモコン1つでそれらの操作を簡単に行えます。さらに、外部アナモフィックレンズ(市販品)を装着し、本機アナモフィックズームモードを使用することで映画特有の2.35:1アスペクトによるシネマスコープ映像をお楽しみいただけます。
ブルーレイディスクフォーマットで規定されている映画本来の画質を楽しむ24p信号に入力対応。映画フィルム(24コマ/秒)からビデオ信号に変換される際に生じる映像の劣化を発生させない為、映画の記録方式をそのまま本機に入力し、映画そのものの高い質感を楽しめます。ガンマモード数も7個(切を含む)と拡大し、お好みの画質で映像をお楽しみいただけます。