ZX500 Project Member’s Voice ストリーミング時代に、高音質で放つ存在感。新たな音楽体験を拓き続けるハイエンドモデル
いま、スマートフォンといった通信デバイスとの相性の良さから、音楽市場ではストリーミングサービスが加速度的に利用者を増やし、音楽の楽しみ方は大きな過渡期を迎えています。そのような背景の中で登場したのが、ハイエンド・ストリーミングウォークマン「NW-ZX500」。先代機や上位機種から受け継ぐ圧倒的な高音質を、ストリーミングでも楽しんでいただくために、開発チームが注いだ努力や工夫、そしてユーザーや音楽にかける思いを聞いてみました。
ウォークマンの資産を継承し、進化させて、ストリーミング時代の新しい音楽体験を
田中 光謙[商品企画]
2017年に発売したNW-ZX300(以下“ZX300”)は、ウォークマンのフラッグシップモデルとして最上位にあたるNW-WM1(以下“WM1”)シリーズの高音質技術を継承したモデルです。期待通り音質を高く評価いただき、さらにはポータビリティーや操作性、ボディの高質感やデザインといったところも非常にご好評をいただけました。ローカルファイルを聴く音楽プレーヤーとして完成度の高いモデルだと考えています。このZX300をベースとして、さらなる音質面の強化と、ストリーミング対応をはじめとしたユーザビリティーの、両面で進化を図ったのが、このNW-ZX500(以下“ZX500”)です。
田中 光謙[商品企画]
これまでウォークマンは、CDやダウンロード配信からの、ローカルファイルの再生に主眼を置いてきました。しかし現在、音楽ストリーミングサービスや動画配信サービスが普及している状況を受けて、ストリーミングサービスに直接アクセスし、音楽専用機ならではの高音質で聴いていただけるようにするため、Androidを採用しました。つまり、ストリーミングサービスを、ソニーの高音質技術で楽しめるということです。
原田 紀[ソフト設計]
Androidを搭載したことでOSがどうしても電池を使ってしまうため、基本的な消費量が増えてしまいました。そこで、当社の音楽再生用アプリケーション「W.ミュージック」では、例えば基本的な電力消費量を少しでも減らしたり、画面表示を消して音楽再生ができるようにするなど、従来機種よりも一段階上の工夫を施しています。
田中 光謙[商品企画]
A100シリーズは、ZX500と同じ液晶画面サイズでも、ボディサイズはよりコンパクトで、5つの新h.earカラーよりお選びいただけます。よりカジュアルに、ストリーミング音源とローカル音源を高音質でお楽しみいただけるモデルです。同じストリーミングWALKMANですが、より高音質を追求したのがZX500であり、ウォークマンのハイエンドモデルと位置付けています。先代のZX300からZX500へと型番が上がったように、音質のグレードも大きく上がっていると考えています。
関根 和浩[商品設計]
私たちが何を目指していたか。ZX300の後継機種ですので、設計面から言えば、いかにZX300の魅力を継承しつつ、超えられるかです。Androidを搭載するにあたり、システムの中身やデバイスはすべて変わっています。それだけでなくアンテナやWi-Fi、GPSなど、部品もたくさん増えています。これらをZX300並みのコンパクトボディの中に格納しながら、音質も向上させる。そのバランスをとっていくことに注力しました。Wi-Fiなどは、ノイズを生みだす可能性があります。しかし、そこは設計段階において悪い影響が出ないように作り込みができています。また、今後のアップデートでは信号処理のアルゴリズムや、機能の向上に対応していきたいと考えています。
田中 光謙[商品企画]
ターゲットとしては、音楽ストリーミングサービスを普段からよく聴かれているお客様の中でも、音へのこだわりを持っていらっしゃる方、いわゆるMusic Loverやオーディオファンの方たちです。しかし、もっと多くの方にZX500を使ってもらって「ストリーミングサービスって、こんなにいい音で聴けるんだ」ということを知っていただきたいです。私は試作段階にZX500を介してストリーミングサービスを聴いたとき、その音質のよさに非常に驚きました。ストリーミングサービスでも、こんな音が再現されていたんだと。本当に音楽が好きな方なら、いい音に触れ、きっと感動されると思います。そんな提案型の商品だと思っています。
ウォークマンZXシリーズ
NW-ZX500シリーズ
あらゆる音源を、高純度の描写力で。
ハイエンド・ストリーミングWALKMAN