「音楽」は、心を揺さぶる点で「走る」ことに似ている

昨年末に発表された日本陸連ファン投票「Most Valuable Player 2018」で、堂々1位の座を獲得した、日本陸上界のスター・山縣亮太選手(セイコー)。ジャカルタアジア競技大会で、2つのメダルを獲得（男子100mで銅メダル、男子4×100mリレーで金メダル）するなど、特に近年の活躍には目を見張るものがあります。ここでは、そんな山縣さんに、スポーツタイプのウォークマン「NW-WS625」をお試しいただき、その使用感について語っていただきました。

最近はQueenの名曲で走る気持ちを高めています（笑）

--山縣さんはいつから短距離走を始めたんですか？

山縣さん：小学4年生のときですね。当時の僕は少年野球をやっていたのですが、チームで一番足が速かったということで、広島市のある大会に、学校代表として出場することになったんです。そうしたらなんと100m走で優勝してしまって……。それを見ていた地元の陸上クラブのコーチに声をかけられて、本格的に走り始めることになりました。

--その後はもう陸上一筋で？

山縣さん：そうですね。中学、高校、大学と、ずっと陸上部に所属していました。

--そんな山縣さんが、大学卒業後も陸上の世界で生きていこうと決意したきっかけを教えてください。

山縣さん：就職活動の時期に、このまま陸上競技を続けていくべきかを考え、いろいろな人に相談したりもしたのですが、ある同級生に「自分にしかないチャンスがあるなら活かすべきだよ」とアドバイスされたのが、きっかけと言えばきっかけなのかもしれません。走ることは好きでしたし、一所懸命取り組んでいたので、それで何かを成し遂げられるなら社会人になっても続けたいな、と。

オリンピックの男子100m決勝で日本のスプリンターが走っていたら格好いいなって思いませんか？　もし、自分にその可能性があるのであれば、挑戦してみたいって思ったんです。

--山縣さんと音楽の関わりについても聞かせてください。音楽はお好きですか？

山縣さん：はい。最近は、映画『ボヘミアン・ラプソディ』の影響で、Queenをヘビロテしてます。小学校の先生が大ファンだったこともあって、子供の頃から聴いてはいたのですが、映画に大感動してしまい、今、改めて自分の中で大ブームになっています（笑）。ほかには90年代のJ-POPもよく聴いています。町中でふと耳にして、良い曲だなと思うものに、なぜかこの時代のものが多いんですよ。Mr.Childrenの92年、93年頃の楽曲が特にお気に入りです。サブスク全盛の今とは違って、CDがめちゃくちゃ売れた時代の音楽って感じがしますよね。

--トレーニングに音楽をどのように活用してますか？

山縣さん：トレーニングは1日あたり2〜3時間程度なんですが、その8割くらいがジョギングやストレッチなどの前準備。その間、音楽を聴きながら黙々とこなしています。プレイリストを作るのが好きなので、気分や場所に合ったものを再生するようにしていますね。最近はもっぱらQueenなんですけど、海沿いを走るときにはサザンオールスターズにしたりして（笑）。あと、地方や海外の大会に出場するための長距離移動時にも音楽が欠かせません。新幹線や飛行機の中でずっと音楽を聴いています。

「NW-WS625」なら走ることに集中できる

--「NW-WS625」を使ってみた感想を聞かせていただけますか？

山縣さん：装着してみて最初に印象的だったのが、耳にしっかりフィットして、周りの雑音が聞こえにくくなること。音楽だけに集中したい時には、すごくありがたいですよね。そして、肝心な音も、すごくクリア。それでいて臨場感もあって、すごいと思いました。

--装着感はいかがでしたか？

山縣さん：私は耳孔があまり大きくないようで、これまで、自分の耳にしっかりハマるイヤホンに出会ったことがありませんでした。ちょっと動くだけでイヤーピースが耳から外れてしまうので、走ることに集中しきれないという悩みがあったんです。ところが「NW-WS625」はしっかりと耳に固定されます。実際に、走りながら使ってみましたが、しっかり固定されて不安感はまったくありませんでしたね。

--耳にしっかりフィットする＝遮音性が高まり、しっかり音楽を楽しめるという効果があるんですよね。付属の調整バンドを使用することで、より、がっちりと頭部に固定することもできるんですよ。

山縣さん：まわりの音がここまで聞こえなくなってしまうと、街中をジョギングする時などにちょっと怖いのですが、「NW-WS625」には「外音取り込み機能」がついていて、これにも驚かされました。オフの時には聞こえなかった周囲の音が、普段以上にしっかり聞こえるので、安心して外でも利用できます。

--そのほかに気に入った機能はありますか？

山縣さん：「NW-WS625」自体に音楽プレーヤー機能が内蔵されていて、スマホなどがなくても音楽を再生できるのが便利ですね。私は、これまでスマホ＋ワイヤレスヘッドホンで音楽を聴いていたんですが、それだとスマホがジャージのポケットの中でゆさゆさ揺れて集中できなくなってしまうんです。その点、「NW-WS625」なら、両手やポケットの中に何も入れずに走ることができます。できるだけ身軽にジョギングしたいという気持ちが強いので、とても気に入りました。

山縣さん：それと、もう1つ、急速充電機能がありがたいですね。私はうっかり電気製品を充電し忘れてしまうことがよくありまして……（笑）。朝、充電し忘れたことに気がついても、たった3分充電するだけで1時間使える^*1というのはとてもうれしいです。また、満充電なら12時間使える^*1というところも頼もしい。これなら海外への長時間フライトでもバッテリー切れを心配せずに音楽を楽しめそうです。

*1 MP3 128kbpsモード、外音取り込み機能オフ時、設定条件により異なります

--操作性についても感想を聞かせていただけますか？　走っている最中に耳元のリモコンに手を伸ばしてフォームが崩れるのが面倒くさいと感じたことはありませんか？

山縣さん：ありますね。走っている最中に、気分の乗らない曲が流れてきた時はスキップしたいんですが、操作が煩わしくてそのままにしてしまうということがよくあります。その点、「NW-WS625」のリングタイプリモコンはフォームを変えず、手元で曲サーチや音量調整できるのが便利だと思います。

--「NW-WS625」のもう1つの目玉機能である防水対応^*2はいかがでしょうか？　雨に濡れても大丈夫なほか、プールや海でもお使いいただけるんです。

山縣さん：トレーニングは勿論ですが趣味の釣りでも海に行くことがあるので、うっかり海水がかかってしまっても大丈夫というのは心強いですね。こびりついた汗の汚れを水洗いできるというのも楽そうです。これまではウェットティッシュなどでごしごし拭くしかありませんでしたから。

*2 ウォークマン本体のJIS防水保護等級はIPX8/5、リングタイプリモコン(NW-WS625付属)のJIS防水保護等級はIPX5。防水の対象となる液体は真水、水道水、汗、プールの水、海水です。サウナでの使用はできません

まずは音楽と一緒に外に出よう！

--最後に、読者に向けてメッセージをいただけますか？

山縣さん：私は音楽も運動も、人の心を強く揺さぶるところがとても似ていると思っています。身体を動かすことで、心が動き、それによって1日の充実感が大きく高まります。でもこれ、普段、運動していない人にはなかなか分かってもらえないんですよね（笑）。

ですので、そういった方には、まず音楽を聴きながら散歩に出ることをおすすめしたいです。歩くだけでも良いから身体を動かし、音楽と一緒に心に刺激を与えてみてください。それで何が変わるのかって思われるかも知れませんが、いつもと違う花が咲いていた、可愛い犬とすれ違った、そんなことでも心は刺激を受けて、今日は良い日だったと思えるようになります。そこから徐々に走り出していっていただければ。

もちろん、すでに走っているという人には、それを継続してほしいです。そして、そこでも音楽がとても役立ちます。定期的に走り続けるのは、正直、かなりキツいのですが、音楽を聴きながら走ることで、そんな気持ちがリフレッシュされるはず。ぜひ、お気に入りの曲と一緒に走ってみてください。