XDS-PD1000/Aは、「SxSメモリーカード(exFAT)へのコピー」に対応しました。
内蔵ストレージ(HDD)、プロフェッショナルディスクドライブ、SxSメモリーカードスロットを標準搭載し3つのメディアへの記録、再生に対応したハイブリッドレコーダーです。内蔵ストレージは、MPEG HD422 50Mbpsの記録フォーマットでは約30時間記録できます。1つのクリップの記録時間は最大6時間です。
XDCAM MXFでサポートしているSD、HDすべてのフォーマットに対応し、また、内蔵ストレージでは、対応しているすべてのファイルフォーマットの混在記録が可能です。
メニューの設定により、運用用途に合わせて内蔵ストレージの動作モードの切り替えが可能です。
記録操作・再生操作の選択を切り替えることで、記録と再生を独立して動作させることが可能です。例えば、記録中のファイルを追いかけ再生したり、別のファイルを選んで再生することができます。
従来のスタジオ用VTRデッキと同様に、記録または再生のシンプルな操作性を実現できます。
内蔵ストレージでは、ベースバンド記録・再生、ネットワーク転送、メディア間のファイルコピーなどを同時に行うマルチタスクオペレーションに対応しています。
内蔵ストレージに収録しながら、プロフェッショナルディスクまたはSxSメモリーカードにバックアップコピーを行う同時記録に対応しています。また、リムーバブルメディアの容量がいっぱいになっても、収録を止めずにメディアの交換が可能です。
内蔵ストレージ、プロフェッショナルディスク、SxSメモリーカードの3つのメディア間でのファイルコピーが可能です。また、XAVC Intra 100MbpsからMPEG HD422 50MbpsなどのトランスコードコピーやIn点、Out点を指定した部分コピーにも対応しています。
1000BASE-Tに対応したLAN端子を搭載。内蔵ストレージとの組み合わせで、複数端末からの同時アクセスを実現するなど、従来のXDCAMに比べ、より高速で柔軟なファイルオペレーションが可能です。また、プロトコルとしては従来のXDCAM同様、FTPにも対応し、部分転送も可能です。さらに、CIFSプロトコルにも対応。ノンリニア編集機とFTPまたはCIFS接続することで、XDCAM Stationとノンリニア編集端末間のネットワークファイル転送やダイレクトアクセスが可能です。
コントロールパネルでは、XDCAM Stationの内蔵ストレージやプロフェッショナルディスク、SxSメモリーカードの素材のリスト表示・サムネイル表示を行い、ダイレクトのファイル操作を実現しています。コントロールパネルのディスプレイに表示される内容は、背面のVGA端子からも出力されます。また、各メディア間のファイルコピーやクリップリスト編集を行うことも可能です。VTRライクな操作性を実現するためジョグ/シャトルを搭載し、従来のVTRと同様のスムーズなジョグ/シャトル(*)を実現しています。
クリップには、ショットマークやビデオインサートの編集点など、さまざまなエッセンスマークが記録されています。XDCAM Stationは、フロントパネルの操作でエッセンスマークを削除したり、またファイル搬入前に、ストップマーク(エッセンスマークの1種)を記録することが可能です。
RS-422A端子により、従来のVTRプロトコルとVDCPプロトコルの両方に対応しています。また、LAN端子により、FTPプロトコルによるネットワーク制御も可能です。
XDCAM Stationでは冗長電源ユニットXDBK-101(別売)により、電源を冗長化し、スタジオサブやマスターなどでの、より安全な送出運用に対応します。また、XDS-PD1000/Aの内蔵HDDはRAID-4を採用しており、障害発生時でもデータの修復が可能です。
XDCAMのファイルベースオペレーションをサポートするため、ネットワークに接続されたXDCAM Station上のクリップのプレビュー、リネーム、クリップリスト編集、メディア間コピー、ファイル転送、メタデータ編集、フォーマット変換などさまざまな機能に対応したアプリケーションソフト「Catalyst Browse」をご提供しています。また、「XDCAM Station Remote」はネットワーク経由での制御にも対応。離れた場所にあるXDCAM Stationのメディア選択や、記録や再生などリモートの制御が可能です。
プロフェッショナルディスクは、通常のダイレクトリニア編集には対応していませんが、1インサート区間ごとの部分差し替え編集が可能です。納品直前のテロップ差し替えなど、ディスクダイレクトの差し替えが可能です。
従来のリニア編集時は、ファイル先頭の5秒間はプリロール区間のため編集できませんでしたが、各編集対象メディアの先頭ファイルに限り、仮想的にプリロールするための拡張領域を作ることにより先頭フレームからのインサート編集を実現しました。