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2020年10月に発売された最新スマートフォン「Xperia 5 II」と、
11月の発売を予定するソニーのスマートウォッチ「wena 3」。
今回は小型化やデザインにこだわった2製品をフィーチャーし、その機能や魅力を紹介する。
さらに、各担当者の対談を実施し、それぞれの製品のコンセプトや開発秘話などを語ってもらった。
まずは「Xperia 5 II」を紹介しよう。
Xperia 5 IIは、6.1型ディスプレイ搭載の5G対応スマートフォン。Xperia 5の後継機ながら、フラッグシップモデル「Xperia 1 II」と同じ ZEISSブランドの3眼レンズ(超広角16mm/標準24mm/望遠70mm)や、ソニーのミラーレス一眼αシリーズのUIを継承したカメラ機能「Photography Pro」を搭載する。また、CPUやメモリーなどのスペックもXperia 1 IIと共通するなど、サイズはコンパクトながらもXperia 1 IIと“ほぼ同等”の性能を備えている点が大きな魅力だ。
さらに、4000mAhの大容量バッテリーを内蔵し、急速充電(USB PD)に対応している点もXperia 1 IIと同じ。こうった使い勝手に直結する機能強化も見逃せないポイントとなる。
一方で、進化ポイントとなるのが、Xperiaシリーズでは初となるディスプレイの「リフレッシュレート120Hz駆動」。画面をスクロールした時の表示がより滑らかになるため、ブラウザやSNSの閲覧が、いままで以上に快適に楽しめるようになる。
さらに、この機能が特に発揮されるのがゲーム。対応ゲームアプリでは、素早い動きの映像もよりくっきりかつ滑らかに映し出してくれる。これに加えて、専用機能「ゲームエンハンサー」には黒画挿入による「240Hzの残像低減技術」と「240Hzの高速タッチ検出」を搭載。プロのモバイルゲームチーム「SCARZ」の協力を得て調整されているなど、ゲームをとことん楽しめるモデルに仕上がっている。
21:9、約6.5インチのディスプレイを搭載するXperia 1は、2つのアプリを1画面に表示して同時に操作可能
企画を担当した小嶋氏によれば、Xperia 5 IIは「Xperia 1 IIで培った技術を、より多くの人に体験してもらうことを想定したモデル」とのこと。幅広い層の人たちに気に入ってもらうために、「サイズ感」や「デザイン」をとくに重視したそうだ。例えば、片手での持ちやすさを追求した68mmの横幅は大きなポイントの1つ。女性や手の小さい男性にも快適に使ってもらえる、ハンドフィットの本体サイズになっている。
さらに、前項で述べたような徹底したゲーム体験の強化により、「若い層にアピールする狙いがある」(小嶋氏)。こういった点からも、Xperia 1 IIとは異なるユーザーへのアプローチが、方向性の1つとして見えてくる。
Xperia 1 IIと比較して、より女性に使ってもらいたいことから、「サイズ感やピンクのカラーなどはとても重要」(小嶋氏)
ディスプレイは、スワイプで上下左右に画面を切り替え可能。通知やスケジュール、天気予報などを気軽にチェックできる
次に、Xperiaユーザーにもぜひ使ってみてほしいスマートウォッチ「wena 3」を紹介しよう。
wena 3は、時計のバックル部にさまざまな機能を集約した「wena」シリーズの第3世代モデル。自分の持っているお気に入りの腕時計と組み合わせるなど、さまざまな腕時計をスマートウォッチ化できる点が最大の魅力だ。
発売は2020年11月27日を予定する。
今回のモデルでは、タッチ操作に対応した大型の有機ELディスプレイを搭載し、機能性や利便性がさらに強化された。例えば、電子マネーは楽天EdyやiD、QUICPayなどに加えて、新たに交通系ICカード「Suica」に対応。Alexaも新搭載され、ボタンを押してwena 3に話しかけることでさまざまな操作が可能になった。さらに、歩数や消費カロリーだけでなく、最大酸素摂取量や眠りの深さ、ストレスレベルなども記録・確認できる。
左からメタル、レザー、ラバー。メタルはプレミアムブラックとシルバー、レザーはプレミアムブラックとブラウンが選べる
今回のwena 3では、バンドの種類として、高級感を追求した「メタル」、カジュアルな印象の「レザー」、スポーティに使いこなせる「ラバー」の3種類から選べるようになった。この点は、wenaシリーズにとって大きなポイントといえる。なぜなら、これまでのモデルではバンドの「コマ」の部分にバッテリーや基板を内蔵していたため、必然的にバンドのデザインを変更できなかったからだ。
しかし今回、wena 3では多くの試行錯誤を経て、すべてのパーツをバックル部へ収めることに成功。これにより、レザーやラバーのラインナップも可能になった。つまり、いままで以上に腕時計の世界観をそのまま活かした形で、wenaを利用できるようになったわけだ。
wenaシリーズの生みの親である對馬(つしま)氏によれば、 wena 3は「便利を、自由に」というコンセプトを掲げている。既存のスマートウォッチはその便利さとは裏腹に、毎日の充電は面倒で、デザインの自由さも決して高いとは言えないからだ。そこでwena 3では、「利便性を損なうことなく、自由度も高めていく」ことを大事にしたそうだ。
また、wenaシリーズでは「腕時計とスマートウォッチの価値を両立させる」(對馬氏)ことも重要なミッションの1つに位置づけられている。wena 3では、より大きいディスプレイの搭載によってスマートウォッチの価値を高めるとともに、小型化によって可能になったバンドを含むデザインの広がりによって、腕時計としての価値も高められている。
腕時計メーカーへのモジュール提供もスタート。セイコー(左)やシチズン(右)とコラボしたモデルがすでに発表されている
ソニーモバイルコミュニケーションズ 企画マーケティング部門 企画部の小嶋諒氏
ここからは、対談の内容に移ろう。まず2人には、「お互いのデバイスに対する思いや立ち位置」について聞いてみた。
普段から“腕時計はしない派”の小嶋氏だが、やはりスマートウォッチの便利機能は「無視できない」とのこと。改札をスマートに通過できるSuica機能や、Xperiaではできない生体情報の取得などは気になっており、「親和性を高めていくことが、ひいてはユーザーのより良い体験につながる」と考える。
對馬氏は、Xperia の多彩な機能に着目し、その機能を「より手軽にしていくことがスマートウォッチの役割」と捉えている。またスマートウォッチに、スマホが持つ多彩な機能のすべてを搭載していくことには懐疑的で、「やるべきことをしっかり取捨選択することが重要だ」と考えている。
ソニー Startup Acceleration部 wena事業室 統括課長の對馬哲平氏
では、どちらの製品にも共通する「小型化」についてはどうだろうか。小嶋氏は、ソニーの社風として「昔からあるこだわり」と感じていおり、Xperia 5 IIでも「設計チームにかなり頑張っていただいた」と振り返る。実際、小型化のために本体のあらゆる部分で技術的な改善が施されており、このサイズでXperia 1 IIとそん色ない性能を備えることは驚きのひと言に尽きる。
對馬氏は、wena 3の小型化のポイントの1つとして「自社設計」を挙げる。基板や筐体などのパーツを100%自分たちで設計しているからこそ、従来比で体積は30%、厚みは2.5mmもの小型化ができたとのこと。さらに、プラスチックではなく金属素材を採用することで、「筐体の厚さを薄くしても強度が保てる」という点も大きなポイントだという。
それぞれの製品の細かい部分までが気になるようで、さまざまな意見交換をしていたのが印象的だった
また「デザイン」については、「多くの人に使ってもらう」ことを大きなテーマとしているXperia 5 IIとしては、シャープなデザインのXperia 1 IIとは対照的に「ラウンド感を強くすることで、より柔らかい印象に仕上げている」(小嶋氏)そうだ。一方wena 3は、「腕時計の品位を貶めない」(對馬氏)ことが重要となることから、有機ELディスプレイが持つ銀色の風合いを活かしつつ、メタリックに統一されたデザインに仕上げたそうだ。
最後に、「今後の目標」についても聞いてみた。長年スマホに携わっている小嶋氏は、「世界で一番売れるスマホを作りたい」とのこと。對馬氏は「腕時計かスマートウォッチの二択ではなく、第三の選択肢を提供していきたい」と語ってくれた。
Xperia 5 IIのフォルムにぴったりフィットする精密なデザイン。
動画視聴などに便利な、開閉式のスタンド機構を搭載。
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・「パープル」はドコモオンラインショップ限定販売です。
本商品のソニーストアでの販売は終了しております
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