Xperia Pressの取材記事より抜粋
耳をふさがないイヤフォンである「オープンイヤーステレオヘッドセットSTH40D」だからこそできるバリアフリーのドラマ鑑賞――。視覚に障がいがある人と晴眼者が一緒に同じドラマを楽しめる新しい体験が実現した。多くの人が情報にアクセスしやすくなるアクセシビリティの具現化を身近に感じさせるイベントだった。
「そして誰もいなくなった」© Mammoth Screen
バリアフリー上映会は2019年3月にソニー本社で開催され、アガサ・クリスティーの名作「そして誰もいなくなった」が上映された。英BBCが2015年に制作した傑作ドラマで、ミステリー専門チャンネル「AXNミステリー」の4月5日、12日の放送に先駆けたものだ。
会場に集まったのは、公募で選ばれた視覚に障がいがある人と晴眼者の計約30人。外部の音とイヤホンから流れる音が同時に聴こえるオープンイヤーステレオヘッドセット「STH40D」を使って、ドラマから流れる音声やBGMと、耳元のSTH40Dから流れる映像の状況を説明する音声ガイドを同時に聴いてドラマを楽しむ体験を堪能した。双方の音が自然に自然に聴こえるオープンイヤースタイルだからこそ、機器の存在を感じずにドラマに集中できる新しい体験だ。
両耳でドラマの音と音声ガイドが聴けると好評
「風になびく草原」「ぱっと見開かれる女性の目」「突き当りのドアの中から音がする」――音声ガイドがSTH40Dから流れ、同時にドラマの音声やBGMも自然に聴こえる。今回のイベントでは視覚に障がいがある人も晴眼者も一緒にドラマが楽しめることを実感できた。視覚に障がいがある参加者からは、「音声ガイドは片耳にイヤホンを挿して聴くことが多いが、今回は両耳でドラマの音と同時に聴けて自然に楽しめた」と好評だった。
今回の体験を通じて、「視覚に障がいがあると、パソコンを使うときにもイヤホンで聴く音声読み上げは必要不可欠。STH40Dならば、外部の音も聴こえて長時間使っても疲れないので、パソコン利用時にも便利そう」と活用法の広がりに期待する声もあがった。
Xperia Ear Duo XEA20
オープンイヤーステレオヘッドセット STH40D