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商品情報・ストアデジタル一眼カメラ αもっとαを楽しむ [夜景編]プロカメラマンによる撮影テクニック
プロカメラマンによる撮影テクニック 夜景編
露出補正と絞りの効果
焦点距離: 105mm / F値: 5.6 / シャッター速度: 1/60秒
ぼかした手前の光源越しに、夕暮れの街を撮影。こうしたボケのコントロールには、Aモード(絞り優先)が適しています。
焦点距離: 105mm / F値: 5.6 / シャッター速度: 1/60秒

露出補正の基本

自分のイメージに近い夜景を撮るには、露出補正が必要になる場合があります。暗い夜空の多い構図ではマイナス補正、華やかなイルミネーションなど明るい部分の多い構図ではプラスに補正して撮ることを心がけてみてください。露出補正に迷ったら、「露出ブラケット」をつかって、カメラ基準とプラス補正、マイナス補正の3枚を撮って比べてみるのもおすすめです。

 

焦点距離: 70mm / F値: 5.6 / シャッター速度: 1秒
ZOOM <露出補正プラス1.3>イルミネーションを撮る場合は、露出をプラス補正すると光源が明るくなり、華やかさが出ます。
【暗い夜空はマイナス補正】
私たちは夜空を「暗いもの」として認識し、目にもそのように見えています。しかしカメラは「暗いから露出を上げよう」と判断します。このため夜景を撮影して「空が明るすぎる」という失敗が起こりやすいのです。撮る人の好みにもよりますが、夜空の部分が多い構図の場合はマイナス補正が必要になる場合が多い、ということを覚えておいてください。

【イルミネーションはプラス補正】
夜空の部分が多い場合とは逆に、イルミネーションなどが画面の大部分を占める構図では、カメラは「明るいものがあるので露出を抑えよう」と判断します。私たちの目は「明るくて綺麗なもの」として認識していますから、このイメージを写真で表現するには、露出をプラスに補正する必要が出てくる場合があります。マイナス補正の場合よりも補正の幅を大きく、プラス2近くまで補正するケースが多くなります。
  焦点距離: 26mm / F値: 8.0 / シャッター速度: 15秒

ZOOM 〈露出補正0〉画面全体が明るく、それなりにきれいな空に撮れましたが、夜景にしては明るすぎ、印象が薄い感じになってしまいました。

焦点距離: 26mm / F値: 8.0 / シャッター速度: 8秒

ZOOM 〈露出補正マイナス1〉夜空が引き締まって全体が夜らしくなりました。港の明かりも際立ってきます。

絞り優先のAモードで撮る

夜景やイルミネーションの撮影時には、Aモード(絞り優先)にしておくのがおすすめです。これは主に、前景や背景のボケの写り方をコントロールするためです。前景や背景にあるボケた光源は玉状に写りますが、この光の玉の大きさは、絞り値によって変化します。
開放に近づける=絞り値小
開放に近づけるほどピントの合う範囲が狭くなるので、ボケている光の玉は大きくなります。開放では、玉の形はほぼきれいな円形となります。

絞り込む=絞り値大
絞るほどピントの合う範囲が広がり、ボケている光の玉は小さくなります。絞り込むと、光源から放射状の輝きの線が出ます(絞り込みによる光条効果)。
夜景の撮影では、光のボケや輝き方は大切な主役です。常にAモードに設定し絞り値を意識するようにすれば、ボケをコントロールする感覚が自然と身についてきます。
焦点距離:105mm /F値:5.6 /シャッター速度:1/60秒
焦点距離:105mm /F値:5.6 /シャッター速度:1/60秒
  焦点距離: 85mm / F値: 2.0 / シャッター速度: 1/25秒

ZOOM F値:2.0 絞りを開放に近づけるほど点光源のボケが大きくなり、開放では多角形でなくほぼ丸いボケになります。

焦点距離: 85mm / F値: 4.0 / シャッター速度: 1/6秒

ZOOM F値:4.0 絞るほどに点光源のボケが小さくなり、ボケの輪郭に角がたってきます。

焦点距離: 85mm / F値: 8.0 / シャッター速度: 1/2秒

ZOOM F値:8.0 さらに絞ると点光源のボケがより小さくなります。
撮影 ONE POINT!

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1.シャッター速度とISO感度   2.露出補正と絞りの効果
     
3.ホワイトバランスとDレンジオプティマイザー   4.いろいろな夜景を撮ろう
     
夜景撮影のおすすめ装備三脚の使い方
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