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商品情報・ストアデジタル一眼カメラ αもっとαを楽しむ [桜編]プロカメラマンによる撮影テクニック
プロカメラマンによる撮影テクニック 桜編
樹の上半分をねらって、きれいに撮る

焦点距離:11mm /F値:8.0 /シャッター速度:1/250秒

青空をバックに枝の先を撮る

見事な桜がある場所は、必ずといっていいほど「お花見スポット」です。桜の木の根元から花までを撮ろうとすると、花見客や提灯飾りなど、余計なものが画面に入ってしまいます。そんなときは根元や太い幹を撮ることは一旦あきらめて、目線を上げ、桜の木の上半分を狙ってみましょう。余分なものは写らず、写真がスッキリします。

晴天の日は、まず青空を背景にして撮ってみます。このとき、太陽を背にして被写体と向きあう「順光」で撮ると、見た目の印象に近い色合いで撮ることができます。順光では背景の空が深い青になります。また、花の正面から光が当たることにより、暗い影ができるのを抑え、花を明るく鮮やかに撮ることができます。

反対に逆光のときは、濃い色の樹木などを背景にして撮影すると良い感じの写真になります。背景が引きしまって、透けた花弁が重なることで、奥行きを表現できるのです。

 

〈順光〉晴天の青空は、桜の花の色を最も引きたてる背景です。順光で撮ると、空の青さ、花びらの色が、より鮮やかに発色します。光の反射による花びらの白さが気になる場合は、PLフィルターを使う方法もあります。



〈逆光〉逆光で撮影して、奥の風景をあえて暗く表現し、コントラストを生かしました。重なる花びらが光に透け、立体感が生まれます。引きしまった背景は、花びらの淡い色を引き立てるので、散る花びらを撮影する場合にもおすすめです。

露出を変えて撮っておく

日中、樹木の下から枝を見あげて撮ると、逆光に近い状態になりやすいものです。このときにイメージどおりの色を表現するためには、露出補正が必要となります。淡い色あいの花はグレーを帯びて写りがちなのでプラス補正が基本ですが、適正露出はあくまで“好み”です。補正の加減に迷ったら、露出ブラケット機能なども活用して露出の違う写真を数枚撮っておき、あとから好みの1枚を選びましょう。



〈露出補正+0.3〉露出補正ブラス0.3で撮影すると、花の色あいが明るく軽やかになりました。
 

〈露出補正+-0〉露出補正なしで撮影すると、このように写りました。



〈露出補正-0.3〉露出補正マイナス0.3で撮影すると、青空や花の色が深くなりました。

広角系のレンズでボリューム感や迫力を表現
広角レンズやズームレンズの広角側で撮影すると、風景の広がりを表現できます。
また、遠近感が生まれ、奥行きが表現されることによって、迫力ある写真を撮ることができます。




〈幹を主役に〉基本的に構図から除いたほうがいい太い幹や枝ですが、あえて幹を構図の主役に据えて、生命感や力強さを表わしてみました。幹の近くから真上にレンズを向けるこの構図なら、周囲の不要物は写りません。
 

〈広がりを出す〉広角レンズやズームレンズの広角側で撮影すると、広い範囲の桜の木を入れることができます。このように空を広めに入れた構図も、おすすめのひとつです。



〈奥行きを出す〉見上げて画面いっぱいに桜を入れるときも、主役となる枝を一点に決めて撮影すると、奥行き感が出ます。



〈広角で寄る〉地面に近い枝に咲く花に広角レンズで近づき、奥行きや迫力を表現しました。

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1.樹の上半分をねらって、きれいに撮る   2.他の被写体と組み合わせる
     
3.花に思いきり近づいて撮る   4.足元の春を忘れずに
     
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