ソニーのイメージセンサー製造技術の粋を結集し実現した、有効約3640万画素35mmフルサイズ「Exmor(エクスモア)」CMOSセンサーを搭載。α7Rでは、この高解像度を最大限に生かすため光学ローパスフィルターレス仕様を選択。新開発のフルサイズ対応Eマウントレンズを含むαレンズの高い光学性能を余すところなく引き出し、被写体を細部にわたり先鋭に描写します。また、ソニー独自のオンチップカラムAD変換やデュアルノイズリダクションはもちろん、ギャップレスオンチップレンズ構造や高集光プロセス技術、ワイドフォトダイオード設計技術を用いるなどソニーの最先端のプロセス技術を結集し、集光効率が大幅に向上。これにより、高画素化による画素サイズ縮小の影響を受けることなく高解像度と低ノイズ・高感度を両立した圧倒的なリアリティーを実現しました。
35mmフルサイズCMOSイメージセンサーの受光部の面積は、一般的なデジタル一眼カメラで採用されているAPS-Cサイズのイメージセンサーと比べて約2.3倍大きく、αレンズが集めた光を余すことなく受け止めることができます。また画角も格段に広がり、広角表現やパースペクティブをより生かした表現が可能。さらに、焦点距離が長くなる大型センサーの特性により、浅い被写界深度での大きなぼけ表現を生かして撮影できます。
有効約3640万画素の圧倒的な解像度とαレンズの高い光学性能を最大限に生かすために、α7Rでは光学ローパスフィルターレス仕様を選択。より高いレベルでわずかな解像度の低下も防止。また、イメージセンサー上にあるシールガラス両面に反射防止膜(ARコート)を採用し、光の反射を抑えることでゴーストやフレアの発生を最小限に抑えています。35mmフルサイズセンサーの高解像度性能を損なわないように光学的に配慮された設計により、極めて高い解像感で被写体の隅々までシャープに描写します。
レンズから入射する光を最大限にイメージセンサーに取り込むため、隣接する画素間のギャップをなくす「ギャップレスオンチップレンズ構造」を新たに採用。オンチップレンズ間のギャップを最小限に抑えることで集光効率を飛躍的に高めました。さらにオンチップレンズの位置を光の入射角に合わせて最適化し、入射角が厳しくなるイメージセンサー周縁部まで高画質を実現しています。
独自の「オンチップ・カラムAD変換」方式を採用し、センサーチップ内でADコンバーターが一括変換を行い、ノイズの発生を抑えつつデータを高速転送。さらに、アナログ段階とデジタル変換後の2回、ノイズ成分の除去を行う「デュアルノイズリダクション回路」の搭載により、高感度撮影時でも圧倒的な低ノイズを実現。常用ISO100-25600(拡張ISO50)の幅広い感度領域で、解像力と低ノイズを高いレベルで両立しました。さらに、高速連写した4枚の画像を合成して、設定したISO感度から最大約2段分のノイズ低減効果が得られる「マルチショットNR(ノイズリダクション)」機能を搭載。これにより最高ISO51200相当の高感度撮影を実現しました。
圧倒的な処理能力でリアルタイムに見たままの質感や高精細感を忠実に再現する、従来比約3倍(*)の高速処理性能を持つ新世代の高速画像処理エンジン「BIONZ X(ビオンズ エックス)」を搭載。フルサイズイメージセンサーからの情報を高速処理するだけでなく、αレンズの描写を余すことなく引き出すディテールリプロダクション技術や、進化したエリア分割ノイズリダクションなどにより質感描写をさらに高め、リアリティーのある高画質を実現します。またα99で搭載した高速フロントエンドLSIも搭載。「BIONZ X(ビオンズ エックス)」を前段でサポートし、さらなる高速処理と高画質を実現するなどシステムとしても格段に進化しました。
* α99比
画像処理エンジン「BIONZ X」では、細部の質感描写が大幅に進化。信号処理プロセスにおけるディテールリプロダクション技術により、デジタル特有の輪郭強調を抑え、高い解像感による自然な立体感を再現。究極のリアリティを追求しています。
センサーの多画素化にともない、深い被写界深度で撮影する風景撮影などで課題となるのが回折現象です。画素サイズが小さくなるほど、また絞りを絞るほど顕著に表れるこの症状に対して、α7Rは回折低減処理を搭載。絞り値に応じたフィルタ処理を適用することで、パンフォーカス撮影においても高い解像感を実現。さらに、レンズの光学性能を最大限引き出せる光学ローパスフィルターレス仕様を生かし、質感描写を高めています。
シーンに応じて平坦領域やエッジ領域など画像の特長を判別し、エリアごとに最適なノイズ低減処理とシャープネス処理を行うことで低照度環境下でも解像感を維持したままノイズを大幅に低減する「エリア分割ノイズリダクション」が進化。「BIONZ X」ではさらにディテールリプロダクション技術と合わせて、高感度時でも従来以上に解像感を高めながら効果的にノイズを抑え、クリアで抜けの良い高感度画質を実現できるようになりました。
イメージセンサー内でAD変換された14bitのデジタル信号を、新開発のフロントエンドLSIと「BIONZ X」のシステム内で一度16bit処理してから、RAW画像に14bit出力することで、より豊かな階調表現と高画質を実現します。
※ 長秒時ノイズリダクション、バルブ撮影、連続撮影時の条件では12bitで記録されます
高速読み出しが可能なフルサイズセンサーと、ピント合わせの際のレンズ駆動ロスを抑える新たな「空間被写体検出」AFアルゴリズムを備えた高速画像処理エンジン「BIONZ X」が連携し、画像処理エンジンとレンズ間で行われる通信を最適化した高速レンズ駆動制御システムを開発。これにより、本来のコントラスト検出方式AFの精度の高さに加え、AF速度を従来比で約35%短縮(*)した「ファストインテリジェントAF」をα7Rに搭載。有効約3640万画素のフルサイズセンサーによる圧倒的な高画質を生かしながら、一瞬のシャッターチャンスを逃さず捉える高速AFを実現しました。
* NEX-7比
狙った被写体にピントを合わせ続ける「ロックオンAF」機能を搭載。ライブビュー画像から色や明るさの情報を読み取り、可変的に物体サイズを認識するため、従来の顔・物体追尾に加えて、物体サイズの認識も可能になりました。これにより追尾AF枠がAFポイントにかかりやすくなり、より最適なポイントでのAFが可能になります。被写体が人物の場合では、顔による検出ができなくなっても、人物サイズでの認識ができるためAF枠が遷移することなく捉え続けます。
※ 「AF-C」モード時のみ有効
AFの検出技術も進化。瞳への検出精度が向上したことにより、瞳だけにオートフォーカスする「瞳AF」機能を新搭載しました。顔が斜めを向いているときでも高い精度で瞳を検出でき、フルサイズの浅い被写界深度でも瞳への緻密(ちみつ)なピント合わせを実現します。また、合焦すると、合焦エリアが一定時間表示されるため、意図通りにピントが合っているか事前に確認できます。「瞳AF」はカスタムキーに割り当てることで使用できるため、撮影シーンに応じて任意に起動できます。
画面上の任意の場所を選択してピント合わせできるフレキシブルスポットのスポット枠サイズが3段階から選択可能。スポット枠が狙った被写体よりも大きいためにピントが定まらない場面でも、スポット枠を小さくし、より厳密なピント合わせができます。
α7Rのレスポンスを引き出すなら、ソニーの高速SDHC/SDXCメモリーカード「SF-UXシリーズ」がおすすめ。UHS-I規格に対応し、高速連写時にもストレスのない高速書き込みを実現。パソコンへの大容量データの高速転送も可能で、効率的な作品づくりをサポートします。
Eマウントで初めて35mmフルサイズセンサーを搭載したα7Rの開発にともない、レンズもフルサイズセンサー対応のEマウントレンズを新開発。ZEISS(R)との共同開発によるツァイスレンズや、光学技術を粋を集めたGレンズなど。明るさ、描写力ともに一切妥協のない高性能レンズが、フルサイズセンサーのポテンシャルを最大限に引き出します。
35mmフルサイズセンサー対応のマウントアダプターLA-EA4(別売)やLA-EA3(別売)を使えば、すべてのAマウントレンズ(*)をα7Rで使用できます。さらにLA-EA4なら、「トランスルーセントミラー・テクノロジー」搭載により、静止画・動画を問わず高速・高精度なTTL位相差検出方式AFが働くため、決定的な瞬間を逃さず捉えます。広角から望遠、単焦点レンズまで豊富なラインアップのAマウントレンズで、表現の幅がさらに広がります。
* STFレンズはマニュアルフォーカス専用、またテレコンバーターとミノルタのXiレンズ、1倍/3倍マクロレンズでは使用できません
※ 動画記録中はカメラやレンズの作動音、操作音などが記録される場合があります
マウントアダプターLA-EA4やLA-EA3を装着することで、フルサイズ対応のAマウントレンズももちろん使用可能に。その中には、なめらかなぼけ味が魅力の135mm F2.8[T4.5] STFや、 キレのあるシャープな描写に定評のあるSonnar T* 135mm F1.8 ZAなど、多くのユーザーに支持されているレンズも多くあり、そのこだわりの描写を圧倒的な高画質で存分に楽しめます。
α7Rでは、これまでのAPS-Cフォーマット専用のEマウントレンズもそのまま使用できます。また、マウントアダプターを使用すればAPS-Cフォーマット専用のAマウントレンズも使用でき、αレンズの豊富なラインアップを生かすことができます。APS-Cフォーマット専用レンズ装着時は、自動でAPS-Cサイズでのクロップ撮影になります(記録画素数は約1,500万画素)。その際、ファインダーも自動でAPS-Cサイズの画像を全画面表示します。
※ E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS、E 18-55mm F3.5-5.6 OSS、E 18-200mm F3.5-6.3 OSS LE、E 55-210mm F4.5-6.3 OSSは、α7R装着時には光学式手ブレ補正機能は利用できません
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