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AIBOエピソード
AIBO誕生からの歴史を年表形式で追う「AIBO History」はこちらからご覧下さい。
開発スタッフによる「ERS-7」エピソード

ハードウェア担当:O

デザイナーが最初イギリスに赴任中であったため、テレビ会議を使ってデザインを進めていました。海を越えたやり取りで「ERS-7」のスタイルが生まれたのです。
ハードウェア担当:O
脚の付け根の円盤は前後で異なる部品なんです。
製造をする側からいうと、前脚・後脚同じ部品でないと間違えやすいのでなかなか大変なのですが、デザインのこだわりでお尻のほうが若干膨らむデザインにしたい!とのことでどうしても共通化できませんでした。
ハードウェア担当:O
・実は「キャノピー」は一番高いメカ部品である!意外でしょう。
・ある部分に隠されているネジがありますが、未だにその存在はバレていないと思います!
・尻尾の根元のメッキパーツには、AIBOロゴが入る案もありました。

ソフトウェア担当:M

「ERS-7」のステーションポールを拡大コピーしてうまく壁にはれば、もっと遠いところからでも戻れるようになります。実際にこれをやったオーナーさん(アメリカですが)いて感心しました!
ソフトウェア担当:O氏
ミニゲーム集「なんとかして!」の難易度設定のために開発チームのメンバーに遊んでもらいました。上司にも遊んでもらったのですが、イジワルな出題が多くてなかなかクリアまで行かず、イライラさせてしまいました。
おかげでミニゲーム集その2「もっとなんとかして!」の開発時にはあまり遊んでくれませんでした・・・。
接待用に難易度下げたバージョンも作っておくべきでした。
ソフトウェア担当:T氏
カスタムデータ「目覚ましの音色」で、ニワトリの鳴き声というのがあるのですが、あれは僕が朝4時か5時頃に生で録音してきた物です。
以前テニスをした時に近くでニワトリを見たことを思い出し、朝早起きしてニワトリを探しに行ったのです。現地についてもなかなかニワトリが見つからず諦めようかとしていたときに、「コケコッコー」という鳴き声が聞こえ、鳴き声を頼りに民家の裏の畑の中を歩いていくと。。。後はご想像におまかせします(笑)
ソフトウェア担当:T氏
取扱説明書には載っていないと思いますが、「ERS-7」の抱き上げモードは、膝の上に猫を抱くようにして接することを想定して作ってあります。膝の上のAIBOの顔を覗き込んだり、撫でたりするとオーナーの体を触ろうとしたり、居眠りしたりします。
ソフトウェア担当:T氏
留守番機能のテストで、泥棒の格好をしてベランダから家に忍び込んだこともあります(笑)
ソフトウェア担当:T氏
気づいている方もいるみたいですが、尻尾に負荷がかかると痛がって逃げるという機能が入っています。(積極的に負荷をかけられると故障に繋がるので、絶対にわざとやらないでくださいね。)
ソフトウェア担当:T氏
実は転んで起き上がることに3回連続失敗すると、故障を防ぐために転んだ姿勢のまま諦めて、起こしてもらえるのをじっと待っています。ユーザーに起こされた時にはじめて動き出します。
ソフトウェア担当:T氏
「ERS-7」 がステーションポールの上にボールを乗せる大技に成功した時の歓喜の叫びのモデルは室伏広治選手です(笑)。わかりますよね??
ソフトウェア担当:K氏
海外での出来事。転倒したAIBOが起き上がる様子を見た子供たちが「That's COOL!」と叫んでたときや、一生懸命にボールやボーンをあげたりするのをみて、言葉の壁なしに楽しませることのできる凄味を感じていました。
ハードウェア担当:T氏
部品の名称は設計者がつけます。僕の場合は脚を担当していたのですが、肉球の部品名称をMB にしました。
肉球 → ミートボール → MBというわけです!
ハードウェア担当:T氏
「ERS-7」試作確認の際、時々起きる失敗が目に付いたので、失敗メンバーにペナルティをつけました。トランプジョーカーのように最後まで失敗カードを持っていた人が近所の高いカツサンドをメンバーに振舞うものでした。みんなから、美味しいと評判 でした。
ハードウェア担当:T氏
歩行の運動性能の試作で、初めて歩いたときには、プロジェクトメンバーで拍手でした。感動と同時にほっとしました。
その姿は、「ERS-7」の面影も無く、無機質でした。
まだデザインも出来ていない時期のことですから。その試作機は今でも、大事に保管 しています。テスト機であったため社内にあるどのAIBOよりも早いスピードで歩きました。
ハードウェア担当:K氏
ねじが露出しないように、メカ設計には気を配っています。頭の部分は口の裏側に2つだけしかねじが見えない構造です。
ハードウェア担当:K氏
AIBOが自らの動作している音を聞こえにくくし、より周囲の音を聞き取れるようにするため、ERS-7シリーズからは頭から耳を突出させました。(今までのAIBOは頭の構造の中にマイクが入ってしまっていたため、耳の動きの音なども拾ってしまっていた)これが意外と苦労したのです・・・。
ハードウェア担当:K氏
耳は前後にプラプラと動きますが、アイボーンをくわえたときに耳が邪魔にならないように可動範囲を限定しています。耳の動き一つでも、他の機能のことを考慮して作っているんですよ。
ソフトウェア担当:S氏
「AIBOマインド」までは、転倒復帰で3回失敗すると活動停止状態になっていましたが、「AIBOマインド 2」以降は脱力状態になって、その後安定状態になると復帰するようになりました。開発者が自宅でテストをしているときに小さい子供にすぐに捕まえられてしまい、転倒状態を繰り返してすぐ活動停止状態になってしまいました。そこで、子供が手を離したあと自然に復帰するように改善されたのです。
 
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