初代の「スゴ録」には、高画質録画の機能として「HQ+モード」、そしてDVDへの高画質なダビング機能として「ダイナミックVBRダビング」という2つを搭載していました。第2世代の「スゴ録」では、この2つに磨きをかけて、エンコードの質を向上させ、さらにキレイな映像で「録る」「残す」を実現しています。
「HQ+モード」は、MPEG2*の最高転送レートである約15Mbpsでハードディスクに録画する、高画質モードです。よく、お客様から「DVDの一番高い転送ビットレートは10Mbpsなのに、なぜ『スゴ録』ではそれ以上の15Mbpsで記録する『HQ+モード』を搭載しているのか?」という質問を受けることがあります。単に録画するだけでもキレイだからいう理由もありますが、「HQ+モード」が存在する本当の理由は「ダイナミックVBRダビング」を生かすためなんです。
ハードディスク搭載DVDレコーダーでは、一般的な使われ方として最初にハードディスクにコンテンツを録画することが多いです。それを保存したい場合には、DVDにダビングをします。簡単に言うと、後でダビングすることを考えた場合、ハードディスクに録画する最初の映像は、なるべく劣化して欲しくない。つまり、一番いい状態で録画しておいた方が、後でダビングする場合にもより高画質でDVDに残せる。これは、いろいろ実験してみたんですが、ハッキリと結果が違ってきます。最初から約10Mbpsで録画したコンテンツをDVDに標準(2時間)モードでダビングするより、一度ハードディスクに約15Mbpsで録画し、それをDVDに標準モードでダビングした方が、同じ標準モードのDVDを作る場合でも、キレイな映像になるんです。また、本来の2パスエンコード技術は、もととなる映像信号で2パス目のエンコードも行う仕組みになっています。なるべくこの技術に近い性能を出すためにも、1パス目にHQ+(約15Mbps)という高ビットレートが必要だったんです。
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