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テープの構造 テープが出来るまで テープ・コンセプト ソニーテープの歴史
テープ構造:ソニーテープ・コンセプト
ソニー放送・業務用テープ。そのテープの設計基本理念は保存性です。
お客様が記録した「貴重な映像の長期保存」が何よりも重要と考えています。
テープの寿命は、その材料であるポリエステルベースフィルム、潤滑材、バインダーなどに使われているプラスチックやゴムなどの有機高分子材料の劣化速度に依存しています。その速さは非常にゆっくりとしたものですが水分や熱などによって加速されていきます。
ソニーでは経年変化のデータをとる為、温度50℃、湿度90%という通常ではありえない過酷な環境を設定し、その中でテープを一定期間保存。その後、各種特性を確認するテストを行っています。この環境での6日間の保存は、常温(温度23℃、湿度55%)での7年間に相当する事が理論的に推定されています。
こうした問題を解決する為には、どうしてもハード部門との連携が必要になってきます。ソニーの持つ、膨大なデッキテクノロジーをソフトへ反映させる。ハードからソフトへまた、ソフトからハードへとのキャッチボールをくり返す。これは、長年、放送機器ビジネスで培ってきた実績と、ハードとソフトの両方を開発しているソニーだからこそ可能な事なのです。
本格的なデジタル放送時代を迎え、映像コンテンツの重要性は益々、増していきます。ソニープロフェッショナルテープはお客様の映像資産の保護を最重要視し、あらゆる環境での使用条件、耐久性にも応えて参ります。