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ソニーの“α”には使い勝手のよい、いくつかのズームレンズが用意されている。
まずは軽量で最もポピュラーなDT18-70ミリF3.5-5.6、一本で広角から本格的な望遠撮影まで楽しめるDT18-200ミリF3.5-6.3、レンズの明るさとほどよい望遠がバランスの良い24-105ミリF3.5-4.5などがあったが、先頃強力なメンバーが仲間入りした。
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それが今回紹介するカール ツァイス バリオゾナー T* DT16-80ミリF3.5-4.5だ。
カール ツァイスと言えば、サイバーショットユーザーにはおなじみの名称だが、元々はデジタルカメラ登場以前からある、老舗中の老舗のレンズブランド。カメラだけでなく、望遠鏡や双眼鏡など光学製品全般においてマニア垂涎のブランドなのである。その妥協なき描写はプロカメラマンやベテランユーザーを中心に、いくつもの逸話が残るほどだ。 |
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雄大な風景をイメージそのままに表現したいなら、細部まで緻密な描写を実現する上級レンズがおすすめ。 |
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カール ツァイスの何が普通のレンズと違うのかと言えば、その描写性能がより高レベルな次元で作り込まれていることだ。
たとえば、解像力とコントラスト。普及価格の製品で大伸ばししたプリントを見ても、それだけを見ている分には十分きれいな写真だが、カール ツァイスなど上級レンズと撮り比べたものを並べると、被写体の細部まで鮮明に描写され、メリハリもあるのが一目でわかる。
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もちろん、これらは優れたレンズ設計によるところも大きいが、レンズ内部の内面反射防止処理がしっかりと行われ、さらにカール ツァイス独自の「T*コーティング」によって、逆光など厳しい撮影条件下であっても、優れた描写が得られる設計となっているのも寄与している。一言で言うなら、カタログスペックだけではわからない部分にもきちんと手間をかけた作りになっている。その辺がお値段にも表れている。
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色再現はカメラ側が担う要素も多いが、なにより優れた画像が撮像素子に届かないことには始まらない。レンズとボディの密接な関係があってこそ、美しい画像が生まれる。 |
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またボケに関しても、円形絞り採用はもとより、解像との両立が難しいところをバランス良く、自然なボケ再現が得られるよう配慮されている。
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実際に16-80ミリを手にすると、ほどよいサイズで“α100”とのバランスがなかなか良い。35ミリ換算にして24ミリ相当のワイドから、120ミリ相当の望遠までカバーしていると考えれば、思いの外コンパクトにおさめられているのがわかる。
そのカール ツァイスがオートフォーカスで楽しめるのは、“α”ユーザーのみに与えられた特権。“α”の持つポテンシャルを100パーセント引き出した、より高いレベルの描写を望むユーザーには、ぜひとも楽しんで頂きたい逸品だ。
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このように身近なものを見つめるシーンから、0.24倍の最大撮影倍率によって接写を手軽に楽しみたいときも、本レンズ1本でカバーできる。 |
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