2022年10月26日
新商品
ソニーは、新開発のAIプロセッシングユニットを搭載し、高精度の被写体認識AF(オートフォーカス)性能と高解像を備えたフルサイズミラーレス一眼カメラ 『α7R V』を発売します。本機はAI技術と新開発アルゴリズムによる新次元のAF性能と、最新の画像処理エンジンBIONZ XR®(ビオンズ エックスアール)と有効約6100万画素のセンサーによる高解像と豊かな階調性能を実現します。AIプロセッシングユニットの搭載で大きく進化した『α7R V』の導入を機に、ソニーは、静止画・動画問わずプロフェッショナルの映像表現の可能性や創造性をさらに広げ、カメラの新時代を切り開きます。
商品名 | 型名 | 発売日 | 価格 |
---|---|---|---|
デジタル一眼カメラα | 『α7R V』 ILCE-7RM5 (Eマウント) | 11月25日 | オープン価格 |
予約販売の受付は、11月1日(火)10時より開始します。
『α7R V』は、高い解像性能でプロフォトグラファーの撮影表現を拡げてきたα7Rシリーズの第5世代モデルです。
AIプロセッシングユニットによるディープラーニング技術や処理能力の向上により、「リアルタイム認識AF」※1は、より高精度かつ多種類の被写体を認識します。例えば人物を撮る際、人物が複雑な姿勢であったり、顔が隠れていたりしたとしても、最新の姿勢推定技術を用いて被写体を精度高く捉え、追尾することができます。これにより、人物の瞳の認識精度は、『α7R IV』比で約60%※2向上します。また、認識できる被写体として、従来の人物、動物に加えて、 α7Rシリーズとして新たに鳥や昆虫、車や列車、飛行機も認識できるようになります※1。さらに『α7R IV』より広い約79%(静止画撮影時)のエリアに、最大693点※3の像面位相差点を高密度に配置し、高精度なAFを実現します。
また、画質面においては、35mmフルサイズ裏面照射型CMOSイメージセンサーと、従来比最大約8倍※4の高速処理が可能な最新の画像処理エンジンBIONZ XR®(ビオンズ エックスアール)を組み合わせることで、クラス最高※5有効約6100万画素の解像性能を最大限に引き出し、被写体を細部まで高精細かつ忠実な質感で描写します。加えて、α史上最高の8段※6ボディ内手ブレ補正機能を搭載するなどプロフェッショナルの撮影を強力にサポートします。
動画性能については、高精細8K※724p撮影に対応するほか、4K60p※8や4:2:2 10bit記録など充実の性能を有し、高精細動画を求めるクリエイターの要望にも応えます。
さらに本機は、従来のチルト液晶モニターとバリアングル液晶モニターの利便性を兼ね備えた新開発の4軸マルチアングル液晶モニターを搭載し、縦位置でも横位置でも角度を自由に調整でき、撮影の自由度を高めます。クラス最高※5の解像度約944万ドットの電子ビューファインダーによる高い視認性やCFexpresspress TypeAメモリーカードに対応するデュアルスロットを搭載し、ストレスのない高解像撮影を可能にしプロのワークフローをサポートします。
AIプロセッシングユニットを搭載することで、人物の姿勢を高精度に認識できるようになり、人物の瞳の認識精度が『α7R IV』比で60%※2向上します。瞳だけではなく、人間の胴体・頭部の位置をより高精度に認識します。例えば後ろ向きの人物を捉えるシーンなどでも人物の頭部を認識し続けます。また、従来認識が難しかった画面内で人物のサイズが小さいシーンでも確実に狙った人物被写体を捉えます。さらに、個人顔の識別性能も向上しており、あらかじめ登録した顔を優先して認識します。認識できる被写体数の拡大認識できる被写体の種類も増え、従来の人物、動物に加え、α7Rシリーズとしては新たに、鳥、昆虫、車/列車、飛行機に対応し、静止画、動画を問わず幅広い被写体を精度よく認識できます。動物では、犬や猫のような動物の、頭や顔の認識が加わっただけでなく、一部の草食動物・小動物の瞳を認識しやすくなりました。従来と比べ、動物に対する認識性能は約40%※9向上しています。
AIを活用した「リアルタイムトラッキング」を搭載しています。狙いたい被写体を指定してシャッターボタンを半押しするだけで、 カメラまかせで自動追尾ができるため、撮影者は構図に集中できます。『α7R V』は被写体認識性能が大幅に向上し、トラッキング開始から正確に被写体を捉えることができます。ヘルメットや背中を向けているような動物もリアルタイムに検出、追尾し続けます。また、メニュー画面にて「タッチトラッキング」を設定しておけば、捉えたい被写体をモニター上でタッチするだけで直感的な被写体選択が可能です。
最新の画像処理エンジンBIONZ XRの高速処理性能と新開発のアルゴリズムによりAF性能が向上しました。『α7R IV』より広い約79%(静止画撮影時)のエリアに最大693点※3の像面位相差AF点を高密度に配置しました。これにより、枝に止まった小鳥など、認識した被写体をピンポイントで精度高く捕捉します。また、縦位置のポートレート撮影でも、『α7R IV』より広範囲・高密度なAF性能で被写体を高精度に認識できるので、自由なフレーミングが可能です。さらに、EV-4の低輝度での撮影も可能※10です。
有効約6100万画素の膨大なデータ量ながら、メカシャッターによる最高約10コマ/秒のAF/AE追従連続撮影※11に対応しています。被写体の一瞬の動きや表情の変化まで逃さずに高精細に捉えます。連写中のファインダーやモニターへの表示タイムラグを限りなく低減することで安定したフレーミングが可能で、特に動きの激しい被写体の撮影に有効です。また、フルサイズでの撮影時もAPS-Cフォーマットでの撮影時も同じ画素数でM/Sサイズで記録※12されます。これにより、同じ撮影シーンで画像解像度を変えることなく、フルサイズ/APS-Cフォーマットのシームレス切り替えが可能です。APS-Cモードでの撮影時や撮影後のAPS-Cフォーマットへのクロップ時も約2620万画素の解像度が確保できるため、例えば飛んでいる鳥の撮影などでも高画質な撮影が楽しめます。
有効約6100万画素の裏面照射型CMOSイメージセンサー Exmor R®と最新の画像処理エンジンBIONZ XRによりα史上最高※13の解像性能と豊かな階調性能、高い感度性能を実現し、被写体の質感や光のニュアンス、豊かな色彩を臨場感高く描写します。従来比最大約8倍※4の高速処理能力を持つ最新の画像処理エンジンBIONZ XRの採用により、静止画・動画撮影における処理能力が大幅に向上し、有効6100万画素の高解像を最大限引き出します。ギャップレスオンチップレンズ構造やARコート(反射防止膜)などのソニー独自のイメージセンサー技術を結集し、高解像度や高感度、低ノイズを兼ね備えます。最新の画像処理システム搭載により、低感度時は約15ストップ(静止画時)の広いダイナミックレンジを実現。常用ISO感度ISO100〜32000 (拡張ISO50〜102400 、静止画時)の広い感度域をカバーし、暗所や薄暗い場所での撮影でもノイズの少ない高精細な描写が可能です。
最新の画像処理エンジンBIONZ XRの高い処理能力と大容量バッファメモリー、メモリーカードへの書き込み速度の向上により、圧縮RAWで583枚、ロスレス圧縮RAWで547枚、JPEG撮影時は1000枚以上※14の連写持続性能を実現します。また、RAW記録方式のロスレス圧縮においては、画像サイズが従来のLサイズに加えて、Mサイズ、Sサイズが新たに選べるようになります。
微細な振動にも敏感な高解像撮影をサポートするため、進化したボディ内光学式5軸手ブレ補正ユニットおよび手ブレ補正アルゴリズムにより、α史上最高の8段の手ブレ補正効果を実現します。撮影感度を上げたくない室内や夜景撮影などのスローシャッターでの手持ち撮影に効果を発揮します。また電源オン直後や構図変化時の補正レスポンスがさらに向上するなど、使い勝手も向上しています。
ボディ内手ブレ補正機構を高精度に制御しながら、複数画像を撮影し、PC上で合成することで高い解像感を持つ画像を生成するピクセルシフトマルチ撮影が進化しました。本機では計16枚の画像の持つ約9億6320万画素分の情報から、約2億4080万画素(19008×12672)※16の画像生成が可能です。これまで、撮影中に人物や木の葉などの被写体の動きが生じた場合、正しく合成されないケースもありましたが、最新の「Imaging Edge Desktop™」PCアプリケーションでは、合成時に画像に含まれる人物や木の葉などの数ピクセル単位のわずかな動きを自動検出し補正します※17。これにより美術品や建築物などの静止物に加え、屋外での風景など活用シーンが広がります。
高解像度8K(7680x4320)※724pの動画撮影を実現し、高画質かつ圧縮効率の高いHEVC/H.265コーデックの記録フォーマットXAVC® HS方式で内部記録できます。4K※8動画記録時は、表現や用途に合わせてフルサイズとSuper 35mmから選択できます。Super 35mm (APS-Cサイズ相当 16:9)の画面領域では画素加算のない全画素読み出しにより、4K (QFHD: 3840x2160)動画に必要な画素数の約2.6倍※18の豊富な情報量から4K映像で記録。モアレやジャギーが少なく、ディテールの再現性や解像感に優れています。 記録方式は、XAVC Sに加え高画質なXAVC S-I(All Intra)、圧縮効率の高いXAVC HSから選択できます。また4:2:2 10bitのサンプリングにも対応します。フルHD(1920x1080)記録時は、最大120pのハイフレームレート動画をカメラ内で記録できます。
画質面では、映像制作用CineAltaカメラ『VENICE』の開発を通じて培った画作りS-Cinetone(エスシネトーン)を搭載しています。人肌の中間色の表現力を高め、色あいはよりソフトに、ハイライトの描写は被写体を美しく際立たせる自然なトーンで撮影できます。S-Log3/S-Gamut3にも対応し、ポストプロダクション時の業務用カメラとの高い親和性を実現します。S-Log3設定時には、14+ストップの広いラチチュードで、階調豊かな映像を撮影することができます。また、動画撮影時の手ブレ補正効果を向上させるアクティブモード※19に対応しました。アクティブモード時は、対応する手ブレ補正機構内蔵レンズ※20と組み合わせることで、本体と協調して効果的に手ブレを抑制し安定したフレーミングで快適な撮影をサポートします。さらに、デジタルオーディオインターフェース対応のマルチインターフェースシュー™を搭載し、外付けマイクとの組み合わせで高音質な音声収録を実現します。
『α7R V』では、従来のチルト液晶モニターと横開きバリアングル液晶モニターの利便性を兼ね備え、横位置でも縦位置でも見やすい位置に自在に角度を調整できる、ソニー独自の4軸マルチアングル液晶モニターを新開発しました。モニターを上方向約98度、下方向約40度、横方向に180度まで開けます。オープン位置では270度まで回転でき、ヒンジ部は厚みを抑えながらも堅牢性を備えています。
クラス最高解像度の約944万ドットの高精細OLEDを採用し、従来比約1.6倍の高解像度化を実現したほか、接眼光学系や機構も大幅に進化した電子ビューファインダーを搭載しています。世界最大0.90倍のファインダー倍率※21、撮影画像の対角視野角約41度(全表示領域では約43度)、25mmのハイアイポイントと周辺までの歪みの低減で、快適な高解像撮影を実現します。
ストレスのない高解像撮影をサポートするため、CFexpress Type Aメモリーカードに対応※22します。スロット1(上)、スロット2(下)ともに、CFexpress Type AメモリーカードとSDXC/SDHCメモリーカード UHS-II/UHS-Iに対応し、大容量のデータをより高速で記録することができます。
Wi-Fi®(802.11ac)2×2 MIMOに対応し、『α7R IV』比で2倍以上の高速データ転送を実現します。周波数帯は5GHz、2.4GHzが選択できます。スタジオでの無線テザー撮影や撮影現場からの即納するためのFTP転送などでストレスなく高速かつ安定した静止画・動画のデータ転送が可能です。また、本機のUSB Type-C® (SuperSpeed USB 10 Gbps (USB 3.2 Gen2)対応 ) 端子に接続したUSB-Ether有線LANアダプタケーブル※23を介して、1000BASE-T規格の高速有線LAN通信を使ったFTPデータ転送が可能になります。無線LANが使えない環境でもデータの高速転送が可能です。
本体内で発生した熱を効果的に分散し放熱させるため放熱経路を見直すことで、小型軽量ボディを維持しながら温度上昇を抑制しました。また、防塵防滴に配慮した設計※24やマグネシウム合金の採用などフラッグシップモデル『α1』と同等の高い堅牢性を備え、過酷な現場での撮影をサポートします。
ソニーの環境計画「Road to Zero」に基づいて、設計、製造、梱包において環境への取り組みを行っています。カメラ本体では、再生プラスチック活用の一環として、高い品質を実現する環境配慮型プラスチックSORPLAS™(ソープラス)※25を一部で採用しているほか、梱包面でもプラスチックを削減し、商品を包む袋には、植物由来の不織布※26を使用しています。また太陽光発電など再生可能エネルギーを使用する工場で製造を行っています。これまでに、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラにおいて、約10年間で約379トン※27のバージンプラスチックを再生材に置き換えてきました。先進の技術を小型ボディに凝縮することで、機能性だけでなく、小型のパッケージによる輸送効率の向上にも寄与しています。最先端の性能を実現しながらも、より省資源で省エネを目指し、環境負荷削減を加速させていきます。
タッチ操作に対応し、保護性と信頼性を兼ね備えるモニター保護ガラスシート『PCK-LG3』を発売します。本シートは、防指紋・防汚(ASコーティング)に対応するとともに、透過率約90%の高い視認性を実現します。また、飛散防止や硬度9Hなど、高い保護性と信頼性で『α7R V』のマルチアングル液晶モニター操作を使った快適な撮影をサポートします。
対応機種:『α7R V』
発売日:11月25日
メーカー希望小売価格(税込):3,850円
『α7R V』の先行展示を、10月29日(土)より、ソニーストア 銀座、ソニーストア 札幌、ソニーストア 名古屋、ソニーストア 大阪、ソニーストア 福岡天神にて行います。ソニーストア 銀座では混雑緩和のため『α7R V』の先行体験は予約制となります。
詳細は、以下のホームページをご確認下さい。
『α7R V』の発売を記念して『α7R V』購入者限定のレンズキャッシュバックキャンペーンを実施します。詳細は以下URLをご参照ください。
1.【αアカデミー】 オンライン校 ライブ配信 無料特別講座 「『α7R V』の使用感と活用方法」
『α7R V』にて撮影された作品をもとに、桃井 一至氏、清家 道子氏、並木 隆氏/水谷 たかひと氏、魚住 誠一氏が使用した感想や撮影技法について紹介いたします。
2.【ギャラリー】 『α7R V』発売記念ギャラリー企画展
αプラザ ギャラリースペースでの企画展を開催。『α7R V』にて撮影されたプロフェッショナルの珠玉の作品を、プリントと4Kモニターでお楽しみください。
αプラザ(札幌)、αプラザ(銀座)、αプラザ(名古屋)、αプラザ(大阪)では並木 隆氏、水谷 たかひと氏、福田 健太郎氏、山田 芳文氏の合同展を開催。αプラザ(福岡天神)では清家 道子氏 作品展「光の記憶」内にて一部『α7R V』で撮影された作品を展示いたします。
3.【ギャラリートークショー】 『α7R V』発売記念ギャラリートークショー
『α7R V』発売記念ギャラリー企画展に連動し、トークショーを開催いたします。
4.【αアカデミー】 『α7R V』の魅力をご紹介 全国5カ所のαアカデミーで順次開催
『α7R V』の特長や『α7R IV』からの進化点を紹介いたします。
5.【αアカデミー】オンライン校 無料受講可能な「【録画講座】使い方基本講座『α7R V』の操作」
αアカデミー オンライン校では、11月25日(金)より無料受講可能な「【録画講座】使い方基本講座 『α7R V』の操作」をご用意しています。
ギャラリーやトークショーなどαプラザに関する情報の詳細についてはこちらをご確認ください。
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