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2004年12月24日 審査員代表:山崎美貴子
第4回「ソニーマーケティング学生ボランティアファンド」では、全部で100件の応募がありました(内3件は無効)。大学別には、国立大学12大学・公立大学5大学・私立大学48大学、合計65の大学から、都道府県別には、22の都道府県から応募がありました。応募数の多かった大学は、早稲田大学8件、 明治学院大学8件、慶応義塾大学5件、同志社大学3件、立命館大学3件などでした。
今回は全体的に、国際分野で多数の応募が見られました。その理由のひとつとして、今年一年、国際紛争など地球規模でのニュースが多く、学生たちにも考えさせられるところがあったのだと思います。またもうひとつには、学生たちが地球サイズで考え、行動できるようになってきているのではないかと思います。自分の国についてだけではなく、グローバルな視点を持ち「地球市民」として育ちたい、という気概が出てきているとしたら非常に喜ばしいことです。かつての学生とは違い、国際間のボーダーを軽々と越えて活動する学生の姿が見えてきました。
特に大学生のころを中心とした青年期における体験は、生涯にわたる思想やものの考え方を築く上で大きな糧となります。ソニーマーケティングのファンドが、貴重な体験の実現を後押しすることで、学生たちを「地球市民」に育てることに役立ち、将来の大きな力を作る可能性になっているとしたら素晴らしいことです。
また最近では、大学の社会貢献活動が注目を集めてきています。このファンドに関する全国の大学での認知が進み、各大学がボランティア活動を推進する部門やセンターを設けるきっかけになっていると感じます。2005年春には、全国社会福祉協議会の主催で、初の全国規模での大学生を対象としたボランティア集会が開催されます。ボランティア活動に携わる学生が、集い交流する場が実現します。一方で、高校や大学の授業に福祉・ボランティアが組み込まれる動きもあり、インターンシップも生まれるなど、大学生のボランティア活動は今後ますます拡大し活発になっていくと思います。
また学生たちにとって、企業とつながりを持った活動は刺激になります。学生と企業が一緒になって、地球規模で社会的な活動を行う動きを作れたら、大きな変化を生むのではないでしょうか。
ソニーマーケティングの学生ボランティアファンドが大学生のボランティア活動の栄養剤になってきていると感じています。このファンドをひとつのきっかけとして、全国規模で各大学が協力しあい、また企業の社会貢献への取り組みと一緒になった活動が今後ますます広がっていくことを望みます。