製品情報>コンポーネントオーディオ>テクノロジー>9.1chスピーカーサラウンド
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映画のサウンドを編集するダビングシアターでは、サラウンドスピーカーは、聴き手であるサウンドデザイナーを取り囲むように斜め前方から後方に配置されています。これに対し、家庭環境の7.1chサラウンドシステムでは、合計7個のスピーカーとサブウーファーを使い、前方の3つのスピーカーと、後方の4つのサラウンドスピーカーは、視聴者の後方のみに配置されます。この配置は、ダビングシアターと異なるため、前後のスピーカーの間隔によっては、音のつながりが気になることがあります。スクリーンとサラウンドのつなぎ目の部分に音がつながらないエリアが存在しがちです。
TA-DA9100ES/TA-DA9000ES/DA7000ESの9.1chスピーカーシステムでは、左右と後方の各壁に2個ずつ合計6個のサラウンド用スピーカーを使用。この配置は、中型から小型のダビングシアターと同じスピーカー配置を実現できます。側方の音を左右各2個のスピーカーが受け持つので、サラウンド音場がより自然に。音が完全に埋まっているサラウンド空間は、映画の基本です。たとえば前方からゆっくりと旋回して後方へと移動し、再び前へ舞い戻るヘリコプターの動きなどを、まるで目で追うかのようなリアリティーで表現できます。さらに、適切な音像感を得られる範囲(サービスエリア)が、より広くなることも特長。室内全体に実在感のある音響を再現します。合計9個のスピーカーを使うぜいたくな方式のようですが、サラウンドスピーカー1本あたりの負荷が小さいので、小型のスピーカーでも大きな効果が得られます。
単純にサラウンドチャンネルのA/B系統の両方にスピーカーを接続して、A+B系統で再生すると、音量レベルは2倍になってしまい、チャンネル間の音量バランスが崩れてしまいます。
TA-DA9100ES/TA-DA9000ES/DA7000ESの9.1chスピーカーシステムでは、A+B系統を選択したときにそれぞれの系統に接続したスピーカーは、2個1組のグループで動作するように結線されます。同時に、スピーカーの音圧も自動的に調整します。スピーカー1個あたりに入力されるアンプのパワーは、1個の場合の約1/3(サラウンドEX映画では1/2)に軽減され、ひずみを低減します。このため、比較的、耐入力の小さなスピーカーでもサラウンドスピーカーとして活用できます。
通常のアナログ方式のパワーアンプでは、A/B系統の単独使用時と、A+B系統使用時では、負荷インピーダンスの違いによる音質の変化を避けることが困難。このため、9.1chサラウンド再生をすると、チャンネル間の音質の違いにより、自然な音のつながりを再現することがむずかしくなります。これに対し、TA-DA9100ES/TA-DA9000ES/DA7000ESの搭載するフルデジタルアンプS-Master PROは、負荷インピーダンスの変動による音質変化が少なく、A+B系統使用時でも音質の変化を気にすることなく、9.1chスピーカーシステムを活用できます。
SL、SRをそのまま再生。 |
SL、SRはそのまま再生。 |
■5.1スピーカー |
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■7.1スピーカー |
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■9.1スピーカー |
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