既に無水銀化を実現している酸化銀電池に加えて、今回新たにアルカリボタン電池を無水銀化することで、両電池あわせて年間約470kg、500mlペットボトル換算で約68本分の水銀を削減*2できます。
従来のアルカリボタン電池は、負極材に水銀を付加し、電池膨れなどの原因となるガスの発生を抑制していました。
また、正極材のガス吸収能力が低いという特性があり、アルカリボタン電池の無水銀化は技術的に困難とされてきましたが今回発売するアルカリボタン電池は、正極材にガスの吸収材を配合するというソニー独自の技術を新たに採用し、既に酸化銀電池(SR)で採用している負極材のガス発生抑制技術と併せることで、無水銀化を実現しました。
アルカリボタン電池や酸化銀電池の負極材である亜鉛は、アルカリ水溶液中で保存すると腐食反応のために溶解し、ガスを発生します。 ガスが発生すると電池がふくらんだり劣化してしまい、破裂や液漏れの原因にもなります。このガスの発生を抑制するために、従来は水銀を添加していました。
ソニーの無水銀酸化銀電池は、経済産業省主催の2005年度「第一回ものづくり日本大賞」の製品・技術開発部門において「経済産業大臣賞」を受賞しました。
「水銀ゼロシリーズ」 |
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