私たち日本人は古来、自らの営みを文字で「美しく残す」ことに強い関心を示してきました。そして「美しく残された文字」は、文化に新たな息吹を与え続けてきたのです。
例えば「写本」。約1,000年前に描かれた世界最古の長編小説「源氏物語」も、現在私たちが読んでいるものは、著者の紫式部が書き上げてから約200年後に、歌人・藤原定家が写本したといわれる「青表紙本」などです。
つまり文字として残されたものだったのです。
当然、写本には「美しさ」も求められます。藤原定家による写本は、後に「定家流」と称される書の礎ともなりました。歴史は、美しく「残す」ことで文化を伝え、そして新たな文化を生み出してきました。しかも、現代においては文字に映像が加わりました。
これから「ハイビジョンで美しく残す」取り組みが、新たな文化と感動を生み出すことでしょう。歴史は、私たちにそう語りかけてきます。ハイビジョンで美しく残したい・・・・日本人の誰もが抱くその想いこそ、新たな感動を生み出す原動力になるはずです。そのために登場した光ディスクこそ、ブルーレイディスクなのです。
みなさん、よくインターネットのブロードバンドサービスの広告などで「下り最大50Mbps、上り最大3Mbps」といった宣伝文句を見聞きすることはありませんか?また、地デジやデジタルハイビジョン放送に関する記事をみてみると、「NHKのBSデジタルは24Mbpsである」とか「地上デジタルはだいたい17Mbpsだ」といった説明をしています。この「Mbps(megabitpersecond)」とは通信速度(転送レート)の単位のひとつであり、1秒間に送ることのできるデータ量に関する単位です。では、例えば「100Mbps」は実際どのようなスピードなのでしょうか。「100Mbpsだから、100MB(megabytes)を1秒間に転送できるのでは?」とお答えの方もいるかもしれません。
ここで例に挙げている100Mbpsとは「100megabitpersecond」であり、ビット(bit)が単位となっています。みなさんが普段よく使っているデータ単位である「MB」とは「megabytes」であり、バイトなのです。逆に、ビットは普段あまり使用しない単位です。
8ビット=1バイトであるので、前述で挙げた100Mbpsのスピードは、イメージし易いバイト単位で適用すると、100÷8=12.5、つまり1秒間に12.5MBを転送できるということになります。
ちなみに、NHK・BSデジタルは通信速度が24Mbpsであるので、バイトに換算すると24÷8=3、つまり1秒間に3MBのデータを送信できるスピードということになります。