* 掲載内容は2025年1月時点のものです
函館山ロープウェイ株式会社 様
日本の代表的な夜景スポットとして常に名が挙げられる「函館」。この眺めを楽しむため1958年に開業した「函館山ロープウェイ」は、国内観光客はもちろん、現在はたくさんの外国人観光客が訪れる場所になっています。お客様に快適にロープウェイを利用していただきたいと考え、Webサイトからのチケット事前購入もスタートさせるなど、施設の改修やシステムの更新、さらには情報発信などにも積極的です。
■導入目的
■法人向けブラビアで実現
近年の好調なインバウンドの流れを受け、当ロープウェイにも外国からのお客様がたくさんお越しくださり、今月は過去最高の来場者数を記録しています。これに対応するため以前から、混雑の緩和やスムーズなご利用を促すこと、スタッフの業務を省力化することなどに取り組んでおり、その一環として昨年末に館内の営業システムを大幅改修し、関連する館内のサイネージも入れ替えることにしました。
これまでの他社製サイネージには「画面の見づらさ」を感じていました。具体的には、映し出す情報量が多いため文字表示が小さくなっていたこと、そして外光や照明などが画面に映り込んでいたことが原因です。このため新しいサイネージには、より画面サイズが大きく、明るい場所でも映り込みが少ないことを求めました。サイネージの運用を含めて販売店に相談したところ、「画面の見やすさ」で選ぶなら法人向けブラビアのBZ40Lシリーズと即答いただき、迷うことなく採用を決めました。
もっとも大規模に改修したのは山麓駅のチケット販売エリアで、最大3名のスタッフが対面カウンターで販売していたものを廃止し、自動券売機に置き換えました。ここには以前から4台のサイネージがありました。2台をカウンターの外に天井から吊るし、1台は発車時刻や運転間隔などの運行情報を表示し、もう1台は山頂からの視界状況などを文字情報でアナウンスしていました。もう2台はカウンター内にあり、実際の山頂の様子を2アングルからのライブカメラ映像でお見せしていました。山頂に雲がかかっていると景色が楽しみづらくなるためリアルな情報を提供しています。
今回これらを法人向けブラビアに置き換え、自動券売機の頭上にまとめて4連で設置しました。まずは42V型から55V型の大画面になったことで、文字が大きく表示できるようになりました。そしてダウンライトの明かりや、ガラス張りのエントランスからの日光が画面に映り込まなくなりました。ライブカメラ映像をお見せしながらお客様に山頂の状況を口頭で説明することがあり、以前だと映り込みで表示が見にくいため、お客様に見やすい位置へ移動をお願いする場合もありました。しかし法人向けブラビアに入れ替えてからはそれも無くなり、どの角度からのお客様にもスムーズな説明ができています。また、高精細なためライブカメラの映像がより鮮明で、雲の動きや雪の量などを理解していただきやすくなったと感じています。法人向けブラビアによって理解がすすみ、スタッフがお客様から質問を受けるシーンも減りました。
4連にした理由は新たな演出に活用できると考えたからです。現在は運行時間外に函館の景色をパノラマ画像で表示しており、ご好評をいただいています。この年始には特別パノラマコンテンツも作り、お正月らしい演出ができました。また自動券売機とともに、55V型の法人向けブラビアを縦型で追加設置。省人化したことに配慮し、自動券売機の使い方や障がい者へのアナウンスをループ表示しています。なおサイネージでのご案内は、日本語と英語にくわえ、重要な情報は複数の言語で表示しています。
チケットを購入いただいた後、登頂への改札口がどこか迷われるお客様が以前は少なからずおられました。チケット売り場からそこへ誘導するためのサイネージはありましたが、42V型サイズ1台で運行間隔の表示だけだったため、今回55V型の法人向けブラビアへサイズアップしつつ、1台追加して出発(改札)口がある方向を大きく表示することにしました。そのためチケット購入後、お客様はスムーズに改札へと進まれるようになりました。
山麓駅:登頂への改札口を案内するサイネージ
山頂駅:改札口を案内するサイネージ
山頂駅の改札口前サイネージも同じようにサイズアップと増設を図り、55V型の法人向けブラビアを2台設置しました。ここの最大の悩みは、画面横がガラス張りになっており外光の映り込みが強いことでした。その先に降車の改札口があることをお知らせしていますが、法人向けブラビアにしてからは映り込みがなく案内がわかりやすくなり、展望台から降りてこられ下山する際に改札口をすぐに見つけられているようです。従業員からも「見やすくなった、わかりやすい」という声を聞いていますし、改札口を探して迷われ従業員にたずねているお客様を見かけなくなりました。
強い映り込みという悩みは、山麓駅のエントランスに設置していたサイネージも同様でした。山麓駅前の通りから自動券売機フロアが見えるようエントランスはガラス張りの設計になっており、サイネージでは透明なガラスドア越しにロープウェイの営業状況を外へ向けて表示しています。しかし、強い外光が映り込んで、案内が外から見づらいものになっていました。法人向けブラビアにしてから映り込みはほぼ無くなり、ランチ時間帯には山頂レストランの料理写真を映していますが、鮮明で本当に美味しそうな画像が見せられ、効果的なアピールができるようになったと思います。
このほかにも、設置場所のスペースから55V型はあきらめたものの43V型の法人向けブラビアを各所に設置し、わかりやすい情報伝達やスムーズな誘導ができるようになったと感じています。特に、自動券売機フロアでは2か所ある山頂展望スペースのライブ映像を流し、片方が混雑している際は空いているもう片方の展望台へお客様を誘導しており、効果を上げています。
お客様にとって、ロープウェイが運行しているのかどうか、さらには山頂からの眺望がクリアかどうかは、とても大事な情報であるため、これらの情報をもっと積極的に掲示すべきだと考えています。強化手段の一つとして、エントランスのサイネージ増設を検討しており、その際は映り込みのない法人向けブラビアを選択したいです。また、ライブカメラをより高画質なものに替えることで、その高い画質をさらに活かせるのではないかと感じています。そうすれば、お客様の理解だけでなく、満足度もより高められるのではないかと思っています。
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