テレビに、心を震わせる感動の音を。
圧倒的な音のこだわりに迫る
X9350Dシリーズは音(サウンド)の聞き取りやすさ、その場にいるようなリアルな音、そして高画質な4K映像との一体感をもたらす感動の音を実現することにこだわって音作りを行いました。
音に妥協することなく作り込んだことにより、いつも見ているニュース番組も、音楽番組も大好きな映画も、
これまでにない濃密な音で、その場の空気感や微細な音までも表現し、感動をさらに深いものにします。
この感動体験を生み出すX9350Dシリーズのスピーカーとサウンド基板(内部構造)のこだわりを詳しくご紹介します。
スピーカー
「出力する音」ではなく
「実際に聞こえる音」を追求
どんなに高純度な音声信号を受け取っても、出力するスピーカーの音に歪みやノイズが発生したり
音の解像度が下がってしまっては意味がありません。
そこでX9350Dシリーズはひとつひとつのスピーカーの配置や、スタンドのデザインにまで
こだわることで、音の広がりや微細な音の表現にこだわりました。
どう聞こえることがリアルなのか、心地よいのかを追求し、納得の音に仕上がりました。
音の広がり<トゥイーター>
日常生活で耳にする音は、発生した場所の真正面にいても、多少左右にずれていても、同じように聞こえます。しかしスピーカーから出る音は、聞く位置によって大きく違う音に聞こえ、この傾向は特に高音で見られます。そこで、X9350Dシリーズの高音を司るトゥイーターの形状を工夫することで、どこから聞いても自然に聞こえるように設計しました。
緻密に設計された
「ハイレゾ対応トゥイーター」
X9350Dシリーズのドーム型トゥイーターの形状はオリジナルで製作するほど、
強いこだわりがあります。
テレビとしてふさわしい高音域の音作りはもちろんのこと、
どこで聞いても自然で美しい音を担保できるように、今まで作りあげてきた
ハイレゾ対応トゥイーター搭載商品のノウハウを元に試作を重ね、テレビに
搭載するにふさわしいトゥイーターを設計しました。
ソニービデオ&サウンドプロダクツ株式会社
V&Sプラットフォーム開発部門
サウンドシステム開発部 音響設計1課
榎本 力
家族みんなが楽しめる、テレビの音作りを日々試行錯誤しながら考えています。どんなにいい音だと思っても、ソファやキッチンなど聞く場所によって音が変わってしまっては意味がありません。また、視聴する番組のジャンルは個人によってさまざまです。
X9350Dシリーズは映画や音楽番組など広域の音を収録したコンテンツはもちろん、ニュースや旅番組など、話し手の声を聞き取りやすくし、またその場の空気感までも表現することにこだわりました。その中でも音の広がりに関しては、トゥイーターの形状が鍵を握っていると考え、周波数特性はもちろんのこと、聴感による確認と調整を何度も繰り返し、どこで聞いても聞きやすく、ハイレゾならではの音の良さを表現することができるトゥイーターが完成しました。
ソニーがこれまでに開発した、
ハイレゾ対応トゥイーター搭載の商品(一例)
システムステレオ/コンポーネントオーディオからサウンドバーまで数多くの幅広いジャンルのオーディオ機器に搭載。
オーディオメーカーとして培った音響技術とノウハウを生かし、テレビに搭載するにふさわしいトゥイーターが誕生しました。
中低音<磁性流体スピーカー>
中低音は、高音よりもスピーカーを大きく振幅させて音を出すため、高音よりも音が遅れがちです。これを改善すべく、スピーカーの振幅スピードを高め、俊敏な応答特性を実現するソニー独自の磁性流体スピーカーを開発。さらに、磁性流体スピーカーのもつ低歪みの効果をより高めるために振動板の素材も厳選しました。
中音から低音まで幅広い音域を
豊かに表現する「磁性流体*スピーカー」
*磁性流体とは、1960年代にNASAのスペースプログラムのなかで開発された、磁力に反応する液体。X9350Dシリーズの前身のX9200Aシリーズにおいて、ソニーが業界ではじめてテレビに採用
ソニービデオ&サウンドプロダクツ株式会社
V&Sプラットフォーム開発部門
サウンドシステム開発部
シニアアコースティックアーキテクト
田上 隆久
X9350Dシリーズのスピーカーの振動板には、さまざまな音響素材がある中から、物理特性に優れたカーボンファイバーをどうしても使用したいという思いがありました。ものづくりの基本は手を動かして物を作ること。そして音を鳴らして、理屈だけでなく耳で確かめることがいい音を生み出すために大切です。
そこで、テレビのスピーカーとして採用するのにベストな素材の選定、カーボン繊維の編み方、樹脂の混ぜ方、さらには形状など、試作を繰り返し、結果として理想的な音響振動板を完成することができました。こだわりぬいた素材で再生する中低音の豊かさと高音の一体感には自信があります。テレビではありえないほど贅沢なスピーカーから出る「いい音」を、ぜひ肌で感じてください。
ソニーがこれまでに開発した、
磁性流体スピーカー搭載の商品(一例)
数多くのオーディオ機器に搭載。オーディオメーカーとして培った音響技術とノウハウを生かし、テレビに搭載するにふさわしい磁性流体スピーカーが誕生しました。
デザイン性と高音質
<スタンド/グリルレス>
音は振動に弱く、スピーカー自体が振動すると微細な音が消去されたり、濁ったりしてしまいます。X9350Dシリーズは原音に忠実な音を再現するため、スピーカーを支えるスタンドにまでこだわりました。また、出力された音が障害物にぶつかり消えないよう、グリルを装着しない構造を実現しました。
微細な音を損なわずに表現するために
採用した、鍛造製法の安定したスタンド
洗練されたデザインのためにも、音の回り込みを良くするためにも、スタンドを細くすることを目指しました。しかし、ただ細くするとテレビ本体を支えられず音の力強さや、正確さが損なわれます。
そこで、スタンドを硬いハンマーのようなもので金属を叩いて圧をかける鍛造という製法で、より材料強度を高めたスタンドを創出。細さと強度を兼ね備え、まさにデザイン性と高音質が融合し生まれたスタンドです。
音をひとつ残さず奏でる
グリルレスデザイン
音は障害物にぶつかると減衰し、いつしか消えて無くなります。大口径スピーカーから大迫力な音を生み出すと同時に、肌で感じるほどのハイレゾの微細な情報量を生み出します。音をひとつ残さず忠実に再現することにこだわったため、障害物となるグリルを装着しない構造のスピーカーを設計しました。
心地よい音<ハイレゾ対応>
世の中には、スペックだけでは判断できないことが多くあります。ソニーは「ハイレゾ」をそのひとつだと考えています。お客様の耳に届いたときに感動を与えられるハイレゾを追求するため、ソニーのハイレゾ委員会はオーディオーメーカーとして厳しいハイレゾ聴感テストを実施しています。
ハイレゾにただ対応するだけではない。
ソニー独自の厳しい
聴感テストをクリアした
X9350Dシリーズの音の再現性は高い
ソニーのハイレゾ商品にはハイレゾロゴが称号として付いていますが、このハイレゾロゴを得るためには非常に厳しい条件が数多くあります。中でも最終試験は「聴感テスト」です。
どんなに巧みな技術で作り上げたものでも、スペック上「ハイレゾに対応している」というだけではなく、実際に人の耳で聞いてハイレゾならではの心地よさや奥行き感、空間表現などを再現できていなければなりません。
厳しい聴感テストに通ったX9350Dシリーズだからこそ、納得のハイレゾならではの音を生み出すのです。
サウンド基板
いつも見ているテレビ番組も、
ブルーレイも、ネット動画も、
どんな音楽コンテンツも忠実に再現
テレビに音声信号が入力されてからスピーカーから出力されるまで、歪みやノイズを加えることなく、純度の高いサウンドのままで伝達できるかどうかが高音質を実現する上で重要です。
X9350Dシリーズは音声信号を高純度のまま変換し、伝送することにこだわりました。
テレビの内部構造を見ることでその仕組みをお伝えします。
ハイレゾ相当に高音質化
<音声信号処理>
テレビの放送波や圧縮された音源は、そのまま再生してもいい音であるとは言えません。
X9350Dシリーズは忠実に信号を再現するだけではなく、圧縮時に失われた音を補完し、いつもの音声(2ch音声)を
高音質に仕上げます。
「DSEE HX」搭載で
いつもの音声をハイレゾ相当に
いつも見ている地上デジタル放送の音楽番組やYouTubeなどのインターネットで見るミュージックビデオなどを、ハイレゾ相当の音に変換するので、いつもより伸びのある豊かな音で楽しめます。
音のノイズ低減
<サウンド専用基板>
信号処理を行う際ノイズが生じることがありますが、実際の静寂感や透明感のある音を表現するため、ノイズを最大限に抑えることが必須です。
X9350Dシリーズは基板構造やアンプを工夫することにより、明瞭な音を実現しています。
サウンド専用の独立基板搭載/
帯域ごとのマルチアンプ駆動
一般的なテレビの音処理は、映像を処理する同じ基板上で行われます。この場合、映像を処理する際に生じるノイズが音にノイズを発生させてしまうことがあるため、X9350Dシリーズはサウンド専用の基板を設けました。
さらにトゥイーター、ウーファー、サブウーファーの各帯域に独立アンプを搭載し、マルチアンプ駆動を実現。帯域ごとに信号を処理することで、別帯域の信号と混ざることなく不要な干渉を最小限に抑え、音を高純度に保てるので、音のニュアンスや余韻、微細な情報までクリアな音を創出することができます。
伸びのある音<部品>
基板上の小さな部品も音に大きく影響します。
X9350Dシリーズはよりクリアで伸びのある音になるよう、部品の素材から容量までこだわりました。
メタル系コイル/大容量コンデンサー
メタル系コイル
メタル系コイルとは、コイルを磁性粉で高圧プレスして一体化したもの。一体化された構造により、コイルの回りに隙間がなく、電流を流した際に生じる磁気の歪みが少なくなります。このため、音の歪みもなく、高音ならではの音の伸びやクリアさが最大限発揮できます。
大容量コンデンサー
大容量のコンデンサーを搭載することで、瞬間的に大電流を供給することができ、
迫力のある低音を実現します。
映像と至高のサウンドが織りなす、
かつてない臨場感
映像を表現するX9350Dシリーズが
ソニーがこれまで培ってきた
音響技術を惜しみなく搭載し感動の音をつくり出す
4K液晶テレビ ブラビア
X9350Dシリーズ
KJ-65X9350D65v型
KJ-55X9350D55v型
※X9350Dシリーズに搭載の4Kチューナーはスカパー!プレミアムサービスチューナーです。2018年から放送開始予定の「BS・110度CSによる4K・8K放送」を受信する機能は搭載していません。放送を楽しむには、今後発売される別売のチューナーが必要です。