YouTubeクリエイター・インフルエンサーのマネジメント・サポートおよび、企業向けのインフルエンサーマーケティング支援事業を中核に、イベントの企画・運営、グッズ・ブランド事業、ゲーム開発など幅広くビジネスを展開するUUUM(ウーム)株式会社。そんな同社が2021年6月に法人窓口を通じて多数のデジタル一眼カメラα(アルファ)を導入したのはなぜなのか? その狙いと成果について、同社の映像制作を担うクリエイターマネジメントユニットプロダクショングループでチームリーダーをつとめる三輪 智成 様に語っていただきました。
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―まずはUUUMでαを導入することになった経緯からお聞かせいただけますか?
三輪:まず前提としてUUUMではスタジオ配信時にも、ふだんクリエイターが自宅などから配信している動画と同じルック(画作り)で撮影できるよう、αはもちろん、一通りのメーカーの機材を揃えています。ふだんの配信とスタジオからの配信とで映像のルックが異なってしまうと視聴者が違和感を覚えてしまうためです。具体的には『α7R III』を導入済みで配信動画撮影のほか、画素数の高さを生かして広告などで使う静止画の撮影にも利用していました。ちなみに、Webに掲載されている弊社オフィス写真はこのカメラで撮っていることが多かったです(笑)。
―そうなんですね!
三輪:そのうえで今回、新たにαなどのソニー製撮影機材を一括導入させていただいたのは、企業様の広告案件など、いつもと違う大がかりな配信を行う時のためです。こうした配信ではふだんのルックと異なっていても成立するので、私たちなりに仕事がしやすいカメラを選びたいという気持ちがありました。
―αを仕事のしやすいカメラとして選んでいただけたのですね。具体的にはどういった点をご評価いただけたのでしょうか?
三輪:新型コロナ禍の影響もあって、今、弊社はオフィスとリモートワークを両立させたハイブリッドワーク体制に移行しています。そうしたなか、撮影性能の高さだけでなく、保管においても物品管理にかけるコスト、工数を少なくできるものを選びたいと考えていました。その点、コンパクトでマルチインターフェースシュー(MIシュー)によって周辺機器のケーブル類を減らせるαは理想的な選択肢でした。
また、タッチUIで簡単に操作ができてエラーが起こりにくく、AFの速さ、正確さ、粘り強さなど、技術で撮影者をサポートしてくれるところも高く評価しています。
―今回、本体は『α1』を2台と『FX3』を4台、導入していただきました。それぞれの用途と数ある選択肢の中からこの機種を選んだ理由をお聞かせください。まずは『α1』からお願いします。
三輪:『α1』については、スタッフが覚えることを減らし、機材に対する知見を蓄積していくという意味でも、静止画・動画を1台でパーフェクトに撮れるものがほしいという思いが根底にありました。機能面ではやはり最大8K/30p・4K/120pで動画撮影できることが魅力的でしたね。多くのクリエイターは動画をフルHD(2K)/60pで撮影しているのですが、これまで使っていた『α7R III』では4K/30pまでしか撮れませんでした。その点『α1』なら、4K/60pで撮ってあとで必要な部分を切り出すといったことができます。
―『FX3』についてはいかがでしょうか?
三輪:『FX3』については、長時間の生配信時などにオーバーヒートで撮影が止まってしまわないものが必要だというところから選択しています。こうした際、一般的には業務用カムコーダーを選ぶのが一般的だと思うのですが、先ほどもお話ししたよう、クリエイターが普段利用するカメラに近いルックを実現したいという思いがあり、『α1』などと同じ、デジタル一眼カメラスタイルのプロフェッショナル向けCinema Lineカメラである本機を選びました。細かいところでは映像出力が撮影時に抜け落ちたりすることのないフルサイズのHDMI端子を搭載していること、同梱のXLRハンドルユニットによって、マイク音声だけではなく、ミキシングした音声をカメラに取り込むことができ、配信時の音ズレを防ぎながら周辺機器を減らせること、バリアングル液晶モニター搭載で外部モニターが不要なことなども『FX3』を選んだ理由の1つです。
なお、この2機種に関しては、高画素で静止画撮影にも使える『α1』と高感度な『FX3』という補完関係も意識しました。薄暗いバーなど、撮影する場所によっては満足な明るさを得られないことも多いのですが、『FX3』であればそうした場所でも美しい画質で撮影することができますから。
―導入されてからおよそ4か月(注:取材時点)が経過していますが、αを本格導入した効果は実感いただけていますか?
三輪:はい。当初解決したかった課題は一通り解決しているというイメージです。物品管理がすごく楽になりましたし、スタッフの教育もかなりスムーズに進められるようになりました。現場からは特に必要な機材を全て詰め込んでもキャリーバッグ1つに収められる取り回しの良さが好評です。実際、スタッフ1人で撮影に行かねばならないシーンは多いのでこのコンパクトさはありがたいですね。
―それまでは店頭でお買い上げいただいていたαを今回、法人窓口でご購入いただいた理由についてもお聞かせください。
三輪:創業当初と比べて機材の量も増え、私たちなりの撮影に対するノウハウ、考え方のようなものが生まれてきたなかで、クリエイターごとに異なる画作りを使い分けるという、やや特殊なスタイルを理解してくださる方々に相談できる環境を作っていきたいという思いがあり、法人窓口にご連絡させていただきました。
―法人窓口とのコミュニケーションで何か印象に残っていることはありますか?
三輪:新型コロナ禍で流通などが滞っているなか、迅速に製品の調整と手配を進めていただけたことに感謝しています。我々が想定していたよりも早くに納品いただけたことで、スタッフへの使用方法共有などを前倒しで行うことができ、現場への投入がスムーズに進行できました。
―「α法人サポートパック」についてどのような魅力を感じていらっしゃいますか?
使用機材紹介
UUUM株式会社
※本ページ内の記事・画像は2021年11月に行った取材を基に作成しています。
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