事例紹介
株式会社ニューズピックス 様
ビジネスパーソン向けのソーシャル経済メディア「NewsPicks」で知られる株式会社ニューズピックスは、2018年9月に法人向け事業として「NewsPicks for Business」を開始。人材育成、組織風土活性化、新規事業開発に課題を持つ企業に向けて、同社の知見を生かしたさまざまな改善・研修プログラムなどを提供しています。そんなニューズピックスが、なぜαを本格導入することになったのかを、「NewsPicks for Business」のマーケティング担当である岩井 俊樹 様にお話しいただきました。
―ニューズピックスには、この1年半の間に多くのαをご導入いただきました。まずはその背景についてお聞かせください。
マーケティング担当
岩井 俊樹 様
岩井:これまで「NewsPicks for Business」のチームでは、マーケティングの一環として、六本木にある定員100名ほどの本社イベントスペースにお客様をお招きし、さまざまなセミナーを実施しておりました。ところが2020年初頭からの新型コロナウイルス感染拡大によって、世の中がそれを許さない状況になってしまいました。そこで急遽、開催が差し迫っていたセミナーをαを使ったウェビナー(オンラインセミナー)に切り替えたところ、想像していた以上の大きな手応えを感じ、担当役員の鶴の一声もあって動画撮影・配信に特化したスタジオを設立*することになりました。
*「NewsPicks for Business」と一体で大企業の新規事業開発支援やイノベーター育成などを手がけるグループ会社アルファドライブ本社(東京・永田町)を配信スタジオに改装。
―スタジオ設立時に購入されたαの詳細についてお聞かせください。
岩井:『α7 III』を1台、『α6400』を2台購入しました。その他にレンズ、三脚、照明、そして配信用にスイッチャー兼ミキサーとPCを購入しています。カメラにαを選んだのはオートフォーカス性能が優れていたから。このスタジオでは人がメインになる映像を撮るためです。また、純粋にソニーの画作りが好きだったというのもあります。
そうそう、驚かれるかもしれませんが、先ほどお話ししたウェビナーの実施やスタジオ設立に際し、動画撮影・配信の専門家は一人も関わっていません。すべて、私を含めた社内の営業メンバーだけでやっています。
―それはすごいですね! どうして自分たちだけでやってみようと思われたのですか?
岩井:フットワーク軽くすぐにでも実現したかったことと、この先どうなるか分からなかったので費用を抑える必要があったことが主な理由ですが、私を含め、チャレンジ精神旺盛な社員が多く、自分たちでやってみたい気持ちが強かったというのもあります。あとはそれを許す社風も(笑)。ちなみにスタジオの内装なども社内のデザイナーがDIYでやっているんですよ。
―そうして自分たちで立ち上げたスタジオの成果はいかがでしたか?
岩井:いくつもの大きな成果がありました。まず、ウェビナーですが、これまで会場の制約から参加者150名ほどが上限だったのですが、オンライン化したことで平均参加者数が約400名に倍増。内容によっては1,000名を超える参加者を獲得できるようになりました。そのほか、グループで取引のある企業の研修や社内イベントの配信なども行っており、週に3~4日はこのスタジオから配信を行っております。
その際、特にみなさんに喜んでいただけているのがαで撮影した映像の品質の高さです。我々のスタジオでは照明もセットもきちんとしたものを用意し、被写界深度の浅いぼけ表現を活用するなど撮り方にもかなりこだわっているので、会議室で撮影するのとは比べものにならないハイレベルな映像に仕上がります。映像が綺麗だと内容に集中できますし、なによりワクワクしますよね。画質なんて二の次だという方もいらっしゃると思いますが、私たちはそれがとても大切だと考えています。
―その後のスタジオ機材のアップデートについてもお聞かせください。
岩井:スタジオを立ち上げてから約10カ月後、昨年2020年12月にカメラを動画撮影に特化したCinema Lineカメラ『FX6』に撮影機材を更新しました。これに、使用頻度が高い広角24mmから中望遠105mmまでを1本でカバーするズームレンズ『SEL24105G』と大容量リチウムイオンバッテリーパック『BP-U70』を組み合わせたものを3セット、ソニーの法人窓口経由で購入しています。
―『FX6』を選んだのはなぜでしょう?
岩井:約10か月、『α7 III』でウェビナーなどを撮影し続けてきて、いくつかの問題が浮き彫りになってきたためです。まずは長時間撮影によるオーバーヒート耐性。1~2時間程度の撮影であれば問題ないのですが、より長時間の撮影になるとカメラ内部の温度上昇によって撮影が不安定になることがありました。そしてもう1つが映像出力端子の違いです。『α7 III』では映像出力にマイクロHDMI端子を採用しているのですが、HDMIの仕様上ケーブルをあまり長くできない弱点があります。好評な画質、ぼけ感をそのままに、これらの問題を解決しようとするとプロフェッショナル向けのシネマカメラである『FX6』が我々にとって最も理想的な選択肢でした。すでに導入して数カ月が経過していますが、当初の問題はすべて解消。動画撮影に特化していることもあり、ホワイトバランスをワンタッチで変更できるなど、操作もしやすく満足しています。また、想定外のところではS-Cinetoneの表現力が素晴らしく、これまで以上に美しい映像を撮影できるようになりました。
―今回、『FX6』の購入に際して法人窓口にご連絡いただけたのはなぜですか?
岩井:『FX6』が高額な製品だったことと、納期を確認したかったためです。また、『α7 III』などであれば不測の事態が起きた場合でも自分たちで何とかできると思うのですが、『FX6』は完全にプロ向けの製品ですから、いざと言う時に確実にサポートしてくれる窓口が必要だと考えました。
―法人窓口での購入に際して、印象に残っていることがありましたら教えてください。
使用機材紹介
株式会社ニューズピックス
※本ページ内の記事・画像は2021年6月に行った取材を基に作成しています。
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