事例紹介
医療法人社団仁優会
武岡皮膚科クリニック 様
武岡皮膚科クリニックは香川県丸亀市に位置し、保険適用の通常診療に加えて美容医療にも力を注いでいます。長年に渡り地域に根ざした皮膚科として、最新の医療を提供し続けていますが、さらなる認知拡大にむけてVLOGCAM『ZV-E10』を2022年9月に導入し、動画とSNSを活用したプロモーションを展開しています。今回は、事務長兼広報部長の久保 真太朗 様に動画撮影を始めた背景やカメラを選定した理由を伺いました。
―まず、武岡皮膚科クリニックの概要について教えてください。
久保:当院は、香川県にある皮膚科と美容皮膚科の二本柱で行なっているクリニックです。患者様の年齢層はお子様からお年寄りの方まで幅広く、症状もニキビやアトピーから乾癬など皮膚に関する重い病気まで、多くの方が来院されます。美容皮膚科は、美容に関心を持っている20代から60代までの女性を中心に、脱毛やシミ取りのレーザーなど様々な施術をご利用いただいています。
―クリニックにおける久保様の役割についてお聞かせください。
久保:事務長として診療後の会計やレセプトと呼ばれる点検作業のまとめ役という業務に加えて、病院としては珍しいかもしれませんが、広報の役割も担っています。広報活動は大体3年くらい前から行っていて、当初はSNSに静止画を掲載していました。最近は複数のSNSアカウント開設し動画掲載も開始しています。
―SNSを活用したプロモーションを強化しようと考えた背景を教えてください。
久保:美容施術の場合、施術手順や内容などをお客様にしっかりとお伝えし、ご理解いただくことが大事なのですが、カウンセリング時の言葉のやりとりだけでは十分に伝わりにくいのでは、という課題がありました。そこで施術を動画撮影してSNSなどに掲載して紹介すれば、わかりやすく伝えることができるのではないかと考えたのがきっかけでした。
それと同時に、当時の香川県内では、動画とSNSを活用したプロモーションを行っている病院がまだまだ少なかったので、動画をご覧になった患者様に当院の美容施術に興味を持っていただくことができれば、来院者数を増やすチャンスだと考えました。
また、アトピー性皮膚炎をテーマに院長自身が説明したり、先生同士が対談したりするような動画を掲載することで、症状に悩んでいる多くの方へ情報提供ができるのではないか、という院長からの要望があり、実施に至りました。
―では、その動画撮影用に今回ご購入された商品について詳しく教えてください。
久保:今回購入したのは、VLOGCAM『ZV-E10』2台、単焦点レンズ『E 50mm F1.8 OSS』2本、ズームレンズ『E PZ 10-20mm F4 G』1本、ショットガンマイクロホン『ECM-B10』2台、シューティンググリップ『GP-VPT2BT』1台、そのほか記録メディアなどです。
―動画撮影を外部委託ではなく、ご自身でやってみようと思った理由はありましたか?
久保:私はカメラについて初心者だったのですが、以前から興味があったことが理由の一つです。あとは、自分たちが撮影したいタイミングで動画撮影ができるようにしたかったことも理由に挙げられます。診療内容や患者様の人数が毎日異なるため、院長の診療が終わる時間もその日によってバラバラです。もし撮影を外部に依頼しようとすると、毎回診療終了を待ってもらってから撮影をすることになってしまい現実的ではありません。撮影できるタイミングで、いつでも私自身が撮影できた方が、多くのコンテンツ素材を用意するためには、適していると考えました。
―以前からカメラを使用して撮影したことはあったのでしょうか?
久保:今まではカメラではなくスマートフォンで撮影していました。スマートフォンだと手軽な反面、施術の細かい部分をズームで撮影すると、画質がかなり粗くなってしまい使い物にならないことがありました。加えて手ブレがひどかったり、ピントが合いづらかったり、といった悩みもありました。
―VLOGCAMを知ったきっかけは何でしたか?
久保:動画配信サイトでインフルエンサーによるVLOGCAMの紹介動画を目にする頻度が多かったことです。デジタル一眼カメラなのにコンパクトなサイズ感と、手軽に印象的な映像が撮影できることに驚かされました。さらに詳しくVLOGCAMの使用レビュー動画を調べる中で、私のような初心者でも『ZV-E10』なら十分高品質な動画が撮影できるだろうと思い、購入に至りました。
―実際にVLOGCAMで撮影している動画の内容について詳しく教えてください。
久保:主に3種類の動画を撮影しています。1つは、院長や先生が病気や症例に関して話をする、1本あたり10分程度のインタビュー動画。残りの2つは美容施術に関するもので、1つはクリニックの認知拡大を目的としたSNS用の1分程度の動画。もう1つは美容施術の研修にリアルタイムで参加できなかったスタッフに向けた勉強用アーカイブ動画です。こういった動画を週2回程度の頻度で撮影するために、『ZV-E10』を使用しています。
―既に様々な動画撮影に挑戦されているのですね。まず、インタビュー動画撮影時の機材構成について教えてください。
久保: インタビュー動画を撮影する際には、『ZV-E10』2台に単焦点レンズ『E 50mm F1.8 OSS』とショットガンマイクロホン『ECM-B10』を装着し、2画角で撮影するために三脚を使用しています。単焦点レンズを選んだ理由は、背景をぼかした印象的な映像にすることで、院長や先生がより際立ち、ご覧になる方の視線が分散せずに話し手に集中すると思いました。
―次に、美容施術を撮影する時の機材構成について教えてください。
久保:美容施術を撮影する際には、『ZV-E10』にズームレンズ『E PZ 10-20mm F4 G』、ショットガンマイクロホン『ECM-B10』、シューティンググリップ『GP-VPT2BT』を付けて、手持ちで動きながら撮影します。
―実際に使ってみていかがでしたか?
久保: 初心者の私でも、UIが直感的にわかりやすく操作しやすかったです。カメラ本体の設定についてマニュアルではなくフルオートでしっかりと撮影できるので満足しています。また、音声もきれいに録音できるか少し心配していたのですが、今回購入した純正マイクを装着して撮影したところ、音声をクリアに拾っていて問題なく使えました。
―画質や手ブレなどについてはいかがでしょうか?
久保:インタビュー動画の背景をぼかしたいシーンでは、きれいに背景がぼけていたのでレンズ交換ができるデジタル一眼カメラならではと実感しましたし、表現の幅が広がったと思います。また美容施術を撮影する時には、ズームしても映像がきれいで助かっています。先日もアートメイクの練習でアイラインに線を引く場面を撮影したのですが、近寄りすぎてもいけない、自身が影になってもいけないこともあり、ズームで撮影しましたが画質に大変満足しています。
手持ち撮影時には、手ブレ補正機能をアクティブモードにすることで安定した動画撮影ができています。何よりもシューティンググリップとの併用に助けられています。
―グリップの使用感についてもう少し詳しくお聞かせください。
久保: 当初美容施術の撮影は三脚でカメラを固定して行おうとしていたのですが、施術中は看護師が動き回るため、難しい状況でした。そこでグリップを持って動きながら撮影したところ、ブレずに撮影することができました。SNS用の動画については、スマートフォンでの視聴を想定して縦向きの動画を撮影します。グリップの角度を縦位置に傾けて固定し、グリップの録画ボタンを押して、ズーミングするスタイルで操作しています。
―撮影したデータはどのように取り込み、編集されるのでしょうか?
久保:私は撮影データをパソコンに取り込んで動画編集用ソフトで編集することが多いです。スタッフによってはImaging Edge Mobileのアプリを活用しています。撮影データをスマートフォンに直接転送、SNSアプリ上で編集してから掲載することもあります。
―今後のカメラの活用シーンについて教えてください。
久保:まずは、現在撮影している先生のインタビュー動画や美容施術の動画についてコンテンツ数を増やしていきたいと思っています。新規コンテンツとしては、クリニックの求人向けに働いているスタッフが登場して当院の紹介をするといった、動画も撮影してみたいです。当院のWEBサイトも強化中のため、診察の雰囲気や施術の手元など、躍動感のある動画をパッと撮影して掲載したい思いもあります。そういった点で、コンパクトで使いやすい『ZV-E10』をこれからもどんどん活用していきたいです。将来的には『ZV-E10』から、更にハイスペックのデジタル一眼カメラへのステップアップも検討したいと思っています。
使用機材紹介
医療財団法人仁優会
武岡皮膚科クリニック 様
※本ページ内の記事・画像は2023年2月に行った取材を基に作成しています。
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