法人のお客様[法人向け] カメラ 事例紹介 WOWOWエンタテインメント株式会社 様

事例紹介

WOWOWエンタテインメント
株式会社 様

『FR7』がステージ上に
入り込み
観客席からでは
体験できない
映像を届ける

WOWOWエンタテインメント株式会社の主力業務の1つである映像事業・中継事業は、グループ企業外からも依頼を受け、メジャーアーティストをはじめ数多くの音楽ライブ収録・中継を実施しています。その撮影においてCinema Lineカメラ『FR7』を導入し、多くの現場に投入。同社が音楽ライブ映像に求めるクオリティ、『FR7』導入を決めたきっかけ、成果について、藤本 誠司 様と吉田 夏樹 様にお伺いしました。

劇場上映にも耐える画質の
リモートカメラ

―100件を超える音楽ライブ収録・中継で『FR7』を投入

WOWOWエンタテインメント株式会社
技術事業本部 中継技術部 藤本 誠司 様

藤本:当社は昔からクオリティの探求心が強く、劇場でそのまま上映しても問題ないレベルの映像を意識して撮影しています。また、特に私は、シネマティックな演出を心掛けています。音楽ライブ収録や中継は年間200件ほどありますが、最近のプロジェクトで最も多いカメラ構成は、Cinema Lineカメラ『VENICE』、『FX9』、『FX6』、2/3インチセンサーの『HDC-5500』の組み合わせです。

WOWOWエンタテインメント株式会社
技術事業本部 中継技術部 吉田 夏樹 様

吉田:最近の現場では、このカメラ構成に加えて『FR7』も毎回使用しているように思います。直近の現場でも様々な場面、バリエーションで活用しており、私自身も多くの現場で『FR7』のオペレーションを経験しました。

―『FX6』レベルのクオリティをリモートで叶える逸品

藤本:昔からカメラマンの立ち入りが難しいステージ上に仕込むカメラが欲しかったのですが、サイズと画質の両方に満足できるリモートカメラが見つかりませんでした。出演者や観客の視覚の邪魔になってしまったり、ステージの中の映像だけ画質が異なり違和感が生まれたりといったことが課題でした。解決方法を長らく模索していた中で『FR7』発売の話を耳にし、その後、偶然社外案件の現場でチームを組んだ制作技術会社が、『FR7』を使用していました。

『FX6』と変わらないクオリティを出せるリモートカメラというのが初めて見た印象で、『FR7』なら思い描いた映像が撮れると可能性を感じました。すぐに、ソニーに実機を持ち込んでの商品紹介をリクエストしました。実際に『FR7』を触ってみると、「確実に出番があるカメラだ、早く現場で使いたい」という気持ちが強くなり、2台購入しました。

機材の所有を決めた理由は、撮影に積極的に投入しやすい環境をつくるだけでなく、カメラ配置や演出テクニックの開発、撮影スタッフのスキル向上を社内で行うためです。今では、所有している2台はほぼフル稼働しており、レンタルを含め計6台を使用する現場もあります。

『FR7』がステージ上カメラの
映像表現を一変

―ステージ上カメラの悩みを『FR7』が一気に解決

藤本:『FR7』を初めて使ったのは、ソロアーティストのバンド構成のライブ収録でした。曲の演目に合わせて、アーティストのバック上方から差す照明を逆目から明るめに入れ、印象的なシルエットを狙いました。ステージ中央でアーティストの目の前という狭いスペース、本来はカメラを配置できない場所でしたが『FR7』なら置けるということで、私の要望で置かせてもらいました。

吉田:今までは、このような位置は、映像のクオリティは低いがリモートでアングルを動かせるカメラか、映像のクオリティは高いがアングルは固定のカメラのいずれかの選択肢しかありませんでした。映像のクオリティが高くて、なおかつリモート操作可能な『FR7』の登場は、ステージ上カメラの映像表現を完全に変えました。

藤本:こういったステージ上カメラの悩みは、技術の段階的な進化により少しずつ解決していくものだと思っていました。ですが、『FR7』の登場は、悩みの解消に対して飛躍的な進歩を感じるインパクトのあるものでした。

―操作面の充実や本体収録機能にも高い利便性

吉田 :コントロールパネルとタブレットは、『FR7』1台ごとに1ペアを用意してオペレーションしています。実際に使ってみて、タブレットでワンタッチという操作性と、ハードウェアのコントロールパネル『RM-IP500』によるパン・チルトに対する追従性が良いと思いました。

映像演出のためのフォーカス送りなどは『RM-IP500』上でマニュアル操作を行っていますが、ライブ中の瞬時なフォーカス合わせではタブレット上のタッチトラッキングAF機能に頼ることも多いです。さらにREC操作やRECレビュー、メニュー操作などはタブレットで行っています。RECについては、リモートカメラでありながら、外部収録の用意が必要なく、本体収録が行えるのも運用しやすいと感じるポイントです。

アーティストとカメラの
距離が縮まり
画力の向上に

―ステージ全体がカメラポジションの候補に変わる

藤本 :初めて『FR7』を使って手ごたえを得てから、バンド系ライブの現場ではほぼフル稼働しています。アーティストの構成や現場環境により異なりますが、ステージ内に満足するクオリティのカメラをリモートで置けるようになり、今まで撮れなかった映像が撮れるということはとても大きなアドバンテージで、演出上の戦略を増やせるカメラとして重宝しています。

例えば画力です。映画でも決定的な表情を撮影するときは被写体に寄って画力を上げるように、コンサートやライブでも、アーティストとカメラの距離感を縮めて画力のある映像を撮影できるようになりました。

吉田 :具体的には『FR7』をステージ奥のドラム脇に置き、そのドラムをナメながらアーティストの動きをフォローして微細な動きや表情を捉える場面や、電子式可変NDフィルターで被写界深度を維持したフォーカスワークでアーティストを印象的に映す演出などです。フルサイズセンサーのぼけ表現とリモート操作という、2つを実現できる『FR7』だからこそ叶えられたことです。

藤本 :今までステージ奥にいるメンバーを望遠で撮影していた画が、広角でアーティストの近くに迫って撮影できるようになったことで力のある画になりました。また、観客席からは見えないアングルを映像で届けられるようになり、まさしく『FR7』導入前にやりたかったことを実現できました。

音楽ライブ収録・中継で
導入が広がる

―現場で『FR7』を目にして導入を決める会社が増えている

藤本:私が初めて『FR7』を見たときのように、現場で一緒に組んだ協力会社が、私たちが『FR7』を使用している現場を見て、購入を即決した、使用を決めた、という話を聞きます。また、キャットウォークからの天吊やステージの中央の寄りの画など、総じて従来は狙えなかった場所に『FR7』を置く前提でプランを考えるケースが増えているため、音楽ライブ映像では『FR7』の引き合いが一層増えてくると思います。

―新しい映像表現に挑み更なるクオリティアップへ

吉田 :当社では今のところ『FR7』を主に据え置きで使っていますが、特機と組み合わせれば、さらに面白く、新しい映像を創っていけると思っています。今後も『FR7』の新しい使い方を模索していきたいと思っています。

藤本 :収録だけでなく、ライブ中であってもステージ上に設置されている大型スクリーンを見ているかたは多くいます。『FR7』で捉えやすくなった観客席から見えない細かい場所や瞬間の映像を届けて盛り上げていきたいです。

使用機材紹介

ILME-FR7

Cinema Lineカメラ
FR7

商品情報 別ウィンドウで開きます

※ラージセンサーカメラサイトにリンクします

RM-IP500

リモートコントローラー
RM-IP500

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※リモートカメラシステムにリンクします

WOWOWエンタテインメント株式会社

https://wowowent.co.jp 別ウィンドウで開きます

※本ページ内の記事・画像は2023年5月に行った取材を基に作成しています。

FR7 スペシャルコンテンツの紹介

『FR7』はライブ中継・収録現場において容易に導入できる高画質なリモートカメラです。
映像制作における新たな選択肢を事例とともに紹介します。

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