法人のお客様[法人向け] カメラ カメラのイメージセンサーサイズの違いとは
基礎知識 カメラのイメージセンサーサイズの違いとは 基礎知識 カメラのイメージセンサーサイズの違いとは

デジタルカメラやスマートフォンに内蔵されているイメージセンサーは、写真を撮影する際にカメラのレンズから入った光を電気信号に変えてデータ転送する役割があります。イメージセンサーの大きさはいくつか種類があり、大きくなるほど画質が良くなるほか、画角なども変わってきます。ここではイメージセンサーのサイズの違いと写真の仕上がりへの影響について解説します。

イメージセンサーの主要サイズとは

イメージセンサーはデジタルカメラの“目”ともいわれる部分。

一般的なスマートフォンでは1/3型や1/2.3型、高画質コンパクトデジタルカメラでは1型が主流です。また、ソニーのデジタル一眼カメラのセンサーサイズは、APS-Cとフルサイズがあります。

センサーサイズが大きくなるほど、カメラのサイズも大きくなりますが、フルサイズでもコンパクトで持ち運びやすさを追求しているα7Cのようなカメラもあります。

イメージセンサーの主要サイズとは イメージセンサーの主要サイズとは

1/2.3型を面積1倍としたときの面積比較

センサーサイズが大きいほど、暗い場所でもきれいに撮れる

センサーサイズが大きいほど、より多くの光を取り込むことができるので、夜間や室内などの暗い場所でもノイズを抑えて明るくきれいに撮影することができます。

夜間や暗い場所でISO感度を上げて撮影するようなケースが多い場合、フルサイズセンサー搭載カメラがおすすめです。

APS-C

APS-C

APS-Cセンサーでも十分な光を取り込めるので、
暗いシーンも鮮やか

35mm フルサイズ

35mm フルサイズ

センサーサイズが大きいため、
より多くの光を取り込むことができ、
ノイズを抑えディティールまでしっかり写る

センサーサイズによって画角が異なる

たとえば、フルサイズとAPS-Cのカメラに同じレンズをつけて焦点距離を同じにして撮影した場合、APS-Cのほうがフルサイズより画角が狭くなります。APS-Cの焦点距離は35mm(フルサイズ)の1.5倍。つまりAPS-Cは「レンズ側の焦点距離×1.5=35mm換算の焦点距離」となり、フルサイズと同じ画角で撮影したい場合は、上記の計算をもとに考える必要があります。

コンパクトデジタルカメラやスマートフォンについても、センサーサイズが小さくなる=画角が狭くなると覚えておきましょう。

* 35mm判換算焦点距離

APS-C

APS-C

35mmフルサイズセンサーに比べ、写せる範囲は狭くなるが、
被写体をより大きく写せる
(焦点距離イメージは約1.5倍相当*)

* 35mm判換算焦点距離

35mm フルサイズ

35mm フルサイズ

APS-Cセンサーよりもセンサーの面積が大きいため、
より広い範囲が写せる

センサーサイズによってぼけ量や階調が変わる

センサーサイズが大きいほどぼけ量が多くなり、より背景をぼかした印象的な写真を撮ることができます。

ぼけを表す言葉に「被写界深度」があります。「被写界深度」とは「ピントが合ったように見える奥行方向への範囲」のこと。ぼけ量の多い写真は「被写界深度が浅い」、ぼけ量の少ない写真は「被写界深度が深い」と表現します。

また、センサーサイズが大きいほど1画素当たりの受光面積が大きくなるので、夕景などのグラデーションの階調表現をより豊かにしたり、明暗差が大きいシーンでは白とびや黒つぶれを抑えたりすることが可能です。

APS-C

APS-C

同じ範囲を写す場合、
35mmフルサイズセンサーより、ぼけ量が少なくなる

35mm フルサイズ

35mm フルサイズ

APS-Cセンサーより、ぼけ量が多くなる

APS-C

APS-C

階調は充分表現できるが、光が強すぎて
明暗差が大きなシーンでは、35mmフルサイズセンサーと
比べると白とびや黒つぶれが発生しやすい

35mm フルサイズ

35mm フルサイズ

明暗差の大きいシーンでも、白とびや黒つぶれを抑える
たとえば、夕景などのグラデーションも階調表現が豊かになる

カメラの基礎知識

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