事例紹介
海外事例紹介
Auterion 様
カメラの高解像度に対するニーズは、ドローン業界に共通しています。商業用ドローン産業は、ソニーの恩恵を受けてあらゆるソリューションを開発できるようになりました。一方、アプリケーションの各分野には独自の特性や急速な進歩に伴う課題と要求が生じています。ドローンの価値を高めるには、画質を犠牲にすることなく、さまざまな目的に応じた相互置換やペイロードの統合をサポートし、より「多機能」であることが求められています。
Auterion社は、ドローンメーカー、カメラメーカー、ソフトウェアメーカーと共に汎用性の高い新しいエコシステムを開発し、ドローン向けオープンソース・プラットフォームを提供しています。
Auterionのプラットフォームは、ドローンの多種多様な商用用途というハードルを越えて活用することができます。ソフトウェアのアップグレードは、ドローン1台ごとではなく全体に対してリモートで行うことができ、メーカーやエンドユーザーのトレーニングの必要性を低減します。これは、商業用ドローン業界にとって大きな変革となる可能性を秘めています。
ソニーのデジタルイメージング部門は、2020年からAuterionのオープンソースエコシステムに参加しています。Auterionが提供しているドローン制御装置「Skynode」にソニーのCamera Remote SDKを採用することで、フルフレームミラーレス一眼カメラ「α」と幅広いラインアップのEマウントレンズをプラグ&プレイするだけでシームレスな動作が可能なりました。
これによって商業用ドローンは、複雑なシステム設計なしに、多彩なカメラと幅広いレンズのラインアップから選ぶだけで、さまざまな用途に合わせた優れた撮影データ取得ができます。
また、カメラの設定変更からシャッターリリース、ライブビューモニタリングまで、ユーザーはリモートでさまざまな機能を使用して撮影できます。「Skynode」は、「α」で撮影した画像のジオタギングを自動化しクラウドと連携させています。加えてフライトコントローラーやミッションコンピューターなども含めて設計しているため、ドローンの開発スピードを加速させ、メーカーがより早く市場に参入できます。
軽量・高画質を実現するソニーのミラーレス一眼カメラ「α」は、あらゆるソリューションに対応できます。たとえば、高解像度モデルのα7R IVとAuterionのシステムを採用したFreefly社のドローン「ASTRO」のペイロード制限は約1.5kgであり、重量も解像度も妥協する必要がないことを示しています。
ソニーの最先端のカメラ・レンズ技術とCamera Remote SDKの組み合わせによって、測量、マッピング、検査、監視、公共安全などあらゆる商業用ドローン産業において、次世代レベルの高画質撮影やリモート制御が可能になります。したがって、Auterionのオープンソースのプラットフォームにソニーの「α」を統合することで、メーカーやエンドユーザーはソースコードの記述なしで簡単にプロジェクトを進められるようになります。
AuterionのCEOであるロレンツ・マイヤー氏は、 「今回のソニーとの連携によって、地図作成、点検・検査、安全確認といった高画質が鍵となるあらゆるソリューションにとって利便性が高まります。」と述べています。ドローンメーカーやエンドユーザーは、今まで不可能だった高品質、柔軟性、シンプルさを実現し、特定の用途やソリューションに合わせたカメラの選定やプログラムの実装が可能になります。
デジタル一眼カメラ