複数台を同時に撮影制御する
eコマース用の360°商品カットやゲームの3Dコンテンツ制作、文化財のデジタル保存などのシーンでは、角度や場所を変えた数多くのカットが必要です。Camera Remote Toolkitでは複数台カメラの同時リモート制御が可能なため、リアルにオブジェクトを捉えるフォトグラメトリーなどに活用できます。
オンラインショッピングなどで手軽に欲しいものが手に入る環境が拡大するにつれて、商品の表裏、質感など、詳細まで確認したいというお客様の需要が高まっています。フォトグラメトリーはその需要に応える手法で、商品を立体的かつリアルに表現できます。制作には対象物の360°画像データが必要になりますが、リモート制御して複数台カメラでの同時撮影をすれば、商品の画像データを一瞬で取得できます。その仕組みにソニー製カメラとCamera Remote Toolkitが活用され、商品の質感をリアルに表現し、フォトグラメトリー制作に使用できる画像データ収集がなされています。
エンターテインメント市場を盛り上げているe-sportsやVRでは、ゲームの世界観に没入するバーチャル空間の再現性が重視されます。中でも素材や風景を高画質に撮影することは大変有効です。ソニー製カメラとCamera Remote Toolkitを撮影システムなどに組み込むと、一度に複数台のカメラを同時制御して撮影し、リアルタイムで取り込み、すぐにCGでビジュアライゼーション作業に入れるため、工数が軽減できます。繊細な小物や夕日の街並みなど、各アセット制作に最適です。
書物や建造物などは時代の経過とともに劣化・風化の恐れがあるため、文化遺産などもフォトグラメトリーの手法が多くとられています。Camera Remote Toolkitであれば、手元のモニターで確認しながら複数のカメラをリモート調整でき、最適な画像を撮影するための工数を最小化、リアルタイムでのデータ転送を実現できます。歴史的に貴重な財産を、詳細なデータで保存でき、また、忠実に再現した3Dイメージで詳細研究・分析を行い、博物館などで臨場感のある3Dコンテンツ・オブジェクト制作に活用できます。