商品情報・ストア Vlog With Sony プロのような映像表現をどこまでも追求できる「α6400」と「α7 III」を信頼しています

「undefined」プロのような映像表現をどこまでも追求できる「α6400」と「α7 III」を信頼しています ビデオグラファー / AUXOUT

まるで映画のような美しいVlogをつくっているAUXOUTさん。機材選びのこだわりや、編集テクニックについてお話を聞きました。

ビデオグラファー・フォトグラファー /
AUXOUT

趣味として日常の風景や旅行をミュージックビデオや映画のワンシーンの様に切り取る「Cinematic Vlog」をテーマに作品を作り続けている週末ビデオグラファー。
独学でプロのような映像表現を追求し、作品で使用されているオリジナルのLUTを公開すると160ヵ国以上でダウンロードされ、また直近の作品は各国の動画サイトで累計100万回以上再生されるなど、国内外の映像制作者から注目を集めている。

https://www.youtube.com/AUXOUT https://www.instagram.com/auxout.jp/

話し下手でもVlogはできる。
辿り着いたのは“映画のような”映像表現

ーVlogを始めたきっかけを聞かせてください。

元々、IT系の業界でデザインの仕事をしていたのですが、2年前にまったく違う業界に転職しました。そのとき、自分自身10年ぐらい培ってきた技術や実績を捨ててしまうのはもったいない、何か自分のコンテンツをつくりたいと思ったのです。次の職に就くまでのあいだに海外旅行に行くことになって、行き先をネットで調べているうちに「Cinematic Travel Video」という映像コンテンツに出合いました。せっかく海外に行くなら、思い出のために自分もカメラを買って映像を撮ってみたいな、と思ったのがはじまりです。そのときはデジタルスチルカメラ「RX100 V(DSC-RX100M5)」を持ってマレーシアに行き、ありとあらゆるものを撮影しました。

本当は撮って、編集して、自分なりのVlogに仕上げるまでが目的だったのですが、友人と一緒に行くとVlogを共有しないといけないですよね。YouTubeで公開して共有したのですが、5回ぐらい再生される程度かと思っていたら再生回数がどんどん増えていき、1万回ぐらいまで伸びていきました。これには「誰が見ているんだ!?」と驚きましたね(笑)。 せっかく機材を買ったのに1回使っただけではもったいない、と思いVlogを撮り続けているうちに、すっかりハマってしまいました。

ー「Cinematic Vlog」をテーマにVlogを撮っていますが、どのようにしてスタイルを確立していったのですか?

僕は音楽を聴くのも映画を観るのも好きで、特に映画のように仕立てた海外のミュージックビデオが好みでした。やはりプロの仕事は勉強になり、かなり刺激を受けましたね。

海外では早くから「Cinematic」という映画のような映像表現がありましたが、僕が本格的にVlogをつくりはじめた2年前は、日本国内で「Cinematic」という表現はほとんどありませんでした。知名度が低かったせいか、最初のころはVlogを公開しても「それはVlogではない。自分の顔をカメラで映して、日記のように日々のできごとをしゃべるのがVlogだ」というようなコメントをもらうこともありました。でも、僕は話し下手だし、「誰が僕の話している姿を見たいのだろう?」と思ったんですよ(笑)。それで、自分たちがどこかへ行って楽しかった、おいしかったという体験を、言葉ではなく「映画のような映像と音楽で表現しよう」と決めました。そこから、どうしたら楽しそうな雰囲気がつくれるのか、撮影技術を学ぶようにりました。

最近になってようやく「Cinematic」が日本でも定着してきたのか、「Cinematicの定義をどう考えますか?」と質問されることが増えました。僕自身は定義することで表現の幅を狭めたくないので、あえて定義していません。今は映像制作の素人である僕らでもデジタル一眼カメラや編集ソフトを使って、色味やぼけ、スローモーションなどプロレベルの撮影や編集のテクニックを取り入れられます。強いていうなら、それを最大限に生かしてVlogをつくること自体が「Cinematic」なのではないかと。決められた中で表現するよりも、どうしたら「Cinematic」な表現になるのかを考えてテクニックを磨いたり、理想的な映像が撮れるカメラや機材を探し求めたりするほうがVlogづくりは楽しいし、断然カッコいいVlogに仕上がると思っています。そして、今それを実現できるのは「α」だと思って、僕は使っています。

機材をグレードアップしていくのも
表現の幅を広げるひとつの手段

ーVlogは、どのように撮影しているのですか?

絵コンテを描いたり、ロケハンをしたりということは、一切しません。週末にカメラを持って出かけるだけ。みなさんが目的地を調べたりする程度のリサーチをするだけです。 奥さんが被写体になることが多く、歩きかたや表情をリクエストするときもありますが、基本は自然体を撮っています。

ーカメラ選びはどうされたのですか?

Vlogを撮れば撮るほど、やってみたい撮影や編集テクニック、シーンに応じてレンズを使い分けたいなどの欲求が増えてきたので、コンパクトデジタルカメラからAPS-C機に切り替えました。さらに、表現を追求すべくフルサイズ機も導入。撮り続けて知識がつくと、次のステップに進みたくなるわけです。それを繰り返すうちにスキルアップし、欲しい機能も明確になりました。

例えば、街中でVlogを撮る時は1人で動き回りながら撮影しなければなりません。そうなると、マニュアルではフォーカスを合わせるのは至難の業。AFに頼らざるを得ないので、信頼できるAF性能があることは絶対条件です。ピントが合っていない映像は使い物になりませんからね。僕の場合、ピントが合わずに何度も撮り直して、被写体となる奥さんや友人と気まずくならないためにも不可欠な機能です!(笑)

今使っている「α6400」と「α7 III」はとても信頼しています。AFがしっかりと被写体を捉えてくれるので、撮った映像をその場で確認しなくても、帰宅後にパソコンで見て「よっしゃ、ピントがばっちり撮れているな」となりますからね。さらにダイナミックレンジの広さもαの魅力です。僕が「かっこいい」と思うのは、明部と暗部の両方が画面の中に入っていて、それがパキッとしている映像。「α6400」も「α7 III」も白飛びや黒潰れに強く階調が豊かなので、編集するときも非常にスムーズです。

ー「α6400」と「α7 III」の使い分けはどうされているのですか?

「α6400」はAPS-C、「α7 III」はフルサイズとセンサーサイズが違いますが、特に使い分けは意識していません。僕はVlogを撮りながら写真も撮るのですが、動画も静止画も「撮りたい」と思ったときに手に持っているカメラで撮ります。APS-C機だから画質が耐えられない、ということはないですね。それぞれの特長を生かして、180度チルト可動式液晶モニターを採用している「α6400」とシューティンググリップを組み合わせて自撮りシーンに使ったり、「α7 III」でフルサイズの解像感や描写力でより美しく見せたり、という使い分けもできると思います。

冒頭に登場した「RX100 V(DSC-RX100M5)」も現役です。コンパクトなサイズ感で持ち運びしやすいので、撮れる場所が制限されるときに活躍してくれます。どのカメラで撮ってもキレイに撮れますし、どれもソニー製なので編集時に色を合わせられるところもいいですね。「α7 III」と「α6400」は、センサーサイズが違ってもレンズを共有できるのもありがたい。「α6400」にフルサイズのレンズを付ければ焦点距離を1.5倍にのばすことができるので、それだけで撮れる映像のバリエーションを増やすことができます。

ーレンズ選びにこだわりはありますか?

撮影場所の雰囲気がわかるように背景を入れて撮ることを心掛けているので、広角レンズを付けることが多いですが、先日の撮影では「FE 24mm F1.4 GM」を使用し、圧倒的な描写性能に驚きました。

常に同じ被写体ばかりが映っていると単調なVlogになってしまうので、B-rollと呼ばれるメインの被写体以外の映像を撮ります。そのとき、自分では近寄れないことがあるので望遠ズームレンズ「FE 70-200mm F4 G OSS」も多用しています。

やはりVlogのクオリティーを追求していくと、いいレンズを使いたくなります。ここで挙げた2本のレンズは、ミラーレス専用設計レンズです。「FE 70-200mm F4 G OSS」は望遠ズームレンズにも関わらず、軽量・コンパクト。Vlog撮影は自分たちがどこかへ行くときに、一緒にカメラやレンズを持っていく必要があるので、軽さは正義です。また「FE 24mm F1.4 GM」はG Masterとなります。とくにぼけの描写が美しく、誰が見ても「おっ」と惹きつけられるVlogを撮ることができます。背景がじんわりぼけていると、被写体が浮き上がるように映し出される。それだけで雰囲気のあるかっこいいVlogに見えるものです。

いわゆる“ホームビデオ”にしたくない。
海外のプロの仕事から学んだテクニック

ーAUXOUTさんのように、映画のようなVlogを撮るコツはありますか?

僕がVlogをつくり始めたときも、いわゆる“ホームビデオ”にならずに、かっこいいVlogを撮るにはどうしたらいいのか悩みました。海外の動画を見てテクニックを学んだり、プロがつくるMVや映画の表現を研究したりするうちに、「スローモーション」で撮るとVlogの雰囲気がグッと上がるなということに気づいたのです。スローで再生すると一瞬の表情がしっかりと収められる。“ニコッとした”だけでなく、“髪の毛がふわっと揺れた”ということがわかると、そこから感じられることが増えますからね。

それと基本的なことですが、可能な限りたくさんの映像を撮ること。あとから音楽をのせて編集してつないでいくときに素材が足りなくなると、それをごまかす技術はありません。だから、たくさん撮っておく。僕は3分のVlogをつくるのに、1時間ぐらいは撮影します。

ーVlogは週末に撮っているのですよね? 仕事との両立はどうしているのですか??

週末に撮影し、平日の夜に編集しています。平日はずっと働いているので、仕事が終わってから作業する形ですね。本来ならば週末はリラックスして休む時間。そこで「撮るぞ!」と意気込んでしまったり、義務感を抱いてしまったりすると続かないものです。被写体となってくれる奥さんや友人と過ごす時間を楽しむこと、それが大前提です。そうしないといい画は撮れません。そのときの思い出を残すつもりで撮影することが、長く続けるコツだと思います。

プロではないのだから、自分流でいい。
見る人を魅了する「Cinematic」を撮り続けたい

ーVloggerとして、今後はどんなことをしてみたいですか?

渋谷や原宿のような多くの人が見慣れている街で、いかに人を魅了するVlogを撮れるかチャレンジしたいですね。ありきたりの風景をどう撮影したら情緒的な雰囲気が出るのか、どんなストーリーが合うのか、いろいろと構想がふくらみます。

ー最後に、「Cinematic Vlog」を撮りたいと思っているユーザーにメッセージをお願いします。

「Cinematic」は直訳すると「映画のような」です。僕らはプロではないので、自分の好きなように「Cinematic」を解釈して撮っていいと思います。今までは技術的にも予算的にもプロしか撮れなかった映像が、我々でも手にできるカメラで簡単に撮れるという「良き時代」を大いに楽しんでください。

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