2024年3月、ソニーグループ株式会社は東京・品川の本社ビル内に、『Crystal LED VERONA』を導入しました。Crystal LED VERONA（以下、VERONA）は、近年ますますニーズが高まっているバーチャルプロダクションでの映像制作向けに最適化された最新モデルです。今回は主に映像や音楽、アニメーションなどを制作されているクリエイターや共創パートナーのみなさまに、実際にバーチャルプロダクションによる撮影を体験していただき、これからの映像制作が秘めた無限の可能性をともに探究することを目的として採用を決定しました。

VERONAも含め、簡易的に設置したバーチャルプロダクションのセット

バーチャルプロダクションとは、背後の大型ディスプレイに映し出した映像と、その前にいる人や物を同時に撮影することで、天候や時間、場所といった制約から解放され、効率よく質の高いコンテンツを制作する撮影手法を指します。
今回導入したスペースでは、VERONAとCineAltaカメラ『VENICE』などの撮影機材を組み合わせて、簡易的なバーチャルプロダクションのセットを構築。ゲストのみなさまご自身に実際に被写体となっていただくことで、スタジオにいながら臨場感あふれる映像が撮影可能であることを体験できます。また、VERONAの背面側もご覧いただくことで、画面の薄さや設置の手軽さ、モジュール化によるメンテナンス性の高さについてもお伝えしています。

見学可能なVERONAの背面

これまでに体験していただいたゲストからは、「画面の近くで見ても映像が非常にきれい」「脳が錯覚を起こしそうなほど立体的な奥行きを感じる」などといった声をいただいています。今後も随時コンテンツを更新しながらバーチャルプロダクションの魅力を紹介したり、最先端の映像制作手法や将来的な可能性を提案するなど、クリエイターや共創パートナーのみなさまとともに新たな映像表現を模索するためのさまざまな取り組みにVERONAを活用してまいります。