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向山真登
プロフィール 東京カメラ部10選 向山真登 Masato Mukoyama

1987年 大阪生まれ。愛知県在住。2018年春まで北米を拠点に活動、現在は帰国し中部エリアを中心に撮影活動中。受賞歴:International Photography Awards Honorable Mention、Tokyo International Foto Awards Silver prize

「光と水」をテーマとした風景写真や動物を撮影している向山真登さん。コンパクトなボディに24-200mm相当の高倍率ズームを搭載し、高いAF性能を有するRX100 VIを使い、日本各地の野生動物たちの撮影にチャレンジ。撮影が難しい動物を相手にして感じたRX100 VIのポテンシャルの高さとは。

野生動物の撮影には通常400mmレンズを使っているので、200mm相当でどのくらい撮影できるのか不安な面もありました。しかし、精度のいいAF、高速連写、手ブレ補正は心強く、かなり歩留まりはよかったと思います。小型ボディのためダイヤル類そのものが少なく咄嗟の設定変更も心配しましたが、タッチパネル式の背面液晶がとても使いやすく、特にAFポイントの変更などはスムースに行うことができました。EVFを使っての撮影時も、背面液晶のタッチパネルの任意の範囲を有効化することができる点が秀逸。ファンクション割り当てなどを駆使すれば、もっと快適に使うことができるという印象です。

RX100 VI,175mm,F4.5,1/200,ISO125

ウインクしているように見えますが、実はこれはほんの一瞬の出来事です。高速連写が可能なカメラだからこそ撮れた1枚ではないでしょうか。この時はだいたい1〜2秒ほど連写をし、後からチョイスするという撮影方法をとりましたが、連写によるバッファ不足などが気になることもありませんでした。このようなカメラの機能に頼った撮影では電池の減りが気になりますが、RX100 VIはUSB接続で給電しながら撮影することもできるので安心でした。

RX100 VI,200mm,F5.0,1/200,ISO200

1インチセンサーでこんなにボケるものかと驚いた1枚ですね。最大撮影倍率付近で撮影しています。RX100 VIの最大撮影倍率は広角端や望遠端ではなく、50mm相当付近にあるので、近づいて撮影をする際は焦点距離の選択にも注意しました。ボケは豊かであるものの被写界深度はやはりフルサイズと比べて深いので、目からピントがズレるというようなことがなく使いやすかったです。

RX100 VI,24mm,F8.0,1/400,ISO200

広角端の24mm相当で撮影をしています。動物撮影で広角を使うことは少ないですが、空のグラデーションが美しいと思い、シカに寄るのではなく空を広く入れて撮影しています。周辺状況も含めて撮る場合に広角端の24mm相当はとても使いやすい画角でした。

RX100 VI,156mm,F4.5,1/160,ISO1000

光芒はこの写真の中で重要な要素なので、もっとも効果的に写るよう構図を考えています。構図変更のために派手に動いてしまうと被写体を驚かせてしまうので、その場で構図を変更できる高倍率ズームレンズには助けられました。サッと撮影したにも関わらず、シカの眼をしっかりと捉えたAF性能はさすが。AFポイントはS、M、Lの3種類から選べ、ここにピンポイントで合わせたい、というときはSがいいですね。ちなみに、このシカは「袋角」という産毛の生えた角で、逆光でそれが光輝いているのも気に入っています。

RX100 VI,65mm,F4.0,1/80,ISO160

ウミガメの子どもが海に向かっているところですね。浜松の遠州灘でアカウミガメを保護している団体の方にご協力頂き撮影をしました。被写体が小さく、近寄ることも難しかったためズームをして撮っていますが、望遠側はF値が暗く、感度もISO800程度に留めたかったため、この写真ではシャッタースピードをやや長めに設定しています。もちろん被写体ぶれをしてしまうので、この写真については高速連写で数十枚撮影し、その中から眼がブレていない1枚を選ぶという撮り方をしています。ISO感度については、作品という観点でならISO800〜1000ぐらいに留めると良いのではないでしょうか。

RX100 VI,200mm,F8.0,1/200,ISO500

北海道の野付半島です。小雨が降っていてかなりもやっとしていました。これは望遠端200mm相当でF8。ピント位置はシカで、背景の木々はギリギリ被写界深度内という感じでしょうか。一般的なレンズでは望遠端で描写が甘くなることが多いですが、しっかりと解像していると思います。主題となるシカも存在感がありますね。野生動物が被写体であれば、200mmではこれくらいの距離感になることが多いかもしれません。もう少し寄りたい気もしますが、手元に置いておけば、咄嗟であってもこういったレベルの撮影ができるのがRX100 VIの良い点ではないかと思います。事実、この北海道の撮影では常にそばにRX100 VIがありました。 

RX100 VI,200mm,F4.5,1/1600,ISO1600

このマスの写真は、かなり光量が少ない中で撮影したものになります。MFで置きピンにしており、マスがジャンプしたら連写をするという撮影方法で、とても簡単。それでいてこんな瞬間が撮れるんですからすごいですよね。1秒間連写して数コマくらいしか写らないくらい一瞬のことです。

RX100 VI,200mm,F4.5,1/320,ISO200

地獄谷野猿公苑のサルを200mm+開放で撮影しています。素早く目の前を横切っていくサルをカメラを振って追いかけながら撮影したのですが、RX100 VIのような小型軽量のカメラであればこのような機動性が求められる撮影も簡単です。

RX100 VI,200mm,F4.5,1/500,ISO400

足下にいる親子を焦点距離200mm相当、最短撮影距離で撮影しています。まるで肖像写真のような雰囲気で、RX100 VIで撮っていると言ったら少し驚かれるような1枚かもしれません。

RX100 VIはやはり、高速連写と手ブレ補正により実現される歩留まりの高さこそが魅力だと思います。動物写真は三脚を使いませんから、こういう撮影方法を選択できるのはとてもありがたいです。また、一眼レフカメラの場合、片手でさまざまなアングルで撮るのは難しいのですが、今回のRX100 VIでの撮影を振り返ってみると、片手で撮影したものも多くありました。RX100 VIだからこそ撮れる動物写真もある。今回のモニターではそんなことにも気づかされました。

24-200mm(*1)ズームレンズと世界最速(*2)AFで、躍動する瞬間をダイナミックに切り取る

*1 35mm判換算 *2 DCS-RX100M4同等、1.0型イメージセンサー搭載のレンズ一体型デジタルスチルカメラとして、2018年6月6日広報発表時点。ソニー調べ

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