商品情報・ストア Feature 「良い音って何?」を学びながら音響機器の知識を深める「オーディオビギナーのための音学」レポート

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「良い音って何?」を学びながら音響機器の知識を深める
「オーディオビギナーのための音学」レポート

デバイスの発達によって、スマホやパソコンで音楽を聴く人も少なくありません。その一方で、レコードブームの再燃などを背景に、自宅でゆっくり音楽を聴く環境を整えたいと考える人も増えているそうです。とはいえ、「オーディオ」と聞くと特別な知識が必要なイメージがして、なかなか手を出せないでいる人もいるのではないでしょうか。
そうした方々を対象に、ソニーストア 大阪で全3回のプログラムで実施されているのが、ソニーストアのスタイリストがオーディオの魅力や基礎知識について、試聴を交えながら解りやすく解説する「オーディオビギナーのための音学」です。その第2回として開催された「2chコンポーネントオーディオの仕組みを知ろう」の模様をお届けします。

オーディオ=冷凍食品!?
身近なもので例えるわかりやすい座学がスタート!

会場となったのは、設計者が音を評価する部屋とほぼ同じ環境で造られたというシアタールーム。司会進行を務めるのは、ソニーストア 大阪のスタイリストである西垣さん。まずは簡単な自己紹介をしつつ、「みなさん、そもそも『オーディオ』ってなんだと思いますか?」そんな問いかけからオーディオに関する座学が始まりました。

「オーディオとは、生の音を録音し、それを再生・再現する機器のことです。これを冷凍食品を例にもう少しわかりやすく説明していきたいと思います。美味しいうどんがあるとしますよね。これに保存処理を施して、いつでも食べたいときに解凍できるようにしたものがレコードやCDといった記録媒体になります。つまり、オーディオは電子レンジのようなものです」(ソニーストア 大阪スタイリスト/西垣さん)

難しく考えられがちなオーディオの知識をわかりやすく説明していくスタイリストの西垣さん

そんな身近な例を出して参加者の笑いを誘いながら、説明は「オーディオの歴史」へと移っていきます。

「蓄音機の生みの親は、あの発明王トーマス・エジソンだったことをご存知ですか。ちなみに、日本初の国産蓄音機『ニッポノホン』が発売されたのは1910年のことです」(ソニーストア 大阪スタイリスト/西垣さん)

豆知識をところどころに盛り込みながら、数百年に及ぶオーディオの歴史を振り返ります。蓄音機から電気蓄音機(レコードプレイヤー)、CDプレイヤー、そしてデジタル音楽ファイルへと記録媒体が姿を変えるなかで、音質よりも手軽さが求められる時代もあったそう。その一方で、より高音質なハイレゾなども登場し、音楽視聴の環境はとても幅広くなりました。こうした歴史がわかりやすく説明されていきます。

再ブームが起こっているレコードプレイヤーの誕生の歴史もわかりやすく解説してくれた

スタイリストの豆知識も惜しみなく披露。
オーディオは3つの機器で構成されている

そして次に、本題となる2chコンポーネントオーディオに関する説明が行われました。

「ひと言で『2chコンポーネントオーディオ』と表現していますが、実はプレイヤー・アンプ・スピーカーと3つに分けられ、それぞれに役割を分担しているんです」(ソニーストア 大阪スタイリスト/西垣さん)

小さな電気信号へと変換された音は、プレイヤーを通して再生され、アンプによって増幅。それがスピーカーを通して空気の波になって流れる仕組みになっているそうです。こうした知識は普段の生活のなかでは学ばないことなので、とても勉強になりました。さらに西垣さんは、「こうやって電気を通すと、磁石が振動して音の波を作るんです」と小さなスピーカーを持って音が出る仕組みについて実演を交えて説明を加えていきます。これには、前のめりになる参加者も。

スピーカーの仕組みも実演しながら解説
電気を通すたびにスピーカーは振動していた

それ以外にもスピーカーの機能などを丁寧に説明していく西垣さん。高音域は「ツイーター」、中音域は「ミッドレンジ」、低音域は「ウーファー」と出る音域によってユニットの呼び方が異なることも初めて知りました。このイベントだけで、オーディオに関する知識を多く得ることができました。

オーディオの試聴体験を通じて
「良い音とは何か?」を身体で知る

試聴したいレコードをお客様に聞いて決めていきます

30分に渡る座学が終わった後は、ソニーストア 大阪にある2chコンポーネントオーディオで実際に音楽を試聴してみることに。西垣さんが準備したいくつかのアナログレコードからどの曲が聴きたいかをお客様に尋ねていきます。その結果、90年代を代表する楽曲2曲が選ばれました。

まずは哀愁を感じさせる口笛のイントロから始まる名盤から。ピアノの旋律と口笛の澄んだ音が部屋中に響きます。そして、一気に弾むようなロック調に転じる展開に鳥肌が立ちます。また目を閉じると、音の一つひとつが潰れることなくしっかりと聴こえてくるので、まるで演奏現場にいるかのような臨場感を味わうこともできました。

続けて聴いたのは、ハードロックとR&Bの融合が特徴の楽曲です。歪んだギターサウンドとハイトーンヴォイス、そして8ビートのリズムに体を揺らす参加者の姿も。アナログレコードの生っぽさを感じる音の魅力を十二分に体験することができました。

その後は、自由試聴タイムに突入。参加者がそれぞれに持参した曲を順番に聴いていきました。CD、MP3、ハイレゾなどあらゆる形式に対応しているのも、このシアタールームの特徴です。J-POPからクラシック、歌謡曲に至るまでさまざまな楽曲が流され、短いながらにとても豊かな音楽試聴会になりました。参加者のなかにはそのままオーディオコーナーへ足を運ばれる方も。

レコードを全員で試聴
参加者各々で音の違いを実感していた

シアタールームに揃えられたオーディオで、
自分の好きな楽曲を聴けるチャンス!

ちなみに、このシアタールームに揃えられている機器は、ハイエンド向けながらオーディオビギナーにも手の届きやすい価格帯に抑えられているそう。そういう意味でも、実際にアンプやスピーカーを揃えたときの雰囲気を非常に感じやすかったのではないでしょうか。かくいう私も購買欲をかき立てられた一人です。

3回のプログラムで実施されている「オーディオビギナーのための音学」。各回はそれぞれに独立した内容になっているので、次回だけ参加するのも問題ありません。試聴会では、自分のお気に入りの楽曲を試聴することもできるので、ぜひこの機会に足を運んでみて、オーディオに関する知識を深めてみてはいかがでしょうか。

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