Androidスマートフォンの
トップブランドの1つとして、
多くのファンに
愛好されている「Xperia(エクスペリア)」。
その新たなフラッグシップモデル
「Xperia XZ」がこの秋、いよいよ登場。
そこに込められた“想い”と“狙い”を
開発者自らが語ります。
ソニーモバイル
コミュニケーションズ株式会社
UX商品企画部門・
UX商品企画1部
商品企画課
Xperia XZ商品企画担当
川原崎 翔太
新世代スマートフォン
Xperia XZとは?
Xperia XZはすべてに磨きをかけた
新フラッグシップ
まずは、新モデルXperia XZの位置付けについて教えてください。
川原崎:Xperia XZは、日本市場においては従来モデルXperia X Performanceと同じく最上位機種に位置付けられている、Xperia Xシリーズの“フラッグシップ”です。高性能なチップセットや5.2型フルHD表示対応ディスプレイ搭載など、基本性能の高さを追求したことに加え、トリプルイメージセンシング技術によるカメラの高性能化など、すべての点で磨きをかけた製品となっています。
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あらゆる状況下で
決定的な一瞬を
撮り逃さないカメラ機能
新センサー追加で暗所AFの高速化と
色再現性を強化
Xperia XZが誇る「トリプルイメージセンシング技術」とはどういったものなのでしょうか?
川原崎:昨年のXperia X Performanceで採用した23メガピクセルの「大型・高精細CMOSイメージセンサー」に加え、今回のXperia XZでは新たに「レーザーAFセンサー」、「RGBC-IRセンサー」を新搭載し、これらを用いた「トリプルイメージセンシング技術」によってカメラ機能を強化しました。従来のXperiaからカメラ機能には注力しておりますが、今回目指したのは、あらゆる状況下で決定的な一瞬を撮り逃さないこと、です。
新技術について、個別に説明していきましょう。まず「レーザーAFセンサー」ですが、これは被写体に向けて赤外線を飛ばし、それが跳ね返ってくる時間を測定して正確な距離を把握するというもの。スマートフォンのカメラが苦手としていた薄暗い場所でのAF(オートフォーカス)をサポートしてくれます。
もちろん、暗所での画質にも自信があります。ソニーが長年培ってきたカメラの技術とノウハウを利用して、暗所画質を最適化。秀逸なノイズリダクションのアルゴリズムによって、カメラに迫る低ノイズを実現しているんですよ。
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Xperia XZで撮影
もう1つの「RGBC-IRセンサー」は、ホワイトバランスを適正化するためのもの。これまでのスマートフォン内蔵カメラは、その構造上、夕焼けや蛍光灯下など、特定の光源条件下で色味が変わってしまうことがありました。そこで今回、イメージセンサー以外に別途専用のセンサーを追加搭載。専用センサーで取得した赤外線情報を用いて光源を正しく理解し、シーンに適したホワイトバランスで色味を調整、ユーザーがその目で見たままの色再現を実現できるようになりました。これらの組みあわせにより、照明控え目のレストランなどでも、おいしそうな料理を、目で見たそのままに美しく撮影できます。
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Xperia Z3で撮影
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Xperia XZで撮影
業界初の5軸手ブレ補正機構で動画を美しく記録
Xperia XZの動画撮影機能についても教えてください。今回はどういった点がパワーアップされているのでしょうか?
川原崎:動画もさまざまな改善をおこなっています。まず従来機からご好評をいただいている動画撮影時の手ブレ補正機能「インテリジェントアクティブモード」を、さらに強化しました。Xperiaは従来の機種でも、歩きながらズーミングするなど、さまざまな手ブレを起こす撮影環境で強力な補正効果を発揮していましたが、今回の新製品では、スマートフォン初の5軸手ブレ補正を新搭載。これにより、特にマクロ撮影時の手ブレを抑止でき、被写体にグッと近寄って撮影したときにもピタっとファインダーの像が止まるようになっています。たとえば、花や昆虫など小さい被写体をアップで動画撮影する際などに目立つ縦横の細かい揺れを、より抑えられるようになりました。
また、4K動画撮影にも対応しています。4K動画を撮影するにはハンディカムなど専用機の選択肢もあるのですが、ふだん使いではやはりスマートフォンが便利。運動会などではハンディカムを、何気ない日常の1シーンではXperia XZをといった感じで使い分けていただければ。もちろん、先ほど説明した「RGBC-IRセンサー」は動画撮影時においても有効です。動画でも見たままの色味を美しく再現します。
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ウォークマン
クオリティーの
音楽再生機能を搭載
スマートフォンで手軽に
極上の音楽体験を
次にXperia XZの音楽再生機能について聞かせてください。今や、音楽は専用プレーヤーよりもスマートフォンで聞く人が多くなっていますが、この点でXperia XZはどういった高機能を備えているのでしょうか?
川原崎:カメラではサイバーショットやαシリーズで培ってきたものをいかしたように、オーディオ周りには、高音質を実現するべくウォークマン由来の人気機能が多数盛りこまれているんですよ。
それらの中で、なによりもまずお試しいただきたいのがハイレゾ音源再生対応。moraなどで購入したハイレゾ音源を、ハイレゾ対応ヘッドホン・スピーカーとXperia XZだけで再生できるようにしています。もちろん、標準搭載のミュージックアプリもハイレゾ対応済み。従来音源と同じようにハイレゾ音源を扱えます。もちろん、ただ再生できるだけではありません。ハイレゾ音源の高音質を十分に引き出すように、音量の大小、音源の種類などさまざまな観点から評価を行い、ハードウェア・ソフトウェア両面で最適化を行っています。
そのほか、Xperia XZでは、ソニー製の対応ヘッドホンを使用することにより、本体に接続するだけでデジタルノイズキャンセリング機能を利用できるようになっております。また、CD音源やMP3などの圧縮音源の音質をハイレゾ音源相当に向上させてくれる「DSEE HX」も搭載しています。
さらに、お手持ちのヘッドホンをヘッドホン接続端子に挿すだけで、自動的に音響特性を最適化してくれる「自動最適化」機能を搭載しています。これは、ソニー独自のアルゴリズムにより、ヘッドホンを耳に装着した状態(耳の形や頭部の形、ヘッドホンの装着感)を判別し、最適な音響にチューニングしてくれる機能です。例えば低域が弱いヘッドホンなら、Xperia XZ側で低域を高めてこれをフォローするようにしています。こちらはソニー製のヘッドホンに限らずあらゆるヘッドホンで利用可能です。
Xperia XZならワイヤレスでも
ハイレゾ相当(※)の高音質を楽しめる
※ハイレゾ音源を990kbpsで伝送する場合
iPhone 7でヘッドホン端子が廃止されるなど、近年、オーディオ環境のワイヤレス化が進んでいます。こちらについてはどういった取り組みを行っていますか?
川原崎:こちらもウォークマン由来ですが、Xperia XZはワイヤレスでの音楽伝送にLDACというBluetoothプロファイルを利用しています。LDAC対応ヘッドホンとの組みあわせで、ワイヤレスでハイレゾ相当の音質を楽しめるようにしました。ワイヤレスでも高音質な音楽再生が楽しめる点も、Xperia XZの特長です。
- ※1 ハイレゾ音源を990kbpsで伝送する場合
- ※2 990kbps(96/48kHz)または909kbps(88.2/44.1kHz)のビットレートを選択した場合のSBC (Subband Coding)との比較。
ウォークマンクオリティーの音楽再生機能を搭載に いいね
ロングライフと
安全性を実現する
先進バッテリー技術
バッテリー管理も
Xperia XZにすべておまかせ
Xperia XZではバッテリーが長寿命化されたそうですね。これについてもう少し詳しく解説していただけますか?
川原崎:今回、Xperia XZで目指したのは、バッテリーの劣化を抑え、長い期間使えるようにすること。以前と異なり多くのお客様が2~3年以上、同じスマートフォンを使い続けるようになった実情を踏まえ、長寿命化を追求しました
その点において特に重要なのが、「いたわり充電」機能。これは、Xperia XZがお客様の使い方を学習することでより最適な充電を可能にするというもの。煩わしい設定をすることなく、Xperia XZが自動的に最適な充電を行なってくれます。
一般にはあまり知られていないことなのですが、スマートフォンのバッテリーは充電しっぱなしにして、100%の状態を長時間維持することで劣化しやすくなるという特性があります。ほとんどの人は寝るときに充電すると思うのですが、夜0時に寝て翌朝7時に起きるとすると、7時間充電しっぱなしということになりますよね。実はこれがじわじわとバッテリーにダメージを与えていたのです。
そこで「いたわり充電」では、ユーザーがそのようなサイクルで充電している場合、寝てすぐ満充電に持っていかず、次の日の朝、充電ケーブルを抜くタイミングに合わせて満充電となるように調整するようにしました。従来機種Xperia X Performanceから導入しているQnovo社の充電制御技術と、新機能「いたわり充電」との組み合わせによって、数年経った後でも、バッテリーを劣化しにくく、長期間使えるようにしています。
バッテリーの劣化は、バッテリー容量の低下だけでなく、安全性の面にも大きな影響を及ぼします。長く、安心して使うためにも「いたわり充電」は役立っているのです。
その上で、Xperia XZは、最新規格の「Quick Charge 3.0」にも対応。別売の急速充電対応ACアダプターを使うことで、スピーディな充電も可能にしています。
また、充電端子を多くのスマートフォンで一般的なmicroUSBから、最新のUSB Type-Cに刷新。USB Type-Cはコネクタの上下を気にせず装着できるのがとても便利ですよ。
ロングライフと安全性を実現する先進バッテリー技術に いいね
持つ喜びを
刺激する
美・デザイン
キーワードは
「生活になじむ」ということ
Xperiaは、その高級感あふれる外観デザインも評価されています。今回、Xperia XZではどういった点にこだわっていますか?
川原崎:Xperia XZのデザインキーワードは「ユーザーの生活になじむ」ということ。それを体現するためにこだわったのが、その持ちごこちと握りごこちです。実際に手にとっていただければ分かると思いますが、側面の角を落としたループ形状を採用したことで、より手になじむようになりました。また、持った時に自然と指が当たる部分に指紋センサー(兼・電源ボタン)を配置したこともポイントです。ちなみにこの指紋センサーも、Xperia XZでさらに進化。従来モデルと比べて高速な指紋認証を可能としています。
さらに、バックパネルには神戸製鋼が開発した「ALKALEIDO(R)」(アルカレイド)というメタル素材を新たに採用しました。これは極めて高輝度、高純度のアルミ素材で、深みのある金属の輝きを出せることが特長です。カラーバリエーションは全4色を用意しますが、どれもその素材感を引き出せるカラーリングとなっています。個人的には湖面に映る森の緑をイメージした「フォレストブルー」が気に入っていますね。
なお、これらのカラーをより一体感のあるデザインとして表現するため、バックパネルのほか、サイドフレーム、フロントガラスなど、それぞれのパーツカラーを厳密に合わせこんでいます。また、ディスプレイに表示されるUI(ユーザーインターフェース)も最適化。ロック画面やスタート画面もそれぞれのカラーに合わせて変えるというこだわりようなんですよ。
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Xperia XZはコンテンツを愛する
すべての人のためのスマートフォン
今回のXperia XZでは、「いたわり充電」に代表されるように、お客様の使い方を自動的に学習し、最適なチューニングを行うことが、全体を通しての特長となっています。例えば、Xperiaの動作を改善する「スマートクリーナー」機能もその1つ。ユーザーのアプリの利用状況を分析することで、キャッシュやRAMの配分を自動的に最適化し、高いパフォーマンスを出せるようにしています。この機能自体は、Xperia X Performanceから搭載されているのですが、Xperia XZではそのパラメーターをさらに進化させ、より適切に動作するようにしています。ヘビーにスマホを使い倒したいという人に、特に喜んでいただけるのではないでしょうか。カタログスペック以上の快適さを、ぜひとも体感してみてください。
また、スマートフォン初心者向けにガイド機能も充実。こちらもお客様の使い方を学習し、お勧め機能を提案するなど、インテリジェントなものに仕上がっています。
Xperia XZは、スマートフォンで写真や動画、そして音楽を満喫したいという人に最適の一台。これまでにない品質でこれらのコンテンツを楽しんでいただければ!
Xperia XZ / Xperia X Compact
一体感のあるループ形状のデザイン、
暗いシーンでもきれいに撮れるカメラ、
ハイレゾ音源を楽しめるオーディオ。
さらに美しく、使いやすく進化した、
新しいXperiaです。
Xperia XZ / Xperia X Compact
におすすめのヘッドホン
Xperiaはハイレゾ対応。
ソニーのハイレゾヘッドホンを使えば、スマートフォンでも極上の音楽体験ができます。
ワイヤレスやノイズキャンセリング対応機種なら、外出先でもストレスフリーで高音質を楽しむことが可能です。
ソニーショールーム・
直営店舗ソニーストアでの展示紹介
ソニーの直営店舗・ソニーストアでは、発売前にいち早く商品をご覧いただけます。
進化したXperiaのカメラ性能・オーディオ性能・デザインをぜひ実際にお手に取って体感してみてください。